おうち味噌
自家製麹を使った『おうち味噌』の仕込み
3月もまたまた津久井大豆の話題。
大豆と言えば味噌ですね。
今まで私は数家族分一緒に作ったことはあっても
自分だけで手作り味噌を仕込んだことはないのでした。
毎年恒例の大量のゴエモン味噌を仕込んだ勢いでその翌日、
我が家だけのおうち味噌を仕込んでみようとやってみました。
なんといっても数日前初めて作った麹が大成功!
ゴエモンの麹作りと一緒にそれぞれが自分用の麹を仕込んで
家に持ち帰って保温してつくったのです。
1時間ほど柔らかく蒸かしたうるち米を人肌に冷まし、
麹菌をふりかけ手ですりすり。
麹菌の効果か手がすべすべに。
紙の米袋に入れて発泡スチロールの箱でお湯を入れたポットと一緒に保温します。
40℃くらいがいいみたい。
この辺り納豆を作ったときの感覚に似てますね。
天然酵母や発酵モノを作ったことのある人には麹づくり意外といけるかもしれません。
麹は買うと結構高いですからね。
塩麹も流行っているし好きな人は麹から作ってみては。
だんだん麹自体が発酵して熱を持ってくるので
温度が上がり過ぎないように袋を開けてかき混ぜたりお世話をしながら3日間。
ぷ-んと麹の香りがして白い菌がまわって固まってきた感じ。
これはビギナーズラックか大成功ではないでしょうか。
発酵って本当に不思議ですね。
麹が元気なうちに味噌をやってしまおうと豆を一晩水に漬けて準備完了。
どんな味噌が出来上がるかは来年以降のお楽しみ。
ちーむゴエモンの味噌づくりは何度か紹介してきましたが、
今回作りやすい分量での仕込み方を紹介します。
味噌づくりにほとんど失敗はありません。
混ぜていくだけで簡単だし。
毎日の味噌汁が自分の手作り味噌だと思う満足感は最高!
生味噌は香りも違いますよー。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
- (津久井)大豆 …2kg
- 米麹(できれば生麹) …2kg
- 海の塩 …800g
- 8kgくらい入る保存容器
- 消毒用焼酎
1.大豆は洗ってたっぷりの水に一晩漬けておく。かなり水を吸うのでときどき様子を見て。
2.薪ストーブは強めに焚いておき、戻した大豆を大鍋に入れて柔らかくなるまで煮る。約5時間。
薪の柔らかい熱なので吹きこぼれるようなことはあまりないと思いますが様子を見ながら。
水が少なくなっていたら足してください。
3.煮あがったら温かいうちにつぶす。
すり鉢とすりこ木を使ったり、、、
二重のポリ袋に入れて足で踏んでみたり。
ちょっと粒が残ってもご愛嬌。豆入り味噌汁ができますよ。
4.麹を指でほぐし塩とよく混ぜる (塩切り麹) 。
一つかみ分の塩は後で使うので残しておいて。
5.つぶした大豆と塩切り麹を良く混ぜる。柔らかさが足りなければ大豆の茹で汁を足す。
6.漬け込み容器を焼酎で拭いて消毒する。
味噌玉にして容器に投げ入れながら空気が入らないように表面を平らにして押さえ、
カビ防止用に残しておいた塩を上に振る。
7.カビ防止にはクマ笹の葉が一番いいです。
良く洗って焼酎で拭いて敷き詰めます。ない場合はラップなどでピッタリと蓋を。
そして中蓋を敷いて軽く重石をして容器の口を新聞紙でおおい紐でしばります。
8.涼しくて暗くて風通しのいいところでひと夏は寝かせます。
ウチでは床下に置いていますが意外と玄関がいいという人も。
9.夏を過ぎた頃に一度表面のカビを取ってかき混ぜますが、
このときのカビにビックリしないで。
上のほうはスゴくても中は大丈夫なはず。
カビを取り除いて混ぜたら元に戻します。
さあ今年はどんな味噌になるかな。
熟成するとどんどん色が濃くなって味も変わっていきます。
自分の好きな味を見つけてくださいね。
長く置くほどおいしいと言う人もいますが、
私は1年くらい経ったときの白っぽい若いお味噌が好きですね。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス アンコール
あの悲しみの日から一年
豆を煮た日は前夜からの大雪。
こんな日はアンコールに薪をたっぷりと焚いて雪景色を楽しむとしましょうか。
雪と薪ストーブのある風景は本当によく似合いますね。
雪が降るとうれしくて薪をどんどん焚いてしまいます。
煮豆にはピッタリの天気ですが、暖かい春が待ち遠しいですね。
ここ相模湖では雪の積もるのは年に数回くらい。
雪かきや雪遊びを思いっきり楽しめる程度のうれしい雪です。
しかし東北などの被災地や長野の栄村など今年は寒さが厳しく豪雪だと聞いています。
雪の日が続く地方の冬の暮らしの大変さを思います。
毎日雪かきしなきゃいけないとなると苦痛なものですよね。
やっと少し春めいてきたところへ一年前の大震災が襲ったのでしょう。
あの悲しみの日から一年。
まだまだ終わらない辛い日々がそこにあります。
そして私達ひとりひとりが思い考え続けた一年でした。
私はいったい何ができたでしょうか。
少しは何かできたような全体を見ると何の助けにもなっていないような。
でも私は変われました。
地震への備えや節電・発電。仲間との連携。情報のとらえ方。
私は30年決して忘れまいと思っている。
それでもきっと忘れていってしまうこともある。
だけど自分が変えた行動や考え、暮らし方はずっと残る。
そして一緒に生活する娘に何か伝わっていくはず。
これは長い目で見れば、被災地や日本全体を支えていることになると思うのですがどうでしょうか。
30年後に美しい景色ときれいな空気の下で孫と遊ぶおばあちゃんの私。いいね!!
味噌を使った簡単お惣菜をひとつ
じゃがいもを食べやすく切って、油で炒めてからみりん、砂糖を入れ、
水をヒタヒタにしてから味噌を上に乗せ蓋をして弱火でコトコト。
水が少なくなってきたらかき混ぜるとホクホクねっとりになります。
甘めにするとおいしいですよ。
すずかけの家でも自分のうちでも好評。
みんなから必ずおいしいと褒めてもらえる自慢のレシピです。
実は畑で困るほど採れるちっちゃな芋を皮ごと使うこの地域の郷土料理なのです。
こちらもぜひお試しあれ。
味噌を使ったレシピ
» 鶏肉の朴葉焼きと焼きトウモロコシ
» シソとキュウリの冷や汁
» 秋なすの味噌炒めとイノシシ焼き肉