すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

新じゃがのハッシュポテト

今年は関東の梅雨明けが早かった!
6月中に梅雨が明けるのは観測至上初ということでしたね。
季節が前倒しで来ているせいか菜園の作物は調子が良く、
他所よりゆっくり育ちの雑草畑も一足遅れてジャガイモの収穫ができました。

思ったよりいい出来!
種イモと同じ収量かそれ以下の悲しい年もあるのですが、
今年は大きなものも採れホクホク。

新じゃが、皆さんは何に料理して食べますか?
まずは蒸かし芋かな。
ポテトサラダや手作りコロッケももちろん!!
そして最近ハマっているハッシュポテトにも挑戦です。
ホットサンドメーカーで焼いたら面白いかなと思ったのですが、さてどうでしょうか。

 

新じゃがのハッシュポテト

材料

  • じゃがいも …3個
  • 片栗粉 …大さじ1
  • 塩 …適量
  • コショウ …多めに
  • サラダ油

作り方

1.暑い夏の日差しが落ちてきた夕暮れ、
バーベキュー気分で薪ストーブに少し火を入れ炭をおこします。

2.じゃがいもは薄くスライスしたあと千切りに。
ボウルに入れて片栗粉、塩コショウを混ぜます。

3.ホットサンドメーカーに油を多めにひき、じゃがいもを入れたらヘラで押さえつけてなじませ、炉内のクッキングスタンドで焼きます。

4.脇ではシンガポールで買ってきたタンドリーチキンマサラに漬けた鶏胸肉をグリル。おいしい炭火焼チキンができるかな。


調理中は革のグローブをつけて火傷に注意。
炭を寄せてホットサンドメーカーの取手が焦げないようにしました。

5.ときどきホットサンドメーカーを開けて様子を見ます。
焼けてはいるけどくっ付いてしまっているみたい。うーむ残念・・・

めげずにこびりついたハッシュポテトを
ヘラではがすようにお皿に盛り付けて夕暮れの庭へGO!

カナカナカナ〜♪とヒグラシも鳴いて昼の日差しが嘘のように涼しい風が。


採れたてのじゃがいもは外はカリッと中はモチッと。
タンドリーチキンも炭焼きで香ばしくふっくらジューシーに焼けています。


後日また作ってみました。
ホットサンドメーカーに油をかなり多めにするといくらかこびり付きにくかったです。

じゃがいもの半量をマッシュしてから成形して焼く方法も試してみました。
これはほくっとした中につぶつぶ感が残り
市販のファストフード店のものに近い感じに。


作り方はどちらも油多めでフライパンで揚げ焼きにするのがいいようですね。
まぁどちらにしても採れたてのじゃがいもは美味しすぎるとの結論となりました。

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島国日本の自然の中で

西日本豪雨災害。
被害にあった方の胸中はいかばかりかとお見舞い申し上げます。
とてつもない悲しみと苦しみ、不安の中で1日1日を過ごしていることでしょう。
山の懐で川が近くにあり海に囲まれて、小さな島国日本に暮らす私たち。
この災害から学ぶことをしなくては。
私を含め誰にとっても他人事ではありません。

今回は断水の被害が大きいと聞きます。
真夏に土砂でまみれる中その苦労はいかばかりか・・・。
そんな中、井戸水の災害時の強さが見直されているようです。

幸いにも我が家の水道は井戸水。
夏は冷たくて冬は温かいおいしい天然水です。
これが何かのとき地域のためにも役立つかもしれません。

井戸ポンプは電気で動いていますからこれを藤野電力のソーラーでも動くようにしておくとか、昔ながらの手動式組み上げポンプが接続できるようにしておくとか。
いろいろ模索中です。

近くの沢も水源となるかもしれません。
実際東日本大震災の時にはタンクを持って水を汲みました。

もっと地域の環境を知って生活感覚の中に入れなくてはですね。
便利な都市型生活をしていても
島国日本の自然の中で暮らしていることを切り離すことはできません。
山や川で遊ぶ。
散歩で歩いて近所にどんな水の流れや林、広場、コミュニティがあるか知る。

薪ストーブのある暮らしなら薪の木を切り出すなど
自然に近い感覚を取り入れやすいかもしれません。
震災時、薪エネルギーで暖をとったり煮炊きができた経験もあります。
復興までの長い道のりに目を逸らさないとともに、
いま自分にできることは何か考え行動し続けていきたいと思います。

 
Photoes by Michiyo Suzuki
*隔月連載。次回の更新は2018年9月中旬です。

 

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