秋なすの味噌炒めとイノシシ焼き肉
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山々が黄色く色づき始め、桜の赤い葉は散り、空はどこまでも青く…。
ここ里山の秋はいつのときも美しい。
朝晩は冷え込むようになり、薪ストーブにちょこっと火を入れる日も。
楽しむ程度に焚くだけでも、部屋の冷たい空気が溶けるようにあたたかくなります。
本格的な煮込み料理はまだまだ。この季節は小さな火での直火料理がメインです。
畑でまだまだ採れる秋なすを、少々焚いたストーブの火にかけて炒めます。
横ではキャンプ用コッヘルにお米をセットして置いておきました。
柔らかいなすにピーマンの苦味、甘辛い味噌の焦げた風味…。
ごはんもあまり火加減しませんでしたが上手に炊けていました。
秋はご飯がおいしいですもんね。どんどん進みます。
また別の日は木曽に住むいとこからイノシシの肉をもらったので、さっそく焼肉に。
臭みも全くなく、肉はしっかりした赤身ですが柔らかい。
黒コショウをたっぷり振って焼くと、ちょっとビーフジャーキーのような味わいです。
秋なすの味噌炒め
- なす …2本
- ピーマン …2個
- オクラ …2本
- 味噌 …適量
- みりん …適量
- 油 …適量
1.薪ストーブは細い薪などで弱く火をつけ、クッキングスタンドをセットし、
タークのサーバーフライパンを乗せ温める。
コッヘルに米と水を入れ、火の横に置いておく。
2.油をひき、スライスした野菜を炒める。
火がはぜるのに注意して、時々ヘラで混ぜたり扉を閉めたり。
3.火が通ったら、いったんサーバーを取り出し、みりんで溶いた味噌を加える。
4.ストーブ内に戻し、よく炒め合わせたら完成!
ごはんもよく炊けています。
イノシシ焼き肉
イノシシ肉を薄めに切り、塩こしょうを振る。
秋なすの時と同じような火を作り、網を乗せて焼き肉にする。
レモンを添えて食卓に。
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ここ相模湖でも近所の鉄砲撃ちの人からイノシシ肉を分けてもらうことがあります。
畑を荒らすので駆除対象になっているのですね。
うちの畑も大豆がサルにやられて全滅。イノシシの掘った大きな穴もそこら中にあいています。
そこで、イノシシや鹿が獲れたときに自分の手に掛け、ごちそうとして分け合って食べる。
これが昔からの日本人の生活に根付いた正しい肉の食べ方なのかもしれません。
もちろん山が荒れていて、動物たちが里に下りてきてしまうということも忘れてはいけません。
肉を食べるということは、動物の命を頂くということ。
私も飼っていたニワトリが死んだ時にさばきましたが、初めてだったのでかなり強烈でした。
肉も硬かったですが、いろいろ思いあって歯が当てられない感じでした。
木曽のいとこのお姉ちゃんは、もらったイノシシ1頭を川に入ってジャブジャブさばけるようにまでなったそうです。
食べるということは他の命を自分の生命の糧にすること。
スーパーで便利に買い物できる私たちは忘れがちですが、大切にしなければいけないですね。