ポールキャスナー 薪ストーブのある生活

日本における草分け的存在が贈るカントリーライフの提案。薪ストーブにまつわる様々なストーリーをお届けします。

シベリアで生まれたモバイルサウナ Mobibaのお話

薪火に寄り添う!  薪火の良さをより多くの人に広めたい。
Mobibaのバックパックサウナはその一つです。
軽量で背負っていけるサウナ! 透明な窓から景色を見てリラックス ! 

ロシアのシべリア地方のアウトバックは、お風呂がないのでサウナがお風呂として利用されます。サウナで体を温めて、川や湖に飛び込むのが習慣です。

Mobibaのテントは簡単にセットできます。
ドアはスウィング式なので、チャックなどの面倒がない。


バックパックサウナのストーブです。
サウナ用の水タンクがあり、蒸気がたっぷり出るスチームサウナです。
薪ストーブの熱も最高に気持ちいい。
水タンクに蛇口が装備されているので、いつでも熱いお湯が出ます。


こちらはモバイルサウナMB10Aです。
Mobibaの携帯式サウナ用のストーブは素早く暖まります。
本当に簡単に着火します!
ファイヤーサイドオリジナルコッパーシリーズの職人とともに作り上げたロウリュ専用の桶とひしゃくを使って、ハーブやアロマオイルなど入れた水を熱々のサウナストーンにかけてアアアアアアつい!気持ちがいい!

さて、Mobiba社のストーリーをお楽しみください。

 

Mobibaモビバ ブランドヒストリー

モビバ社はアレクサンドロヴィッチ夫妻による家族経営の会社です。
2005年、シベリア最大の都市ノボシビルスクで誕生しました。

遡ること14年前。
航空工学を専攻し機械設計エンジニアとして活躍するアレクセイと、航空計器の科学研究所に勤務し、衣服のデザインも得意なイリーナ。
しかしソビエト連邦で吹き荒れたペレストロイカの影響で航空機産業は斜陽になり、職を失った若い夫妻は縫製会社を立ち上げます。

イリーナのデザインする帽子は品質の高さに加えデザインの精巧さでも際立ち、寒冷地シベリア用のレディースハットとして人気になりました。
この時、アレクセイは工業用ミシンでの作業を習得し、ミシンのセットアップと調整を学びます。この縫製の技術が、のちのテント製造に役立つこととなりました。


(帽子を作るイリーナ)

しかし、ロシアの経済下降と治安悪化は止まらず、夫妻はカナダへの移住を決意します。
カナダ大使館での面談を待つ間、金属加工技術と縫製技術の専門知識をかわれて就いたのがモバイルキャンプ製品の開発職でした。
金属加工と縫製技術。アレクセイは両方の知識がある珍しいエンジニアでした。

アウトドアレクリエーションの市場では、キャンプバスの需要が生じていました。
テントに基づいてバスを開発することは可能か?
このような商品は、これまでどこにありませんでした。
旅行者は木材とプラスチックフィルムから自家製の風呂を作りました。
しかし、それは非常に面倒で、入るまでに数時間かかりました。
クライアントは携帯用サウナの形で製品を開発するよう求めていました。
組み立てから使用までに数十分しかかからないものを…。


(アレクセイ:左から二人目)
当時携帯電話はなく、初期のパソコンがあるのみ。
寸法は? デザインのニュアンスは? 何の情報もなく一からの開発でした。
緊急時にすぐにテントから出ることができるように、ドアアッセンブリーをどのように配置する必要があるか?
すべてが新しいタスクでした。


最初にレールからフルサイズのレイアウトを作成しました。
ストーブを設計した友人のコンスタンチン・ベソノフと一緒に、2001年11月にこのモデルをテストしました。


アレクセイはプロトタイプの最初のテストで、この製品の可能性に気付きました。
モバイルサウナは単なるストーブのあるテントではなく「国や文化を超えたものになる」と感じました。
夫妻はカナダへの移住を取りやめ、ロシアでモバイルサウナの開発に力を注ぐことになります。


同年、このモバイルバス・プロジェクトでシベリアフェアの金賞を受賞しました。
展示会場をハリケーンが襲い、パビリオンさえ壊れる中で、モビバのテントだけがびくともせずに嵐を乗り越えたのです。
アレクセイは飛行機の胴体を設計するのと同じ方法ですべてのテントを設計していました。


2004年5月、初めてモスクワの展示会でモバイルサウナを発表します。
軍や政府の災害支援のための大きな遠征用テントでした。


最初の特許をモバイルバスのアイデアで取得し、続けてスイング式のドアユニットなどで次々と特許を取得しています。


(現在のアレクセイ)

ブランド名「Mobiba(モビバ)」は2003年の春に思いつきました。
Mobibaは、「Mobile banya」というフレーズの略語です(banya:バーニャはロシア語でサウナ)。
しかし、この単語にはより深い意味があります。
Mobibaという言葉は、一方「モバイル拠点」も意味します。「モバイルの基礎」と言い換えることができます。

「基礎」とは、宇宙の5つの要素と5つの基本エネルギーです。
サウナでは石を加熱します。「地球のエネルギー」は「火のエネルギー」と相互作用します。次に温めた石の上に水を注ぎます。そこで「水のエネルギー」が作用し、水蒸気が発生します。
ここで「空気のエネルギー」が相互作用に入りました。これは、かつて生命のない惑星に生じた大気を象徴しています。
これは生命の出現のための条件を満たしています。
サウナの「5番目の要素」は「人」です。
 4つの要素「地球」「火」「水」「空気」は、「人」の周りで相互に作用します。

 

世界に広がるMobiba


今やモビバは世界中に届けられています。
地球上のあらゆる場所で、人々が自然の中でリラックスしています。


椰子の木の下でサウナ。


シベリアの凍った湖の上でもサウナ。


オーストラリアでサウナ。カンガルーも入る?


アジアの川べりでサウナ。


南極大陸でもサウナ! あったかそうだな〜とペンギンが見ています。


新宿の高層ビルとモビバ。


山中湖から望む富士山とモビバ。

 

自然の中で解き放たれる


ロシアには「浴場に将軍はいない」という格言があります。
これは、自然の力の前に、すべての人が平等であることを意味します。


モビバは、人類を自然に、生命の起源に戻す珍しい現代の発明の一つです。
私たちは今、デジタルの世界で溺れています。
モビバは、野生の世界に戻るためのキー(鍵)です。
裸足で歩き、自然の水域で泳ぎ、日の出と日の入りを楽しむ。
モニターを通してではなく、生き生きとした目で世界を見ることができます。


川の音や草原を渡る風の音が聞こえないと人間らしく生きていけません。
男が一週間一生懸命働いて、週末は家族を連れてアウトドアでサウナを楽しむ。
これを知ると生活の質が向上します。都市に戻ったときの生産性が向上します。


自然の中で定期的にサウナ浴をする人、裸足で歩く人、川で水浴びする人は風邪をひきません。免疫力強化!
サウナに入る休日は、年齢問わず全ての世代の人に好まれています。

日本でもモバイルサウナの魅力を広めていきたい。
皆さんもテントサウナしませんか?
次回のコラムでMobibaのサウナの楽しみ方をお話したいと思います。

 



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