なすの肉味噌チーズ焼き
今年の暑かった夏のせいか、
昨冬に仕込んだ味噌から出来上がりの気配が漂い始めました。
ひと夏超えると味噌は食べられるといいますが
普段は1年後の春以降から食べ始めています。
試しに開けてみると、例年よりかなり早く茶色がかっていていい感じ。
なめてみるとしっかりと味噌になっています。
茹でた大豆と塩と麹を混ぜて置いておくだけでこんなに美味しい味噌が1年分できてしまうのですから作ったもの勝ちです!
一昨年の冬に仕込んだ味噌と比べてみると色がまだ若いのがわかりますね。
白い方は信州味噌のように食べやすい。
年数が経つと発酵が進んで味が熟成されてきます。
味は好みでしょうか。
仕込んだときのメモを1年後に読むのもまた面白いものです。
大豆を育て、毎年欠かさず手作りしてきた味噌。
この我が家の手前味噌で肉味噌を作り、畑のなすと焼いて収穫を祝いましょう〜。
なすの肉味噌チーズ焼き
材料
- なす …大3個
- 豚ひき …250g
- ネギ …1本
- 味噌 …大さじ2くらい
- 酒、みりん …適量
- 片栗粉 …大さじ1
- とろけるチーズ …適量
- サラダ油
作り方
⒈ 一雨ごとに涼しくなって肌寒い日、薪ストーブに軽く火を入れます。
先月では嘘のように炎の暖かさがうれしい。
⒉ ネギはみじん切りにして豚ひきと味噌と合わせてよく混ぜる。
⒊ ナスは縦半分に切り、片栗粉を振ってから肉味噌を乗せる。
⒋ 炉内の火が落ち着いたらクッキングスタンドをセットし、スキレットに入れたナスを肉味噌の面を下にして焼き目をつける。
(ダブルプレイグリルでも焼いてみています)
⒌ 途中で裏返してチーズをのせてなすが柔かくなるまで焼き上げたら完成。
革手袋をして火傷には注意してください。
なすはトロリと柔らかく、香ばしく焼けた味噌とチーズとの相性が最高です!
次の日のお弁当にはフランスパンでサンドイッチに。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス アンコール
受継ぎ引き継がれていく味
部活からお腹を空かせて帰ってきた娘と早速いただきまーす!
中学に入って朝早くから出て行って部活、夜練習、
週末の試合と娘と過ごす時間は確実に短くなりました。
それでも確実に顔をあわせるおうちごはんの時間。
私のつくったごはんが娘の体を作っているのだなぁ〜。
(この夏、身長を抜かされました・・・)
そして味覚の基盤も。
味噌、醤油、塩の基本調味料。だしetc。
シンプルな味つけの基本ができていればちょっとのスパイスや乳製品のアレンジでだいたいどんな料理の味も再現できますね。
そして何と言っても薪ストーブというエッセンスがありますから。
薪炭や鉄鍋でつくったごはんは遠赤外線効果なのか他のポカポカ効果なのか、しみじみと格別に味わい深く感じます。
我が家の真ん中にドーンと鎮座する薪ストーブ「アンコール」。
一年の半分以上も私たちをつきっきりにさせる愛すべき家の顔です。
我が家の薪ストーブ暦も20年。
これからもずっと活躍してくれそうです。
ご近所にもまた煙突の付いたお家が新築されています。
またまた幸せの薪ストーブファミリーが増えるということですね♪
そして薪仲間もたくさん。みんなで伐採して薪割り。
仲間の新聞屋さんからは薪が軽トラ2杯届きました。
新聞だけでなく薪配達屋さんのように動いてくれています。
ここ数年全く薪不足にならず、逆に薪の置き場に困るといううれしい悲鳴が続いています。
日々のごはんの食材もエネルギーもなるべく手の届くところで。
感謝の食卓。
笑顔のごはん。
受継ぎ引き継がれていく味。
この冬もたくさんの煙突から幸せの煙が漂うことでしょう〜。
(了)
=ファイヤーサイドより=
今回をもって本連載は最終回となります。
12年間、ご愛読いただきありがとうございました。
105にわたる「おうちごはん」レシピは、
これからも薪ストーブの幸せを届けてくれることでしょう。
すずきみちよさん、本当におつかれさまでした。