おろぬき菜のお好み焼き
おうちごはんデモンストレーション
「ARIGATOフェスティバル」に来てくださった方々、本当にありがとうございました。
私は大勢の皆さまの前で緊張の中、
薪ストーブクッキングのデモンストレーションをさせていただきました。
炊き込みご飯と豆乳グラタンと豚バラ肉のママレード煮。
そしてデザートの焼きバナナ。
このコラムで紹介させていただいたものもありますよね。
薪を足すタイミングやちょっとしたコツ、
便利な使い方など織り交ぜながらお話させていただきましたが、
上手く伝えられなかった部分もあるかもと反省しております。
でも無事に料理が出来上がって美味しいの声も聞こえホッとしました。
実は途中あまりにもご飯が炊けてこないのでドキドキしていたのですよ~。
皆さん、試食はしていただけましたか?
後ろの薪ストーブや焚き火台ではポール社長をはじめとする試食製作チームが
約200食分、朝からどーんと豪快に作ってくれていたのですよね。
ありがとうございました。
はっきり言ってこちらの方が見ごたえあったかも。
わたしもあんな大きなフライパンを焚き火にかけているところを初めて見ました!
私をファイヤーサイドさんと繋げてくださった
焚き火遊び名人の絵描きの伊東さんにも久しぶりに会えたし
(手ぬぐいもGet!この絵の原画は超大作でド迫力ですよー!!)、
お気に入りのおいしいオーガニック食材ばかり取り扱っている
アリサンのご夫妻ともお話させていただきました。
中でもうれしかったのは田渕義雄さんにお会いできたこと。
声をかけていただいてカチンコチンに緊張の中ご挨拶させていただきました。
ダンナさんが子供のころから本や雑誌を熟読している、
都市生活を捨ててシンプルに美しく暮らすバイブルのような方。
その厳しくも温かくわたしたちの未来をみつめてのメッセージに心が熱くなります。
(田渕義雄さんと伊東孝志さん)
そして大震災の起こった今、
また読み返してみるとその言葉のなんと現実味を帯びていることか。
この25年で時代が追いついたのか震災で人々が気づいたのか。
時にはバックミラーをみながら私も歩んでいきたいと思います。
他にも魅力的なブースがたくさん。
出展やスタッフの皆さんもどうもありがとうございました。
(Photo協力:写風人)
おろぬき菜
さて帰ってきたらたくさんの菜っ葉が。
この時期込み合わないように間引くからいろんな畑から届くんですよね。
このあたりではおろぬき菜と呼びます。
大根などもう食べられるくらいに成長していて葉っぱもちょっと硬くて大量。
すぐ黄色くなってくるしさすがに持て余し気味に。
そんな時は「お好み焼き」に決まり。
キャベツだけじゃなくてどんな菜っ葉でもおいしく焼きあがってくれる
お好み焼きの許容力にありがとうです。
薪ストーブの前にテーブルを置いてお好み焼き屋スタイルで焼きます。
普通の家庭ならホットプレートなのでしょうね。
おろぬき葉が使いきれなくて困っている方は是非お試しください。
おろぬき菜のお好み焼き
- 大根、人参、カブなどの間引き菜 …適量
- 地粉(又は薄力粉) …2カップ
- 卵 …2個
- 水 …適量
- かつおぶし …少々
- 豚肉スライス …50gくらい
- 油 …適量
- アリサンの豆腐マヨネーズ、ソース、青のりなど お好みで
1.薪ストーブのストーブトップにスキレットやフライパンを乗せて熱くしておく。
2.おろぬき菜は細かく刻む。
3.地粉、刻んだおろぬき菜、卵、水、かつおぶしを混ぜ合わせ、
ドロリとした調度よい固さにする。
4.フライパンに油を引き、お好み焼きのタネを流して焼く。
広げたタネの上に豚肉を広げておく。
5.軽く焼き目がついたらひっくり返す。
ストーブがあまり熱くなっていなかったので結構時間がかかりました。
豚肉にもこんがり色がついて焼きあがったら、もう一度ひっくり返して
お好みのソース、アリサンの豆腐マヨネーズ、削り節などかけてめしあがれ~。
必ず犬のナッツがおねだりに来ます・・・。
今年の米の収穫
今年も稲刈り、脱穀の季節になりました。
震災と原発事故があり複雑な気持ちで田植えをした今年の実りは
去年とは違う感慨があります。
どんなに困難なことがあって打ちひしがれようとも
種を蒔き育ててくれる人がいるから、私達は食べ続けていられるのですね。
私なんかすっかり気持ちが萎えてしまって今年の畑への足はずいぶん遠のきましたから。
東北、福島でもお米の収穫がニュースになっていましたね。
震災後の混乱と不安の中、どんなにかご苦労があったことでしょう。
いつにもない思いを噛みしめての収穫だったに違いありません。
私達のゴエモン米も東北のお米も放射能の汚染も少なくて私は安心しました。
脱穀は初めて見る作業。
足踏み式でなく電動ですが、ハザから大量の稲の束を運んだりと重労働です。
でも地元のおじさまたちが手際よく黙々と進めています。
稲刈りの時の段取りが脱穀の作業のしやすさに結びついていることをはじめて知りました。
全ての作業手順が次の作業の段取りになっています。
こんな天日干しのお米を食べられるのは田んぼを持っている人くらい。
お店で売っているお米は全て機械で乾燥、水分調整したものときいてガックリきました。
私の胸の中にあったお米をハザにかけて干す風景はむかし話の中だけのよう。
「こんなに手間と人手がかかることお金にしたら10キロいくらの米になると思うよ?」
確かにそうです。
農に近い暮らしに変えてよかった。体ごとの学びと安心感があります。
早くおじさま達の技を引き継いで立派な田舎モンにならなくては。
(追記)
このコラムを書いた直後、
福島市大場地区で暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されました。
心ある農家さんが自ら検査したためにわかったことです。
今こそ想像力を。
育てた作物をどんな人が食べて、その人の不安を減らすためには何をしたらいいのかを。
自分が食べるお米を誰が作ってくれて、その方にはどんな暮らしがあるのかを。
私は東電と国の責任で全戸の米を検査して数値を公表し、
食べる人の安心と作る人の生活を保障することを望みます。
ご無沙汰しております♪ 「ARIGATOフェスティバル」、行けなくて残念。大成功だったみたいだね。おめでとう!道代ちゃんのこのエッセイを拝見する度に、あまり変わり映えのしない自分を問うんだけど(苦笑。 一緒に行った海の匂いや、ハンドメイドのパンの味を思い出す度に、心が豊かになってます。また、そちらに遊びに行かせてね~ 俊ちゃんにもよろしく♪ きょうこ
京子ちゃん、コメントありがとう!お返事が大変遅くなってごめんなさい。
ARIGATOフェスティバル、盛況だったのですよ。とっても緊張しました・・・
一緒にキャンプしたあの頃が楽しかったから、今この暮らしがあるんですよー。
また焚き火囲んで食べて飲みたいね。
近況報告代わりにときどきこのコラムものぞいてみてね。