すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

薪ストーブで焼き魚

 

 

ARIGATOフェスティバルでお話させていただいた時のこと。
炉内で焼き魚をしますと言ったとき、
「へぇ~!?」というどよめきがあったようななかったような。

使い慣れている人には当たり前のことのようですが、
普通に考えればストーブの中で臭いの強い魚を焼くということは
まさか!という感じなのかもしれませんね。

今回魚焼き用に使ったのはファイヤーサイドのフィッシャーマングリル
長い柄がついていて開いて魚をはさんでから止め具で固定して使うので、
ひっくり返したり動かしたりが自由自在です。

このグリルの形、魚が入るように形になっているところが楽しいですね。
これを見て先ず思ったのが、塩サバを焼きたい!!
だってこの形、どう見ても三枚卸のサバ3枚ですよね。

クッキンググリドルを開けて上から差し込んで
グリドルを閉めるような形ではさんで固定します。
燃えて炭になってしまった・・・
なんてことのないように高さを見て調節してくださいね。
すぐにジュージューと焼ける音がしてきて脂が落ちてくるはずです。

脂は炉内に落ちて燃えてしまうし、
煙は煙突に流れるので部屋は臭くならないし、いいこと尽くめ!!
そのうえ焼き上がりは薪焼き効果で燻製のような香りと黄金色のツヤがつきます。
薪ストーブを持っている人は魚を焼かないと損ですよ。
もちろんストーブトップではご飯焚きや味噌汁もね。

地元の根菜タップリの味噌汁は今年の新味噌で。

今年初めて麹から作った地元100%味噌。
色は白いけど香り、味ともに上々。熟成が楽しみです。
友達の畑の里芋は焼き芋になりました。
ホクホクのあとネットリ感が。最高です!!

 

 

薪ストーブで焼く塩サバ

 

 

  • 甘塩サバ またはお好みの魚 
  • 里芋   
  • 自家製味噌

 

 

1.薪ストーブは強めのおき火状態がベスト。
でもおき火になっていなくても高めの位置で炙り焼き風にしたり、
火が弱い時は炉内にクッキングスタンドを入れて網焼きにしてもよい。

2.先ずはグリルをストーブトップから差し込んで空焼き。
網が熱くなっていると魚がこびりつきにくくなります。

3.フィッシャーマングリルを開いてサバを3枚セット。
熱くなっているので注意してください。並んだ姿がピッタリで素敵。
閉じたらリングで押さえます。

4.クッキンググリドルを開けて網を上から差し入れます。

薪や炎との高さを見てグリドルを閉めます。挟んだ位置で固定されます。

5.ときどき出してみて焼き具合を確かめます。
ひっくり返した方がよければ網ごと裏返してまた焼きます。
今日は火も強かったので返さなくても両面焼きになっていました。

6.火が弱い時はこんな風に。(スルメを焼いています)
田渕さん作のストッパーがあるともっと良いですね。

7.おき火では掘りたての里芋を焼き芋に。
新聞紙に包んでジャボンと水に濡らしてから炉内の端の方で少量のおきの上に乗せます。

8.塩サバと里芋が焼けました。炊きたてのご飯と一緒に大根おろしを添えて。

里芋には去年の自家製ゴエモン味噌をつけて。幸せ~。

9.デザートには焼きリンゴも。お楽しみのアイスクリーム添え。
ごちそう様でした~。

 

 

ニジマスの塩焼きも

 後日、釣りに行ってニジマスを釣ってきたので
こちらもフィッシャーマングリルで塩焼きにしました。

 囲炉裏で焼いた雰囲気かなぁ。おいしかったです!

 

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地域通貨よろづ屋

私の活動している藤野地域には「藤野地域通貨よろづ屋」があります。
この地域で以前からある「持ちつ持たれつ・お互いさま」のやり取りを
顔の知らない関係まで広げたくて始まった地元専用のお金のようなもの。

会員はそれぞれ自分のできること・売れるもの、やってもらいたいことを
GIVE YOU・GIVE MEリストに書き出します。
1円=1萬で1500円+500萬とか日本円も交えながら。
地域通貨だけでは世の中回らないことも多いですからね。
実際の取引はよろず通帳にお互いが書き込むことで成立します。

このリストを見ていると色々なことができる人が近くにこんなに居るんだなぁと妙な安心感が。
実際リストを使って萬で買い物をするより、
この繋がりと情報共有の方に価値を求めている人が多いような感じです。
最初はお互い様の関係に金銭を持ち込むのに抵抗感のあった私も、
今ではここからの情報をかなり頼りにしています。

そんな地域通貨よろず屋のメーリングリスト(ML)はとても活発です。
イベント案内やアレ譲ってください、コレもらってください。
大雨の時は道路の通行止めリアル情報、
△△時着の電車に乗ってるんだけど車で送迎してもらえない?なんていうよろづタクシーの依頼も。

240組もの家族が参加しているし携帯メールの方も多いので
どんな???なお願い(笑)も大体すぐ取引ができています。まさに萬マジック。

特に震災後の情報発信やチャリティーの活動は目を見張るものがありました。
印象に残った支援を3つ。

 

ゆりあげ支援ボランティア

名取市ゆりあげ地区から昨年藤野に越してきていたAさんの4月のML呼びかけで始まりました。
「子供が通っていた小学校の避難所の被災者、ずっとご飯と味噌汁だけの一日2食。
おかず缶詰め250缶集めたい」の呼びかけ。
するとあれよあれよと250缶集まりすぐ避難所へ。
子供靴、ランドセル、米なども集めたなぁと思い返しました。

その後、被災者の方々が箱塚桜仮設住宅に移られてからも
夏は布団圧縮袋102枚とタオルケット250枚。扇風機102台。冬に向けてコタツ募金。
ここ藤野相模湖での普段の活動やマーケットの一部売り上げを支出するという
よろづ屋のネットでいろいろなものを届けることができています。

現在もAさん達の立ち上げたゆりあげ支援ボランティア「てんしのわ」を通じて
直接支援が続いています。

 

お漬物プロジェクト

なにか寄付する形でなく、必要とされているということを伝え、
お互いを支えあうような支援をしたいと始まった福島県飯舘の方々との「お漬物プロジェクト」。
イチゴのパンケーキで紹介したゴエモン仲間のすどう農園さんが
よろづMLに投げかけたことから始まりました。

土着の文化が残っている東北の匠にその文化を継承していただきたい、その第一弾が漬物。
でも今、飯舘では地元野菜は作れないのでここ藤野相模湖産のお野菜を使っていただいて、
こちらも教えていただきながらいずれは収入が出るような支援にしていきたい。

飯舘村の方に藤野に来ていただいたり、
須藤さん達が飯舘村の漬物名人を尋ねたりと交流が着々と深まってきています。
持ち込んだ野菜でお漬物も作っていただきましたよ。

 

福島の子供たちの「ゆったり里山体験」

そして私の大きく関わっている篠原の里で行われている、
福島の子供たちの「ゆったり里山体験」の保養活動。
夏休みは5泊6日、子供22名、保護者15名の人たちが来てくれました。
川遊びやバーベキュー、夏まつりの他、
藤野のおもしろアーティストの方がいろんなワークショップを開いてプログラム満載。
そのときの様子はこちらのブログ写真にて。

私は主に食事作りボランティアで参加しましたが、
このボランティアの呼びかけにもよろづMLが大活躍してくれました。
里カフェのMさんを柱に、
野菜たっぷりの体に優しいボリュームご飯を作ってくれたスタッフ、のべ76名。
朝ごはんは6時半準備スタートなのでキビシイ時間帯だったと思いますが
毎日大勢集まってくれました。

そして地元のおじちゃん、おばちゃんからは使いきれないほどの野菜の寄付。
残ったお野菜は来てくださった方のお土産に。
その他食材や支援金、他のボランティアもたくさん。

主に郡山市からの参加者と心温まる交流ができ、最後には涙なみだのお別れ。
子供たちからは「つまらなくてヒマな時が一秒もありませんでした」
「ご飯が美味しくて楽しみだった」なんてうれしい感想をたくさん頂きました。

「放射能のことを忘れて外で遊べたのが最高でした」と小学4年生の女の子。
開催してよかったと思う反面、
そんな福島にしてしまって申し訳ないととても複雑な気持ちになります。

付き添いのおばあちゃまからは、
「皆さんの立ち働く姿の美しさにもう一度やり直してみようという気持ちが湧いてきました」と
この上ないお言葉を。

でもむしろ私は福島の子供たちやお母さん達の笑顔と力強さに勇気付けられたのですよ。
今ここでできることをして行こうと心から思えたのです。

これらの言葉を胸に
「ゆったり里山体験 冬」、25人の方を招いてもうすぐ12月23日から始まります。

 

顔の見える支援

こんな風にひとつの町がひとつの町、ひとつの学校がひとつの学校、ひとつの地区がひとつの地区、
ひとつの仲間がひとつのグループ、と顔の見える関係で支援できたらいい。
顔が見えれば身近のこととしてとらえられる。
長ーく気にかけてあげられると思うのです。

私は福島の子供たちに焚き火とダッチオーブン料理を楽しんでもらう予定。
今度はどんな子供たちに会えるかな。
こんな風に自分の好きなことで無理なく協力できるなんてとてもありがたいです。
   
地域通貨よろづ屋、まだまだ可能性を秘めて発展していきそうです。
楽しみですね。

 



このWebマガジンはファイヤーサイドが提供しています。

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コメント

  1. 素敵なカントリーライフの記事の数々ありがとうございます。
    トムと私も家族で 飛騨高山のうわの平にて、カントリーライフを楽しんでいます。
    ポールさんにも
    よろしくお伝え下さい。

  2. mihoさま
    コメントの返信が遅くなって申し訳ありません。
    トムさんのダッチオーブン料理もとてもおいしそうですね。
    カフェでダッチオーブン料理が食べられるなんて飛騨高山の人が
    うらやましいです。
    寒い冬ですがストーブのあるカントリーライフを楽しみましょう。
    いつかお店にも行ってみたいです。
    ポールさんのお知り合いなのですね。
    もしかして藤野のひかり祭りにてコーヒー屋で出店しているとき
    お話した方かしら・・・

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