すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

イズミールキョフテ(トルコ風肉だんご煮)

 

トルコの思い出

暖かくなってきましたね。
カラダがうずうずとしだして動きだしたい気分。
このところ旅に出たいのです。飛行機に乗って。
行き先はどこでもいいのですが、なぜかトルコに惹かれます。
最近夢にもよく出てくるし、何気なく買った古い雑誌がトルコ特集だったり。

ダンナさんと結婚してすぐバックパックでヨーロッパに旅したとき訪れた国。
広く乾いた大地、自然が作り出した不思議な景観、古い神話、歴史の世界。人々の営みとたくましさ。

ごはんも美味しかったなぁ。
小さな店でも入ると先ず小さなガラスカップに入った甘いアップルティーが出て巧みな(しつこい?)話術で商談・・・。
 

 
ガラタ橋の上でムール貝にピラフを詰めた物売り、オレンジを売るリヤカー引き。
炭焼きにしたサバをパンにはさんだサバサンド売りの小船。
食堂で食べた羊の串焼き、トマト味の野菜と豆の煮込み。
街角で買う大きなリング状のゴマつきパン。
特にパンはおいしさにとてもびっくりしました。

長距離バスでも飛行機でも乗り込むと「コロンヤ」と言って手にレモンの香りのコロンをビシャッとかけてくれたっけ。
田舎の町にバスで降り立つと人がわぁっと集まってきて、一人の青年が町じゅう学校の中まで案内してくれて、教室で自己紹介させられたり・・・。

香りと味が記憶するトルコの思い出。
そんな引き出しをたどってみました。

 

イズミールキョフテ(トルコ風肉だんご煮)

材料

 

  • 牛豚合いびき肉 …350g
  • 玉ねぎ …1/2個
  • 卵 …1個
  • 塩 …小さじ1/4
  • クミン …少々
  • ナツメグ …少々
  • じゃがいも …3個
  • 人参 …1本
  • 玉ねぎ …1/2個
  • トマト缶 …1缶
  • にんにく …1かけ
  • 塩 …小さじ1くらい
  • きゅうり …1本
  • プレーンヨーグルト …大さじ2
  • 塩 …少々
  • ごはんかピタパン …おこのみで

 

作り方

1.ストーブトップにクッキングダッチオーブンを乗せて熱くしておく。
2.合いびき肉とみじん切りの玉ねぎ、卵、塩、クミン、ナツメグを混ぜよくこねる。

 
3.棒状に丸め、油をひいたダッチオーブンで焼く。

 
4.焦げ目がついたら裏返す。

 
5.焼けたところで取り出す。

 
6.肉から出た脂で棒状に切りそろえたじゃがいも、人参、玉ねぎを炒める。

 
7.トマト缶とにんにく、水1缶分を加え蓋をして煮込む。
野菜が柔らかくなったら、肉団子を加えひと煮立ちしたら塩で味を整える。
好きな人はクミンをプラス。

 
8.隣で炊いたごはんにかけていただきまーす。
ちーむゴエモンの古代米ミックスライスです!

 
キュウリをヨーグルトで合えたものとあわせるとうーんトルコ風。
ヨーグルトよく使うんですよね。酪農の国だからかな。
クミンの香りが異国情緒たっぷりです。

 
次の日はホブス(トルコでピタパンのこと)を焼いて上に乗せて食べました。
こちらもおいしいです。トルコではこの食べ方が多かったと思います。

 
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ストーブのお湯で食器洗い

なぜ世界をまた旅したくなったのかって、
近くに住む世界中を旅している人のお話を聞いたからです。
それもお金をかけないで世界中を歩くというのですから。
きれいな奥さんとステキな娘さんもいるのですよ。

そのNさんが言っていました。
世界中には一日2ドル以下で生活している人がたくさんいるって。
日本は贅沢すぎる、清潔すぎる、食べ過ぎる、お金を使いすぎるって。

なんとその家ではストーブでお湯を沸かして料理するから、
冬はプロパンガスを止めてるんだそうですよ!!
必要な時はカセットコンロで。
多少ごみは出るけどプロパンの原価からすると
基本料金さえ払うのも馬鹿らしいなんて言っていましたが・・・

旅に出た先で物を修理したり、料理を教えたりしながらベッドと食事を提供してもらって少しのお金を稼ぎながら旅を続けるのだそう。
奥さんと娘さんは行く先によって付いてきて一緒に旅をするのだとか。

私も旅には出たいけれど先立つものが…と思っていたので
なんか希望が見えてきました。
さすがにプロパンをやめることは出来なかったけど、
やっと思い切って普段のガス給湯をやめました。
 

 
田渕義雄さんのエッセイやファイヤーサイドカタログのイラストレーターの伊東孝志さんの話を聞いてストーブのお湯での茶碗洗いには憧れていたのですが、忙しいから無理!と思い込んでいて決断できなかったのだけど。

11月に訪ねた福島の友達の家でも、デファイアントで沸いたお湯をたらい二つに溜めて食器洗いとすすぎをやっていたのでさっそく実践に。

やってみると時間はさほどかからないし、普通にきれいになる。
油の強い時は重曹をこすってから。
何より水を流しっぱなしにしないので音が静か。
ラジオの音楽を聴きながら、子供と話しながら出来るのがいい。
もっと早くに始めていればよかったな~。

Nさんはこの春、貰ったヨットで、フィリピンまで島づたいに航海してヨットを売って戻ってくるのだとか。
世界が狭く感じられますねぇ~。
スケールの大きな人と話すのは楽しいものです。

私も子供のころ本やテレビの中での外国に憧れて、その国の景色を見てみたい、名前とイメージしかわからない異国料理を食べてみたいと思ったのが料理をやり始めたきっかけなのだと思い出しました。

来月のプロパンガス代が楽しみ。
世界に旅立つ旅費も少しはたまるかな??

 

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