すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

聖護院大根と豚肉のビール煮

 

薪ストーブフル稼働の年末年始

あけましておめでとうございます。
みなさま新年を迎え気持ちを新たにお過ごしのことと思います。
私もお正月休みはゆっくりと充電し張り切って新年を過ごしています。
ちょっと食べ過ぎ、だらけ過ぎで体が重たくなっていますけど。
今年も簡単おいしいレシピをお届けできるようにがんばってまいります。
よろしくおねがいいたします。
 

 
いつもどおり年末年始はクリスマスケーキからチキン、
おせち、お雑煮まで薪ストーブフル稼働でしたよ。
正月はアンコールの前にお膳を出してどっかりと座り、
食べて飲んで新聞や年賀状を見つつまた食べるというなんとも典型的な寝正月。
 

 
薪ストーブと火鉢とに挟まれいつでも火のぬくもりを感じ、
焼いたり温めたりもちょっと手を伸ばせばできて幸せ。
この完全お休み状態を作るため暮れにがんばっておせち料理を作るのでした。

 

産直で見つけた聖護院大根

先日地元の産直野菜コーナーで
おいしそうな聖護院大根を売っていたので即お買い上げ。
身が詰まっているんだけどすべっこくて柔らかい。
煮崩れせず他の大根とは肉質が違います。

ぶら下げて歩いていたらすれ違ったおばさんから
「どこで売っていましたか」と聞かれたほど
地元産はあまり出回っていません。
自家用に栽培する人が多いんですよね。

お正月明けで和風料理は食べ飽きているので、
豚肉とありあわせの野菜と一緒にビールでシチューにしてみました。
煮込んだ大根にお肉の旨みが浸みこんでおいしい~。
ビール煮ですがビールの味はなし。コクだけが残るのでしょうか。
子供が食べてもOKです。

 

聖護院大根と豚肉のビール煮

材料

  • 聖護院大根 …1/2個
  • 豚バラ肉 …500g
  • 人参 …1本
  • セロリ …1本
  • じゃが芋 …2個
  • 油 …適量
  • ビール …500ml
  • 水 …適量
  • ソース …大さじ3
  • しょう油 …大さじ2
  • 塩 …適量

 

作り方

1.薪ストーブは強めに焚いておき、大きめに切った豚バラ肉に
ストーブトップのダッチオーブンでこんがりと焼き目をつける。
脂がたくさん出るので布に染み込ませて取り除く。

 
2.野菜も大きめに乱切りにして豚肉と一緒に炒める。
じゃが芋は煮崩れてしまうので後から加えます。

 
3.ビール1缶を注いだら蓋をして煮る。

 
4.大根と豚肉が柔らかくなったら水をひたひたに加えじゃが芋も入れて、
ソース、醤油、塩で味つけする。

 
5.じっくり煮込んで完成。
ピタパンも隣で焼いて一緒に食べました。

 
お肉もビールのおかげかホロホロ。
野菜は味がしみておいしい~。
スープはピタパンにつけて。体の芯まで温まります。

 
使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
クックウェア » ロッジ  ダッチオーブン

 

思い出のビール煮

このビール煮、本当は黒ビールで作るといいんですよね。
上の写真の瓶ビールはファイヤーサイド特製ラベルの
南信州ビール「デュンケルヴァイツェン」。
ポールさんがいつも送ってくださるおいしい地ビール。
風味がとってもよくて香りが華やか。
その辺のビールとはまったく違います。

もちろんこのスペシャル黒ビールはお料理にはもったいないので
ビール煮のお供にこちらもおいしく頂きました。
 

 
思えばこのビール煮を初めて作ったのは
娘が生れる前の雪の湖畔のキャンプだったっけ。
しんしんと積もる雪をタープの下で眺めながら
ハフハフと柔らかお肉にかぶりついた思い出があります。

冬のキャンプっていくら飲でも酔わないんですよね。不思議と。
真っ白い雪と静寂に包まれるようにふけていった夜を思い出します。

 

冬キャンプ

しかし今は子供も小さいので冬キャンプは断然暖かいところがいいですねー。
お正月明けの冬休みは静岡県の伊豆にシーカヤックキャンプ。
温暖な気候と変化に富む海岸線が大好きなシーカヤックスポットです。
 

 
車にキャンプ道具と食料一切を積み込み
シーカヤックは車の上にしっかりと縛って。
ドライブしながらきれいな海があったら漕ぎ、いい場所があったら眠る。
この自由な感じがたまりません。
 

 
夏と違ってビーチには人が少ないから海はとってもきれい。
コバルトブルーに白い砂浜がまるで海外のビーチのようでしたよ。

 
今回焚き火はせずガソリンストーブのコンパクトキャンプ。
出してすぐ火がつけられて小さくたためるのがいいですね。
シーカヤックに積むのも楽。
雪山でも使えるように火力も強いです。

メニューもご飯とスープなど簡単に。
ガソリンストーブの燃えるゴォーという音は
静かすぎるキャンプに安心感を与えてくれたりもして・・・。

 
ちょっとしたお散歩でもストーブを持っていくと、
お湯を沸かしてラーメン食べるだけでとっておきのピクニックになりますよ。
うちは裏山に登る時にも持って行きます。

 
熱源を適所に使いこなせるようになると暮らしが断然豊かになりますよね。
薪ストーブしかり、火鉢もそう。
火ってすごい、楽しい!!

 
娘も一年生になりずいぶんとアウトドアスポーツを楽しめるようになってきました。
小学生の間はまたキャンプに通うことになるかな。

 
薪の準備、ストーブの火付けも上達。
マッチ使える小学生って少ない?
いえ大人でもできない人いるかもですね。
なかなか頼もしい相棒です。

 

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