すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

新じゃがの赤じそオリーブ焼き


 

 

 

この時期、赤じそをたくさんいただきます。
娘の友達のおじいちゃんから一抱え以上も。
続いてダンナさんの実家からも根っこつきの大株をたくさん。
本当にありがたいです。

赤じその使い道。梅干、しそジュース。
どちらも毎年欠かさず作る季節の保存食です。

でも紫蘇だって和製ハーブですもの、他にも使いみちはと思い、
畑の新じゃがと一緒にスキレットでオーブン焼きにしてみました。
結果、焼いてしまうと紫蘇の香りは飛んでしまうことが判明。
和ものってほのかな香りですもんね。

でもオリーブオイルで焼いたじゃがいもがカリッとホクホクで大満足。
となりで焼いたホッケとともにおいしい夕ご飯になりました。
夏でも薪焼きは最高です!

 

 

  • じゃがいも …適量
  • 紫蘇などのハーブ …少々
  • オリーブオイル …適量
  • 塩 …適量

 
 

 

1.じゃがいもは小粒のものはそのまま、大きいものは半分か1/4に切ってスキレットに並べる。
赤じそも上に散らし塩を振り、オリーブオイルを上から回しかける。

2.薪ストーブは細い薪に火をつけ軽く焚き、クッキングスタンドをセットする。
3.スキレットに蓋をしてクッキングスタンドの上に乗せて焼く。
薪は少し崩して弱火の直火状態。

4.隣のおき火状態のところでホッケを網焼きにしています。

 

5.様子を見て中まで焼けたら出来上がり。

 
使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
クックウェア » ロッジ  スキレットクッキングスタンド

 

 

夏の始まり、保存食づくり

夏の始まりは保存食づくり。
らっきょうに始まり実山椒の醤油漬け
梅酒、梅肉エキス、梅ジュース、梅干、赤じそジュースetc・・・
忙しい毎日の中どれも手間がかかるけれど食べるとやっぱりおいしいウチの味。
それらを全部自分の周りで採れたもので出来るうれしさ。

14年前にここに暮らし始めたころは、
生協で鳥取産のらっきょうを買っていたっけ。
それがだんだんに地元の観光センターの直売所で買うようになり、
いまや自分の畑で取れるなんてね。
超小粒らっきょうですけどそれがまた愛らしいし食べやすいし。

 
 

梅干し

梅干も今年は塩分10パーセントの薄塩に挑戦。
梅も近所からたくさん分けていただきました。
梅の塩漬けの段階で表面にカビが出て梅酢が濁ってしまいがっかりでしたが、
梅は熱湯で洗い梅酢は布でこして煮立てたりして何とか再生。

そして赤じそ漬け。
葉がギザギザで縮んだちりめん紫蘇が最適。
その中でも大きくて両面とも紫紅色の葉だけを選んで梅干用に。
裏が緑色の葉はあまり色が出ないので赤じそジュース用にと分けていきます。

この作業が量が多いとなかなか時間がかかって大変。
風が通って気持ちの良い庭の木陰にどっかりと腰を落着けて作業。
犬のナッツもお供です。

そして外した葉を洗いざるに上げて水をよく切ります。

その後、赤じその重さの20%の塩でもんでアクを抜いたら
梅酢と合わせて鮮やかな赤梅酢に発色させます。

この梅酢の色変わりが毎年見ていてもうれしくて
娘と「きれいだねー」「スゴイね」と言いながらにぎやかに作業しています。

赤じそを入れて赤梅酢にしてからはカビも出ていませんから
赤じその防腐効果もたいしたものです。

 

 

しそジュース

そして紫蘇作業のお楽しみは娘の大好きな赤じそジュース。
梅干用に使わなかった悪い葉を使って色美しいジュースに。

鍋に水2カップを入れて、
赤じその葉を適量ずつ入れて色が落ちて緑色になるまで茹でます。

茹で上がった葉はボウルに受けたザルにとって汁は鍋に戻す、を繰り返して全ての葉を茹でます。
そして茹でた葉が冷めたら鍋の上でよく絞って汁気を出し切ります。
砂糖1カップ、はちみつ1/2カップを加えて煮溶かし、
荒熱が取れたらレモン汁3/4カップを加えてこしたら出来上がり。

水分が少ないので保存が利くレシピです。
でもおいしいのですぐになくなっちゃいますけど。
水やソーダ水で割って飲むとさわやか~。
暑さも吹っ飛びます!!

絞った葉は刻んで醤油と砂糖とみりんで佃煮にするとおいしいのだけれど、
大体ここまでで疲れ切ってしまうので冷蔵庫にいれて後日煮るとしましょうか。

 

 

 夏の食卓

ごはん、梅干。ぬか漬け、らっきょう、
山椒のゴエモン醤油漬け、きゅうりにゴエモン味噌。
そして味噌汁、焼き魚。
うちの夏の食卓です。梅酒のソーダ割りもね。

そういえばウチの庭のしそ達、
たくさん生えていると思って雑草と一緒にバリバリ刈っていたら
だんだん少なくなって絶滅危惧種に。
人の手が入ると自然界の持続可能性なんてあっという間にこわれてしまうのですね。

今は皆伐は止めて種の回復を待っているところです。
しその実漬けの作りすぎにも注意!

後は梅雨明け後の三日三晩の梅干の土用干しを待つばかり。
今年はどんな夏になるかなぁ。
一年生の娘と一度きりの今年の夏。
思いっきり楽しみたいです♪

 

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