すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

雑穀粉と菜園野菜のケークサレ

 

身近な食材で

ちーむゴエモンで雑穀の料理教室を行いました。
講師はルナ・オーガニック・インスティテュートの安田美絵さん。
安田さんはとても美しく聡明な方で「サルでもわかるTPP」というホームページで、
TPP加盟で国民の生活に関わってくる様々な問題について情報を提供してくれています。
サルとニャンコがおしゃべりするイラストでわかりやすく伝えてくれてとても読みやすい。
なんとゴエモンメンバーAさんの同級生だったのです。

マクロビオティックの料理教室を主宰されていて、
その食材がどこから来るのかと調べていくうちに
自給率、食の安全、遺伝子組み換え作物などの先に
TPP問題のからくりがあることに突き当たったそう。

私も講演会を聞いて、
一度加盟交渉のテーブルについてしまうともう後戻りできず、
国民の幸せより大企業の利益が優先される
大変な世の中になってしまうと再認識しました。

原発を廃止していく方向性を国会で決めても、
原発メーカーに国家が訴えられ
莫大な賠償金を払うか法律の改正を求められることもあるとか!?

私たちの意に反して原発がどんどん増えてしまったように、
今私たち大人が止めないと将来トンデモない社会になって
子供たちに恨まれることになると思います。

その日、料理会で安田さんが教えてくださったのが、
自給率UPのためにも身近な材料で作るケークサレ。
いま人気の惣菜ケーキのような塩ケーキ。

ハム、チーズ、バターたっぷりで、
飼料を含めれば、輸入作物、遺伝子組み換えバリバリのイメージでしたが、
安田さんのレシピなら普段の食事にもおやつにも安心。
雑穀のもちもち感と旨みのせいかベジケーキなのにすごく満足感あります。

そのおいしさを家でも再現しようと作ってみましたよ。
庭にある菜園をぐるっと回って、冷蔵庫の大根と人参を加えて再挑戦。

しっとりおいしいケークサレの出来上がりとなりました。
 

 

 

雑穀粉と菜園野菜のケークサレ

 

  • もちきび …100g
  • ゴエモン地粉 …100g
  • 重曹 …小さじ1/2
  • 塩 …小さじ1/2弱
  • 豆乳 …150cc
  • オリーブオイル …大さじ3
  • ねぎ(または玉ねぎ) …1本分
  • 人参、大根、ブロッコリーなど彩りの美しい季節の野菜 …200gくらい

 

 

 

1.もちきびはミルサーなどで粉にしておく。

2.薪ストーブは軽く焚き、炭にも火をつける。
3.野菜はいちょう切りなど見た目よく切る。

4.スキレットに入れて塩少々とオリーブオイルを回しかける。

5.炉内の炭火で蒸し焼きにする。

6.粉と重曹、塩を混ぜてふるい、豆乳とオリーブオイルを混ぜたものを加えさっくりと合わせ、
野菜も飾り用を残して生地と混ぜる。

7.パウンドケーキ型にオリーブオイルを薄く塗って粉を振り、
生地を流し入れ、上に野菜を飾る。

8.炭を左右によけた炉内に入れて焼く。
温度の目安はサッと手を入れて引っ込められるくらいの熱さかな。

9.でも温度が下がってしまうからか、なかなか真ん中が焼きあがらず、
炭を足して中央に置いたりして調節。

10.1時間くらいかかってしまいましたが何とか焼けました~。

お味はGOODですよ!

 

 使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
クックウェア » ロッジ  スキレット

 

今回は火加減に苦戦

このケークサレ、作り方はとっても簡単なのですが、
今回は炭で温める薪ストーブオーブンに苦労してしまいました。

そうだ薪オーブンで焼いてみよう!と思ったものの、季節は初夏。
梅雨で肌寒い日ではあったもののガンガン薪ストーブを焚くという感じではありません。
なので少しの焚きつけの後は炭に火をつけ炉内を温めました。

でも炭を短時間焚くくらいではオーブン機能にはちょっと弱かったみたい。
何度も炭を足し、炭の位置をケーキ型に近づけるなどして火力を上げたのですが、
やっぱり周りがやや焦げてしまいました。
オーブン料理は間接的な熱で焼きあげるのですものね。
本格オーブン料理は冬まで持ち越したほうがよさそうです・・・。

それにしても電気やガスオーブンの温度の維持と調節の簡単なこと!
文明の発展とはそういうことなのですね。
でもそれと同じく使うこともできる薪ストーブの懐の大きさがまたスゴイと思います。

 

 

醤油の仕込み

そうそう、先月搾りが終わった醤油の続きの話ですが、
今年の分の醤油の仕込みを先日行いました。

ゴエモンメンバーの50㎏の小麦と50㎏の地大豆を醤油麹にしてもらって
麹屋さんから運んできたものを塩と混ぜ合わせて樽に入れます。

この大きな杉の樽は去年大地震のあった長野県栄村で
瓦礫と一緒に処分される運命だったもの。

ゴエモンメンバーのUさんは山村の歴史の研究などしている方で、
解体される土蔵や民家などから古民具・文書などを救出、
保存、記録する活動をボランティアでやっています。

でも大半の古民具は救いきれずに瓦礫として処理されてしまうようです。
お膳やお椀など見事なものもあった様子。
システムさえあれば欲しい人もたくさんいて復興資金にも換わるのでしょうけどね。
復興のスピードを考えれば難しい問題で止む終えないこともあるでしょう。

それでも多くのボランティアの手を借りて重要なものを随分と救い出すことができ、
こんな見事な大樽をゴエモンにお譲り頂いたことはとてもありがたいことです。
震災を忘れないようにゴエモンでも大切に使っていきたいと思います。

麹の入った杉樽に近所の井戸水を入れて混ぜ仕込み完了。

この量で一升瓶100本から150本の醤油がとれる予定です。
でもふつうの醤油会社(△○とか□○とか)はこれで1000本以上の量を搾るとか!
薄めて色々なものを添加されて本来の醤油とは全く違うものを
醤油だと思って使っている人が多いのかもしれません。

このモロミを週に2回交代でかき混ぜます。
混ぜる時も塩が底にたまっているからか重たくて重たくて。
昔やっていたという70歳代のおじ様はさすが手つきが違います。
モロミ混ぜは子供の仕事としてやらされたと言っていました。

この醤油仕込みのお部屋、別名醤油蔵は麦畑の隣におじ様たちが急遽作ってくれました。

ある程度陽のあたる暖かいところが良いようなのです。
そして1年から1年半くらい発酵熟成させます。
こんな大量のモロミ。
失敗のないことを祈りながら皆で大事に育てていきたいと思います。

今年は仲間が雑穀も種まきしていました。
私も麦を育ててみたし、もうすぐ田植えだし。

TPPはいらない!ゴエモン自給率高いです!!

 



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