ポールキャスナー 薪ストーブのある生活

日本における草分け的存在が贈るカントリーライフの提案。薪ストーブにまつわる様々なストーリーをお届けします。

薪ストーブで作るドライフード

 

 

本格的に冬の寒さが深くなってきました。
この頃は毎日アンコールなどの薪ストーブに火が燃えている。

ウォーミングシェルフをストーブに付ければストーブの活用法が2、3倍増えます。
ほとんどのバーモントキャスティングスの薪ストーブに
ウォーミングシェルフは取り付けられる。

ストーブトップグリドルに載っているスティーマーやケトルをウォーミングシェルフにずらして、トップローディングドアを開けていっぱい薪をくべるにはすごく便利です。ドラゴンもかっこいい。

何もないウォーミングシェルフは寂しく感じますね。
なので何でも載せちゃいます。
りんご、梨、バナナ、パイン、イチゴ、レモン、ゆず、みかん、
たまねぎ、人参、キノコ(松茸も)トマト、パン(パン粉になる)
ハーブ(ローズマリー、ミント、レモンバーム、オレガノ、タイム)
花(ラベンダー、バラなど)。

旅中の道の駅やスーパーで珍しい農産物があったら、
それを買って帰って干したりします。
皮も食品にするのでなるべく無農薬のものがいい。


せっかく熱いから何かを干したくなります。
お料理した後、よく野菜や果物の切り残りがあるでしょ?
そのままにラップしても美味しさが落ちる。
残りの半端ものを細く切ってウォーミングシェルフに載せれば半日で固く乾きます。
乾燥したらほとんど粉末にし、調味料、だし粉、スパイス、ブイヨン、ドリンクの原料などになります。


今日はゆずと人参がありましたので細く切ってウォーミングシェルフへ載せる。
そして数時間後、カチカチに乾いています。
ストーブの側面の熱が上がってシェルフの格子を通り抜けます。
全体に乾いた空気が通過しますので、早くムラなく乾きます。
多少材料の汁がシェルフにたれるけれど、後できれいに拭きます。


一度裏表をひっくり返し、完全に乾燥させます。
リンゴや洋梨はそのまま食べますが、レモンやゆずなどは粉にします。


乾いたものを今度はフードミルに入れて粉末にする。


フードミルを上下に振りながらボタンを押すと上手に粉末ができます。
材料によりますが、蓋を開けるといい香りがします。


小さな容器を色々用意します。塩や砂糖を混ぜたりします。

 

 

ゆず塩のサーモングリル(2人前)


ご飯の40分前に熾き火になるように、
薪の量のタイミングを合わせておくことが大事。
サーモンの両面にゆず塩をお好みの量つける。
30分冷蔵庫に置いておく。


熾き火が弱かったら料理の7分ぐらい前に炭を熾き火に足す。
フィッシャーマングリルを使いサーモンを挟みます。
アンダイアンやクッキングスタンドの上に載せ直火で焼く。
両面に焼色がついたらできあがり。
料理中は目を離さないように注意します。


焼く時間は熱の強さによりますが、これは10分ぐらいでした。


ゆず塩の風味はサーモンにとても合います。


一つのウォーミングシェルフにミトンラックは2本付いている。
オプションで2本足して4本使えばシェルフの面積を広げられます。


リンゴは一番人気。細切りを作って載せるだけです。
ストーブのそばにいると手を出してつまむので、食べられてしまいます。
できあがったころにはほとんど残らない。


一度に色々なものを干す。
ハラペーニョ唐辛子、ゆず、しらず、ライムなど。


ゆずの粉をお湯で割って美味しいホットドリンク。
ゆずサワーも美味しいよ!


パンが美味しいパン粉になります。
パンを角切りにして干し、臼で細かくします。

関連コラム
>>ミトンラックとウォーミングシェルフを活用してドライフルーツを作ろう!

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コメント

  1. こんばんは。

    去年、ポールさんに教えてもらったドライ林檎で

    クリスマスオーナメントを作りました。

    楽しくて、かわいくて、美味しいかざりになってみんな喜んでいました。

    ゆず塩もいいですね!

  2. 我が家にはゆずの木があるので、ゆず味噌とゆず風呂の一点張りでしたが、ゆず塩は気が付きませんでした・・・。
    せっかくのウォーミングシェルフもまだまだ有効に使い切れてません。
    長野から送ってもらったりんごがたくさんあるので、まずはドライりんごとゆず塩を作ってみようと思います。
    桜の生木もあるので、田渕さんの記事にあった「薪焚き人の特権的アロマセラピー」も試してみたいと思っています。

    今年は大変お世話になりました。
    良い年をお迎え下さい。

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