ポールキャスナー 薪ストーブのある生活

日本における草分け的存在が贈るカントリーライフの提案。薪ストーブにまつわる様々なストーリーをお届けします。

Ozpigオージーピッグとデイキャンプ

焚き火台が欲しいなぁと思ったらどんな物がいいでしょうか?
石を地面に並べてファイヤーピットをよく作りました。それを囲って焚き火をする。
木の枝にマシュマロをつけたり、網でお餅や魚を焼いたりしようか?

焚き火台には様々な形がありますね。
地面に低い軽量の折り畳みのもの多いですね。
焚き火しながら鉄板焼きができる腰の高さのファイヤーボウルもあります。
アウトドアストーブもあります。焚き火台と違うところは煙突があります。
では焚き火台とファイヤーボウルとアウトドアストーブの機能を一つのものにできないか? それがオージーピッグです!

オージーピッグは0ZPIGです。
「オーストラリアン豚」?
そう! オーストラリア生まれのアウトドアストーブ。
オージーは「オーストラリア人」の意味です。
偉大なアウトドアへの愛を持つ家族によって作られたオージーの発明品です。

シェパード一家の「食と旅への飽くなき情熱」により、利便性と多くの調理オプションを備えたユニークな多目的調理器具が開発されました。
同時に、アウトドアの冒険に使用することができる暖炉と汎用性のあるヒーターの雰囲気も望んでいました。
その結果がオージーピッグでした。
その形にちなんで名付けられたOzpigは堅牢で独創的です。

焚き火・直火調理モードにして使えばファイヤーピットになります。中華鍋も置ける。
ウォームプレートを設置するとケトルでお湯が沸かせます。それに鉄板焼きなど。
オープンファイヤー禁止のキャンプ場などのエリアでも使えます。
オプションのアクセサリーのチャーグリルを設置すれば直火料理!
チャコールバスケットを使えばバーベキューコンロに変わる!
回転するロティサリーでゆったり丸焼きが楽しめる。
あと、どんな遊びが待っているかな?

「ファイヤーサイド エディション」

このオージーピッグは「ファイヤーサイド エディション」の新しい仕様です。
ファイヤーサイドがオージーピッグ社と一緒に開発しました。


延長レッグが標準装備になり、高さが選べるようになりました。
オリジナルはレッグが短く、全体的に低い位置です。地面から高くしたい場合は、オプションの延長レッグが必要でした。
「ファイヤーサイド エディション」では、ロングレッグを標準にしました。
2つの高さで楽しめます。
キャンプではローチェアに座りながら焚き火をしたり、立ったまま料理をしたい時は延長レッグ使って高さを上げたり、フレキシブルにできます。


閉じたままで給気を確保できるメッシュドア。火の粉の飛散も防ぎます。
最も過酷な条件に耐えるために造られた3ミリ厚の鉄板のボディも頑丈です。


オリジナルの煙突は直径60ミリでした。
ドアから炎が出てくること、またドアを閉める時にもくもくと煙突から煙が出ること、また空気調整ができないことなど改善の課題がありました。
様々な構成を実験して、本体と煙突の接続部をエルボー(曲がり)に変えて、直径を太くすることで(直径75ミリ)ドラフトがスムーズになり、より良く燃えるようになりました。


煙突ダンパーを開閉して火力の調節ができます。
焚き火モード、BBQモードなど調節します。


これはファイヤーサイドで作った試作機です。
当時はハンドル型の煙突ダンパーだった。

 
オージーピッグの基本セット:本体 ❷煙突 ❸ダンパー付き煙突 ❹エルボー煙突 リフティングツール ❻延長レッグ レッグ ファイヤーグレート ラウンドウォームプレート ウォームプレート キャリーバッグ
プレートを除く全ての部品が本体の中に収納できて、コンパクトになります。
持ち運 びも一人でできて、組み立ては5分ぐらい!


持ち運びしやすいキャリーバッグ。

着火

さぁ!火を入れましょう。

まず煙突ダンパーを全開にして、焚き付けファイヤースターターに火をつけましょう!


燃料が少ししけている場合ファイヤースターター多めにしましょう。
ファイヤーブラスター使って元気な火を育てましょう!


グンランマーコッパーケトルを置いてお湯をたっぷり沸かして


コッパーシェラカップでコーヒーブレイク。

さぁ調理してみよう!

 

コッパーシェラカップ パエリア

材料

  • 米(洗わない)
  • サフラン(水で戻しておく)
  • 玉ねぎ、にんにく(みじん切り)
  • エビ、アサリ
  • パプリカ、パセリ、レモン
  • 塩胡椒、オリーブオイル

作り方

 
煙突ダンパーを開いてストーブモードで行います。
シェラカップにオリーブオイルを入れ、にんにく、玉ねぎの順で炒めます。
さらに米を入れて炒めます。


サフラン水を入れる。


煮立ったらエビとアサリを入れる。


をして炊く。途中、パプリカを入れてさらに蒸す。


パセリを散らしてレモンを添えて出来上がり!

 

リング・タム・ディティ

写風人さんのレシピを作ってみました。アメリカ南部のスープ料理。
詳しい作り方は彼のコラムをご覧ください。
» 写風人コラム「この時期、野外は程々に・・・


オージーピッグのアクセサリー「チャーグリル&ドリップ」のドリップとコッパーオークポットがフィットしますので、直火で調理します。
煙突ダンパーは開いて、ストーブモードで行います。

材料

  • 玉ねぎ(みじん切り)
  • ベーコンブロック(1cm角に切る)
  • プロセスチーズ(1cm角に切る)
  • 水煮トマト
  • クリームコーン
  • オリーブオイル、塩胡椒

作り方


ポットにオイルを入れ、玉ねぎ、ベーコンを炒める。 塩胡椒は好みで。
サイドに色々置けるので便利!


トマトとクリームコーンを入れて煮込む。

 
食べる直前にチーズを入れる!

 

ワイルドステーキ

アクセサリーのチャーグリル&ドリップ単体、またはチャコールバスケットと一緒にグリル調理を行います。

材料

  • ステーキ肉
  • 塩胡椒
  • ピンク胡椒
  • ローズマリー
  • ジャガイモ(付け合わせ)

作り方


肉をハンターアックスで叩く。


煙突ダンパーを閉めて、焚き火・直火調理モードで行います。
薪がほとんど炎の出ない「熾火」まで燃え残った状態にします。
あるいはチャコールバスケットに木炭入れて行います。


サイドのプレートはカッティングボードして料理を切り分けたり、保温に使えます。

 

ホットサンド

ホットサンドトースターを使って直火で調理します。
食パン、バゲット、チーズ、ハム、トマト…材料はお好みで!
塗るためのバターも用意します。


クバーノスタイルのホットサンド。
「ハーブとイントレピッドクッキング」のコラムを見てください。


煙突ダンパーを開いて焚き火・直火料理モードで行います。
ホットサンドトースターを十分にプレヒートして溶かしたバターを塗ります。


ホットサンドトースターは鋳物製なので、重さで綺麗に挟まる。


焦がさないように両面回転して焼きます。

 

ロティサリー

回転式の丸焼きに使用するオージーピッグアクセサリーは、ロティサリー、チャーグリル&ドリップ、チャコールバスケットです。
今回はアクセントにアスパラを入れましょう!

材料

  • 牛ステーキ肉6枚
  • アスパラ
  • ハーブソルト、ピンク胡椒
  • たこ紐

作り方

 
チャコールバスケットに木炭を入れます。
煙突ダンパーを開いて焚き火・直火モードで行います。


肉にハーブソルトを適量、両面に振りかけます。


アスパラガスを挟んで丸く巻きます。


続けて巻きます。多くなると扱いにくなります。肉を3枚以上で作る場合は、2人で行うことおすすめします。


 最後にたこ紐でしっかり縛ります。 


ピンク胡椒をつぶし


たっぷり表面につけます。


串のハンドル側に4本爪をセットし、止めネジを仮留めします。
串を肉の芯に通して、さらにもう一方の爪を差し込みます。


さぁ、焼いてみましょう!

モーターの穴にスピットロッドを差して、ハンドル側をブラケットにのせます。
串が中心になるように左右調整してしっかり止め、ネジを固定します。
ロティサリーは2段階の位置にできます。肉や木炭の量に合わせて調整しましょう。
今日は高い位置にセットしてゆっくりと焼きます。
肉の厚みと火力によりますが、90分程で焼きあがります。
調理用プローブ温度計を差して、芯の温度が75℃になったら火が通っています。

 

最後に


オプションアクセサリーのツールラックは、すぐ手元に欲しい調理道具などを飾り付けできて、便利で楽しい!


皆さん、自分の庭やキャンプでオージーピッグと一緒に遊びたくなりましたか?

撮影協力:伊那谷フィルムコミッション@千代田湖

 

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