ポールキャスナー 薪ストーブのある生活

日本における草分け的存在が贈るカントリーライフの提案。薪ストーブにまつわる様々なストーリーをお届けします。

グランマーコッパーシリーズ誕生 My Grandma’s Copper Kettle

グランマーコッパーケトルは私の先祖が18世紀から愛用し、お祖母さんが私に形見としてくれた。(詳しいことは「グランマコッパーケトル10周年」の記事をご覧になってください)
10周年といっても実は150年以上の歴史があります。

アメリカのカウボーイなど、西のフロンティアを開拓した時代、キャンプキッチンや暖房が薪ストーブしかない時代に、たくさんお湯を作るための必需品だった。
マイ・グランドマザーから形見でもらったケトルを元に、日本の職人が一つ一つ丁寧に作り、今では多くの薪ストーブやアウトドアのシーンで愛用されています。


インドで復刻版を作った時には3サイズ:ミニと小と大がありました。
製品の品質向上と使いやすくするために、インドでの生産を日本での生産に変えました。

一つのケトルを生産するためには数種類の金型が必要です。
金型の価格を言うと驚くと思います。
ボルボXC60と軽自動車2台を合わせて買えるぐらいかかります!
ミニも金型の代金は別ですので、日本での生産は小と大になりました。
さらに銅製品の職人と話し合って、グランマーコッパーシリーズの開発を始めました。

グランマーコッパーケトルミニ:小さい1.5Lのサイズが欲しいとの声が多いので、頑張って金型を作れるよう検討中です。
小さいので値段が安いと思いましたが、小と大と手間がほとんど同じ。
違うのは材料費の分ぐらいだそうです。


写真左から:お祖母さんの形見のオリジナルケトル、大、小、手前は販売終了のミニ。

コッパーシェラカップ


Sierra Cup
シェラカップは元々シエラクラブ(アメリカの自然環境保護とアウトドア団体)の象徴のカップです。
シェラカップ1905年より使用されていると言う。
アウトドアやキャンプによく使用されています。
多くの企業や団体がオリジナルシェラカップを作っています。
シェラカップのコレクターも多い!


一般的にスタッキング出来るように底が口より狭くなっています。
だいたいがアルミ、チタンなど軽量なもの。
普通はワイヤーのハンドルが付いていて、ベルトやバックパックにかけるようになっています。
底が小さいためキャンプストーブだと安定しなくて料理器具として向いていないものが多い。むしろドリンクやお皿として使う。
また素材が薄いアルミやチタンなので、熱い飲み物を入れると火傷しやすいので、冷めてから飲むこと。


昔からシェラカップが好きです。
「グランマーコッパーシェラカップがあったら・・・」と思っていました。
しかも、小さいスキレットや鍋として使えば一般のシェラカップより活用できると考えた。軽量よりも機能を重視して企画を始めました。


1mm厚の銅板からへら絞りして、カップとフタ、3サイズの試作品を作っていただきました。


デファイアントの上で中サイズの試作品でご飯を炊いた。最高にできた!
その後、形とハンドルのデザインがずいぶん変わりました。

色々なキャンプストーブの五徳にのせて安定するよう、一番小さいシェラカップ300の底の直径を決定しました。

取手の角度、円形、バランス、数種類を試作してデザインが固まりました。
従来のシェラカップを色々使ってみて、使いにくいところなど検証。
焚き火する時に革のグローブするじゃん!
それだと従来のカップのハンドルが狭い!
なのでグローブしたまま楽に使えればと思いました。


3サイズのコッパーシエラカップを2019年4月末より販売
開始しました。
1日で完売!
フタのオプションをデザイン中です。楽しみにしてください。

コッパーオークポット


Oak Pot
どんぐりのイメージした多目的鍋です。
「薪火でご飯を炊こう」
日本の伝統のかまどプロジェクトの中で「羽釜」を探していた。
「羽」が付いた釜は他に使えない。
羽釜の機能を活かして普通の鍋があれば幅広く使えるでしょ?


かまどや薪ストーブ、キャンプファイヤーなど。
ポットに段をつけてかまどやクッキングストーブのリングに刺し止まる設計。
生産する職人がこの段をつけるために大変に苦労してくれました。
普通の金型では段があると抜けない(製品を金型に沿ってへら絞りするので、段があると製品が抜けない)。
金型工場の職人から「これだけは勘弁してくれ」と言われたらしい。
しかし長年の知恵と経験で工夫して、誰も考えたことのない金型ができた。
「企業秘密です」
なのでここで見せれません!


薪を使ってコッパーオークポットでご飯を炊くと本当に美味しい!


鍋料理はスープ、シチュー、カレー、煮込みなどゆっくり中温料理。
銅だと均等に熱が食材に入るので、アルミなどよりも美味しい!
オークポットの本体とフタは1.2mm厚です。
フタが重いのでご飯がうまくできます。


グランマーコッパーシリーズは手作りで一つ一つ丁寧に仕上げられます。
へら絞り、プレス、ハンダ、メッキ、リベット、磨きなどなど。
全て宝物です。長く愛用していただけると嬉しいと思っています。


次にシェラカップのフタ、グランマコッパーケトルミニ。
できたら頑張ります。楽しみにしてください。

 



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