ハーブとイントレピッドクッキング
6月の雨の日が涼しくて、寒いくらいです。
どうしてもストーブに火を入れたくなってしまいます。
今日はイントレピッドIIというバーモントキャスティングスの小さめの薪ストーブに火を入れました。
イントレピッドIIはよく知られているアンコールの弟です。
ほぼアンコールの機能を持ちつつ、ひと回り小さくデザインされたものです。
小さい印象がありますが実は見た目よりも炉内が広くてお料理に十分適しています。
イントレピッドIIの話をこの記事の最後にさせていただきます・・・まずはイントレピッドIIでお料理しようね。
最近「シェフ」(三ツ星フードトラック始めました)という映画をみて、出てくるキューバンサンドイッチ「クバーノ」にはまってしまいました。
クバーノを作る前にこの映画を見ていただいた方がいいと思います。
映画を見る際の注意点は、美味しそうな料理がいっぱい出るので、お腹が空いたまま見ない方がいい。笑!
シェフを見てからほぼ毎週クバーノを作り続けている。ストーブの炉内でできたらいいなぁと思い、ちょうど雨の日がきたのでイントレピッドの炉内でクバーノを作ってみた。以下はそのレポートです。
その前にハーブの話です・・・
ハーブの話
クバーノの具になる肉は(基本的にローストポークですが)ハーブを使って味付けします。
6月になるとズクショップ・ショールームと自宅の周りにハーブ類が大きくなっています。 ズクショップのハーブ類が多年草ですので毎年新たに現れます。
ハーブは綺麗ないい香りを持ち、可愛い花も咲く、害虫に強く、肥料も要らない植物です。お料理やアローマやハーブティーやお風呂の浴剤やサチェット(小さな枕の中に縫い込んだもの)や薬草などに使えるので、とても大切な植物です。
新鮮なハーブをスティーマーに入れると部屋中に甘いアロマ(香り)が広がります。
ローズマリー:駒ヶ根高原の冬を越えるほど厳しい寒さに負けない!
毎年元気に育ちます。
パインのように豚肉やローストチキンや魚に合う!
イタリアンのフォカッチャパンの必需品です。
毎日香りを吸えば脳の記憶がよくなる伝説があります。
忘れっぽい私には必要だなぁ!
レモンバーム:レモンの香りがします。
神経質な時にハーブティーを飲むとリラックスするそうです。
ディル:前の年の溢れた種から生まれます。
ピクルスや魚や肉料理に合う。
オレガノ:イタリアン料理に最適。特にトマトの味を引き出す。
乾燥した葉っぱは生よりも香りが強い!
キャットミント:可愛い紫の花が咲きます。
名前は猫が好きだということから来ています。
キャットニップ:マタタビのように猫がこの匂いで酔っ払っちゃうみたい。
キャットミントの仲間です。
タイム:時間?小さな葉っぱと花。足元に低く広がります。
魚や肉料に合います。種類がたくさんあります。
レモンタイム:レモンの香りするタイムです。
葉っぱに黄色シマが付いています。
ペッパーミント:メンソールの成分が含まれている。
典型的なミントです。古来お腹が痛い時に薬として活用していた。
ハーブティーやミントキャンディーの材料。ミントゼリーが伝統的な食材です。
ミントチョコチップアイスもありますネ!歯磨き粉に使われています。
パクチ:一年草。メキシコ、インド、タイ、中華料理などに必需です。
こぼれた種から毎年増えます。
種からは別のスパイス「コリアンダー」もとれます。
シナモンバジル:やはりシナモンの香りのするタイ料理に合うバジルです。
イントレピッドdeクバーノ
クバーノ(キューバンサンドイッチ)はキューバ生まれ。
アメリカフロリダ州のキーウェストで流行ったプレスホットサンドイッチです。
18世紀にキューバからキーウェストに渡った移民が多く(ハバナとキーウェストが一番近い距離)、サトウキビやタバコ(シガー巻きタバコ)の労働者のお昼ご飯のスタンダードと言われています。
キューバンブレッドにハムとローストポークとスイスチーズとディルピクルスとマスタードのホットプレスサンドイッチです。
キューバンブレッドはフランスパンのような硬めのバケット。キューバの移民の多いキーウェスト、タンパそしてマイアミでは名物です。
映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」で私は初めてクバーノを見たが、本物を食べたことがないけれど、その映画の影響でクバーノを週2、3回ほど作っています。美味しくて今のところ飽きません。
作り方は簡単です。普段はストーブトップで作っていますが、今回はストーブ炉内でやったら美味いだろうと思ってチャレンジしました。
今日のストーブ料理のための道具です。炉内での調理がほとんどです。
左からロッジのコンボクッカー、ホットサンドイッチ器色々、小さめな鋳物や鉄板のグリルプレートX2、シュッポなどのフイゴ、タークの24cmのフライパン、細い薪(短・長)、ファイヤーバードツール、クッキングスタンドなど。
材料
- バケットやバタール(まめぱんやさんとパンキエストさんのパンで作りました)
- ハム、鶏肉など
- キューリピクルス(ハラペーニョなどオプション)
- チェダー、スイスチーズ
- マスタード
- バター
- クミンシード
- パプリカ粉
- 塩と胡椒
作り方
鶏もも肉の場合たっぷり塩と胡椒とパプリカ粉を!
熱いストーブトップでいちごジャムも煮込みました。
クミンシードを植物油で香りがでるまで軽く炒める。
同時にヨーグルト用の牛乳を温めよう。沸騰すると困る。熱いストーブトップに吹こぼれると大変なので、半分ウォーミングシェルフにかけておく。75℃程度に温める。
ローストポテトのサイドディッシュを茹でます。
ストーブトップを高温にしてからローズマリー、オレガノ、タイムを加え、もも肉を入れます。
ハーブをもも肉の上にしておきます。こんがり色がつくまで焼いて、裏返します。
油が飛ぶので、グリルプレートをガードにして立ててみました。
ウォーミングシェルフのミトンラックにハーブを吊るしておくとすぐに乾く。
あっ!フルーツジャムが焦げないように時々混ぜなくっちゃ!
いつのまにかいちごが出来上がりました。
ヨーグルト用の牛乳をウォーミングシェルフに寄せます。
イントレピッドのトップはすぐに高温になるので、料理に最適です。
薪が熾火の状態になったら左右に分けて、クッキングスタンドをセットします。
その上にグリルプレート1枚を置きます。火を安定をさせるために炭も使います。
さて、クバーノを作ってみましょう!
もも肉をスライス
市販のハラペーニョとディルピクルス。
ピクルスの作り方はマリー・デジャルダンさんのコラムをご参照してください。
ディルピクルスを薄切りします。
バタールを縦に切る。最後まで切らないように注意します。
お好みの量のマスタードを塗ります。
鶏肉やハムを入れて、次にピクルス。次はハラペーニョ。
ハラペーニョはかなり辛いので、苦手なら入れないほうがいいでしょう。
チェダーチーズを挟んで、グリルプレートにのせます。
ストーブに入れます。火傷に注意しましょう!
周りに広葉樹の細く割った焚き付けを立てます。真下の熾火は少なくします。
グリルプレートもう一枚を上にのせます。
重いグリルプレートでシールします。
出来上がりました!
グリルプレートごと取り出すときにやけどに注意してください。
仮置きの台としてロッジのコンボクッカーを事前にセットしました。
人数分に切り分けて
いただきましょう!
ローストポテト
材料
- 小さめのジャガイモ(崩れない品種)
- パプリカ
- ブラックオリーブ
- ハーブ
- バター
- 塩と胡椒
- パプリカ粉
ジャガイモを水から10分程度茹でる。
適当な容器に全部の材料を入れて、上にバターをのせ、塩と胡椒とパプリカ粉で色をつける。
クッキングスタンドにのせて、
周りに広葉樹の細く割った焚き付けを立てます。真下には熾火を少なくします。
デザートホットサンド
このホットサンドイッチ器はフランス製のビンテージです。
私の好きなシェルデザイン!
材料
- 食パン
- いちごなどのジャム
- クリームチーズ
- バター
ホットサンド器をストーブトップで軽く温めて、たっぷりバターを塗ります。
中心にクリームチーズを大さじ1。パンの縁に置かないように!
次はフルーツジャム
もう一枚パンを上に敷きます。
閉める時にパンを全部容器の中に入れましょう。出ていると焦げます。
クッキングスタンドにのせて、時々ひっくり返しながら焼きます。
両面にきつね色がついたら出来上がりです。焦げないように注意しましょう!
グリークヨーグルト
最近グリークヨーグルトが日本で販売されています。
ブルガリアやカスピ海よりもコクがあって、酸っぱ味が浅い。
しかし、小さいカップしか売っていないんです( 南信では…) 。
無糖のカップを種菌に使えば量を作れます。1リットルでもできます。
材料
- 牛乳(お好み:低脂肪や豆乳もできま〜す)
- 種菌:無糖グリークヨーグルト
75℃まで温めた牛乳を40℃まで冷ます。種菌を打つ。よく混ぜる!
熱湯で殺菌した容器に移す。
ストーブのウォーミングシェルフに4〜8時間程度おく。
水と分離して、固まったら出来上がり。温度によって時間が変わります。
ハーブティーでリラックス
ストーブクッキングの後はリラックスタイム。
ペッパーミントとレモンバームのハーブティ。
炉内の料理が終わったら細い薪をストーブ入れて、トップを高温にして、グランンマーコッパーケトルで熱湯を沸かします。
生のハーブとお湯をポットに入れて、5分間煎じる。
外が21℃!
ストーブクッキングの後にリラックスタイムが大切です!
あとがき
バーモントキャスティングスのイントレピッドは勇ましさ、勇気などを意味する言葉「イントレッピド= Intrepid」が由来。
どんなに寒くても常に頑張って暖めてくれる意味です。
イントレピッドの旧モデル:アンチークマジョリカグリーン。
ファイヤーサイドのバーモントキャステイングス博物館に展示中。
イントレピッドは1982年に登場した小中型ストーブです。
当時はガラス面がドアと半分で「蜘蛛の巣」のデザインが特徴。
小型としては燃焼室が大きく、40cmの薪が楽に入ります。
小さいけれど大きさの割にとても暖かいストーブです。
水平燃焼システムを採用して、6時間以上燃焼時間が可能で、自動空気調整が機能しているので、安定した熱の供給が継続します。トップローデイングドアがクッキンググリドルを兼用。左右にウォーミングシェルフのオプションもあります。
1987年にイントレピッド2として触媒燃焼システムを採用し、EPA(アメリカ環境保護庁)の排気基準をクリアしました。
また1997年にドアのデザインがアップデートし、ガラスが大きくなり、さらに燃焼効率がアップし、現行モデルになりました。
ポールさん、久しぶりの投稿ですね。
どれも、めちゃくちゃ美味しそうなんですけど。
やばいくらいド ストライクです。笑
ホタテのホットサンドの焼き型もいいですね~。
うちの庭も沢山のハーブたちを育てているんですよ。
ハーブってみてるだけでもいいし、アロマももちろん、
料理にも使えるので
ほんとに頼もしい仲間ですよね。
インスタでもみましたが、なるほどこれがクバーノですか。
具も大事ですけど、パンそのものも美味しそうですね。
お腹空いてきましたわ。
Luckyさん、
そう!クバーノにはまってしましたね。
ハーブ種類が多いので楽しいね。
コレクションをしたいぐらいです!