りんごと玉ねぎのいためもの
ファイヤーサイドのポールさんからうちに電話が。
なんと日本ではほとんど栽培していない貴重な調理用りんごが手に入るとのこと!!
それを聞いてまずはじめに思い浮かべたのがこの本。
「大草原の小さな家の料理の本 ローラインガルス一家の物語から」。
そして「りんごと玉ねぎのいためもの」をリベンジしてみようと
すぐに思いつきました。
りんごと玉ねぎのいためもの
材料
- ベーコン …70g
- プラムリーアップル …2個
- 玉ねぎ …2個
- てんさい糖 …小さじ2
作り方
1.薪ストーブの炉内で細い薪を焚き、クッキングスタンドをセットする。
2.りんごの芯をくりぬき、7mmくらいの輪切りにする。
プラムリーアップルは加熱すると身が崩れやすいのが特徴なので
皮をつけておくほうが形がきれい。
玉ねぎもスライスしておく。
3. ベーコンをスキレットで焦げ目がつくまでカリカリに焼き、
ベーコンの油で玉ねぎをいためる。
4. 強火でしんなりしたらその上にりんごを平らに置き、
てんさい糖を振りかけて蓋をして熱する。
5. りんごが崩れてきて柔らかくなったら完成。
大草原の小さな家
小学生の時に大草原シリーズのTVドラマを見て
毎週末ローラごっこにはまっていました。
そして大草原の小さな家シリーズの本を何度読み返したことか。
ローラと父さん、母さん達の、
大自然の中で今あるものを大切に一から作り出していく暮らしに憧れ、
大きくなったら山に暮らしたいとずーっと思っていました。
今は念願かなってこんな里山生活をしているわけですね。
ローラの本の中で印象的なのが出てくる料理たち。
ブラックバードのパイのグレイビー、サワー・ドゥ・ビスケットなど
見たことも聞いたこともない料理が、さも、おいしそうに 描かれていて、
どんな味なのか想像力をかきたてられたものです。
だから中学生のときこの大きな家の料理の本を本屋で見たときは心躍りました。
なんといっても本の中のすべての料理が
エピソードと共にレシピが紹介されているのですから。
この本を片手にいろいろな料理を再現して作ってみました。
その中でも興味を持ったのが、りんごと玉ねぎのいためもの。
少年アルマンゾの大好物ですが、
どうしてもりんごがおかずになるというイメージがわかなかったものです。
13歳当時の私が昭和57年2月、
「量が多い、甘酸っぱい」と書いたメモが本に残されていました。
これを本場のりんごで作ってみたいという夢がかなうチャンスです。
さぁどんなお味になるのでしょうか。
ブラムリーアップル
ブラムリーアップルは栗きんとんで有名な小布施で作られている
希少なクッキングアップル。
少し味見してみると本当に脳天突き抜けるほど酸っぱいのです!
りんごデザートの定番クランブルを作ってみましたが、
砂糖なしの私のレシピでは酸っぱすぎてお菓子になってない感じ。
慌てて干しぶどうで甘みを追加しました。
火が入りやすくトロトロに崩れやすいのも特徴かな。
お肉にかけるアップルソースとかに使いやすいのでしょうね。
さて、玉ねぎとベーコンとの相性は?
玉ねぎの甘さをトロッと絡んだプラムリーアップルの酸っぱさが引き立てています。
でも決して酸っぱすぎるということがありません。
そしてポイントはベーコンの塩味。このコンビネーションと分量が絶妙。
確かにアルマンゾが何杯もおかわりをして食べたのがわかります。
飽きの来ないなんてことない味なのですが、まさしくアメリカのお母さんの味!!
うちの娘もきっとこの味好きだろうなぁ。
保育園から帰ったら食べさせよう~。
今回縁あって大好きな本の中の想像しかできなかった味を再現することができました。
その味は思ってもみなかった感動の味で、
それはきっと150年前にローラやアルマンゾが食べていた味とほぼ同じ。
料理とともに物語の中から当時の家族の暮らしや温もりが飛び出してきたような感覚を味わいました。
そして自分の思い出の引き出しも・・・
このりんごを作ってくださった小布施屋の方々、
そして私につなげてくださったファイヤーサイドの皆様に
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。
こんにちは。妻も全く同じ本を持っています。読書が大好きで本の世界に生き、空想好きな妻ときっと話が合うと思います。
鉄板が見つかりましたら、直接取りに伺っても宜しいでしょうか?旦那さんのメール宛てに、「薪ストーブの本」に掲載された校正中の原稿を送りましたので、我々家族の写真を見ていただけます。
もちろん、横浜に行かれる際に、いつでも我が家に立ち寄って下さい。鎌倉といっても稲村ですので落ち着いていますし、家から海まで徒歩10分未満です。子供さんは砂浜で楽しめると思います。
尾辻さま
コメントいただいていたのにお返事遅くなって申し訳ありません。
こんな形で縁あってにエッセイを書かせていただいているものの
PCとはちょっと遠い生活で・・・
この本を持っていらっしゃるとのこと。かなりマニアックですよ!(笑)
パラパラと眺めているだけで料理しなくても楽しい本ですよね。
訳者の本間千枝子さんの料理エッセイはどれも良いですよ。「アメリカの食卓」
などは大人になってめぐり合いました。こちらもおススメです。
鎌倉のおうち、素敵ですね。海が近いなんて憧れです。
日差しがたっぷり入り込む明るいお家に薪ストーブがどっしりと
据えられて心地良さそうですよね。
奥様のお料理もおいしそう!!お子さんたちも火でお料理しているのを
日々見ていると言うのはやっぱりいいですね。
ストーブトップが二重になっているなんて面白いなぁとおもいました。
稲村ケ崎、遊びに言ってみたいです。
こちらも相模湖で近いので山で遊びたくなったら是非どうぞ。