すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

麹でつくる甘酒

薪ストーブ料理‐麹でつくる甘酒
 

2月。寒いといわれ、雪の多かった関東の2月も、
薪の消費量を見ていれば、もう薪ストーブのトップシーズンは過ぎたことがわかります。
窓越しの陽射しは明るく暖かい。日中はストーブを焚かない日も。

もう春。からだはどんどん開いて動きたがってる。
そんな農閑期には昔の人は春仕込み味噌をつくったのでしょうか。
私も近所の里山暮らしの仲間と味噌作りをしました。

その麹でごはんを発酵させて甘酒を造ります。
お米の甘みだけとは思えないほどやさしいけれどしっかりした甘さ。
温めてもおいしいですが、冷やしてデザート感覚で食べるのが娘も私も大好きです。

いつもはシャトルシェフの保温鍋を使って作るのですが、
ウォーミングシェルフは発酵が得意だったなと思い出し、試しにやってみたら大成功。
鍋ひとつでできるから片付けもラク。
アンコールにまたしてもやられました。

生麹は近隣の麹屋さんで。お味噌屋さんで分けてくれるところもあります。
今はネット通販が便利かな。
でもスーパーにある乾燥みやここうじは一番手軽です。
 

 

薪ストーブ料理‐麹でつくる甘酒の材料

  • 残りごはん …茶碗約3杯分
  • 生麹(乾燥麹でも)…茶碗約1,5杯分(250g)
  • お湯 …適量

 

 

1.ごはんにヒタヒタにお湯を注ぐ。
薪ストーブ料理-甘酒の作り方

2.麹をほぐしながら加えてかき混ぜる。
薪ストーブ料理-甘酒の作り方

3.薪ストーブのストーブトップで50℃~60℃になるまで温める。
60度以上になると麹菌が死んでしまうので注意!
蓋をして、なるべく温度を保ってこの状態で7時間くらい発酵させる。
薪ストーブ料理-甘酒の作り方

4.夜、中火に燃えた薪ストーブに太い薪を2本足して、
この位置に朝まで8時間くらい置いておいたら
すごく甘ーく上手に出来上がっていました。
薪ストーブ料理-甘酒の作り方

ごはんと麹の量はいつも目見当。温度など発酵の様子で味は違います。
お好みで水を足したり甘さを調整して。
薪ストーブ料理-甘酒の作り方

出来上がった甘酒は加熱して発酵を止めていましたが、酵素も死んでしまうとか。
冷やして早めに飲み切るのがいいようです。

 

甘酒豆腐バナナアイス

薪ストーブ料理-甘酒豆腐バナナアイス

ウチの甘酒スイ―ツの定番は甘酒豆腐バナナアイス。
甘酒と豆腐とバナナをミキサーにかけて冷凍庫へ。

トロリとした味わいで、穀物なのでからだを冷やさずお腹にもやさしい。
たくさん食べても罪悪感なし!(笑)

 

味噌づくり

今年の味噌作りは、地元原産の甘くておいしい在来種「津久井大豆」を
仲間の一人が提供してくださいました。
なんと37kgもの大量の大豆で仕込んだんですよー。

総勢22名プラス小さな子供たちの参加。
一人に大豆2キロずつ配り、クズ豆を選るところから関わってもらいました。
お店で売っているのとは違う畑直送のダイナミックなお豆たち。
育ててくださった方に自然と感謝の気持ちが湧いてきます。

各自、悪戦苦闘して軟らかく煮てきた豆を温めなおし、杵と臼で潰します。

塩を混ぜた麹と合わせるのはビニールシートの上で。
大量の味噌をみんなで囲んでいる姿はかなりスゴイです。でもみんな楽しそう。
混ぜていると麹のおかげか煮大豆のおかげか手がしっとりすべすべに。

最後に1キロずつ丸めて並べたら出来上がり136キロ!

それぞれ容器に詰めたら仕込み完了です。

ひと夏越したら食べられるらしいけれど、1年は寝かせたいですね。
出来上がった手前味噌を食べるのは楽しみ!!
ですが、何より地域の仲間と地元の大豆を使って味噌作りができたことに感謝。

今年は大豆を栽培、収穫、脱穀までみんなで関わって行う予定。
お米作りも始まるし、この春はまたまた新しい楽しみがいっぱいです。

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