すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

鮭のちゃんちゃん焼き

 

 

時鮭をスモークサーモンに

実家から頭つきの生鮭が3本も届きました。
親戚が北海道から取り寄せている脂がのって柔らかく美味しい時鮭です。
でもこのところの初夏の暑さではすぐに傷んでしまいそう。
2本はスモークサーモンにすることに。
しっかり塩をして脱水シートで包み冷蔵庫で1週間塩漬けします。
そして涼しい夜をねらってスモークにかけました。

熾した炭に市販のりんごチップをパラパラしてバーベキューグリルでスモークをかけます。
時々チップを足しながら3時間。
寝る時にスモークウッドに火をつけて朝まで。
翌朝開けてみるとツヤツヤした香ばしいスモークサーモンが4枚完成していました。
温燻1晩なので日持ちはしませんが人にあげたりしてすぐに食べてしまうので大丈夫でしょう。

さっそくレタスと一緒にサンドイッチに。
ねっとりとした身とスモークの香りがおいしい。
生野菜と合わせてサラダなんか良さそうです。

もう1本は焼鮭かな。
でも大きな鮭があると作りたくなるのがちゃんちゃん焼き。
大きな鉄板で豪快にやりたいところですが今日はおうちで薪ストーブバーベキュー。

日中暑い日が続いていますが、夕方になってストーブに火が入ると久しぶりでうれしくなりました。

 

鮭のちゃんちゃん焼き

材料

 

  • 生鮭 …1/4身
  • 春キャベツ …1/2個
  • 玉ねぎ …1個
  • 人参 …1本
  • 油 …少々
  • 味噌、酒、みりん、砂糖

 

作り方

1.薪ストーブに軽く火を入れ炭をおこしておく。クッキングスタンドをセットする。
2.スキレットに油をひき鮭を両面焼く。

3.ほぼ焼けたところで食べやすく切った野菜をたっぷりと入れる。
庭の間引き菜や葉ネギも加えて。

4.野菜が柔らかくなってきたら鮭を崩すようにしながら野菜と炒め合わせる。
火傷しないよう手にはグローブを。

5.味噌とみりん等を合わせて作っておいた味噌だれをかけ、
ジュージューと混ぜ合わせたらちゃんちゃん焼きの完成。

いつも野菜が少なくて失敗するので今日はたっぷりと。
味噌がからんだ鮭とキャベツの甘さがおいしい。

それにしても豪快な料理法ですねー。
北海道らしいおおらかさが出ていて大好きな料理です。

使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール

 

誕生日のシーカヤック

新緑が美しい。
家の前の雑木の山が日々変わっていきます。
この風景がここに住んでいて一番好き。

娘が生まれたのもこの季節。
名前に萌の字を入れたのもそのためです。

お誕生日のリクエストを聞くと「海に行きたい」とのこと。
お出かけ大好き、キャンプ大好き、体を動かすの大好き、な女の子に育っています。

甘えん坊ですが外ではしっかり者の9才。
一緒にたくさんのこと経験していけたらいいな。
べったりとできるのもあと数年かもしれません。

そうしてお気に入りのビーチへシーカヤックキャンプへ。
弧を描いた白い砂浜と青い海。
波音を聞いて風に吹かれるだけで幸せです。

久しぶりのシーカヤックで海に漕ぎ出します。
浜には他にも数艇のシーカヤックが。
あまり見かけることもないのでうれしくなります。
なんと20年来のカヤックの友人とも再会できました。

長く続いた不景気や時代の変化もあるのでしょう。
若い人は自分でカヤックを買って休みの度に遊びに出かけるという風潮ではないようです。
サーフィンをやっているのも私たちと同じ年代くらいのファミリーが多かったかなぁ。
そのかわりツアーのシーカヤック体験やサーフィン教室には人が集まっているようでした。
やっぱり若い人たちに仕事とちょっとしたお金の余裕があって、タダシク遊んでもらえる社会を作らねばなぁと思ったのでした。

 

地震速報が!

今回キャンプは車中泊。
朝方聞き慣れないピピ〜という音で目を覚まし眠い頭でぼーっとしていると、クルマが軽く揺れているではないですか。
地震速報だったかとハッとし急いでカーラジオをつけると東京で震度5弱とか。
なんとここは海の目の前じゃあないですか!
とりあえず逃げるのが得策と散らばった荷物をクルマに放り込み出発の準備。
するとラジオから「この地震での津波の心配はありません」と。

ホッとして力が抜けましたが心臓はドキドキ。
だって震源は伊豆大島近海とこの浜の目先のようなところです。
次にもっと大きな地震が来るかもしれない・・・とシーカヤックを早々にクルマに積みビーチを後にしたのでした。(南伊豆町は震度1でした)
ちなみに地元の人から聞いた話では、伊豆大島の震源の時はいつも揺れないそう。
駿河湾の時は走って逃げろと言われました。

あの震災以来、浜でのキャンプは怖くないといえば嘘になります。
以前はシーカヤックでしか入れない浜で上陸してプライベートキャンプをするのが好きでした。
今は陸へ逃げ道のないところまで行こうとは思いません。
子どももいますしね。

それでもシーカヤックで海に出て、海から陸の様子を眺める、波やうねりを体で捉える。たまには波に巻かれて怖い思いをする・・・。
海を漕いでいけば隣の集落や次の町までも行かれるということを知る。
いろいろな経験が何かの時に助けになると思うのです。
ちょっと想定外のことが起こった時にとっさに判断する力、こうすればやり過ごせるという経験の積み重ねによる自信。
大きな災害の時もきっと・・・。
そして自然に対する畏怖の念も自ずと沸いてくることでしょうね。

そんなこと考えるきっかけのためにも、
若者にもっとアウトドアスポーツをやってもらいたいなぁ。
娘は向かい風と大きなうねりが相当怖かったみたいですけどね。
それでも海が大好き。
この夏もきっとお気に入りのこの場所に戻って来ることになるでしょう〜♪

 

Photoes by Michiyo Suzuki

*隔月連載。次回の更新は7月中旬です。



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