奄美仕込みのゴーヤちゃんぷるー
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ゴーヤ、お好きですか?
関東でもすっかり夏野菜の定番になりましたね。
節電が叫ばれる今年の夏は
ゴーヤでグリーンカーテン作っていらっしゃるおうちも多いのではないでしょうか。
20年近く前、実家で初めてゴーヤを食べた頃は
“沖縄発の健康野菜”というのが売りで関東ではかなり珍しかったような。
イボイボの容姿とすごく苦いらしいという噂に引きましたが、
健康オタク系の母はもちろんチャレンジ。
ゴーヤちゃんぷるーが食卓に上りましたが、
「なにこれっ!苦っ!マズッ!」だったと記憶しています。
今ではインターネットの普及とご当地グルメブーム、お取り寄せブームのせいか
全国の珍しいもの、おいしいものの情報がすぐ入ってきてどこでも食べられるようになりました。
私なんかはるか昔に博多には白いスープのラーメンがあるらしいと聞いて驚愕したくらいですから。
ミルクっぽい味なのかと想像し、
念願かなって長浜ラーメンの屋台で食べた時は新たなおいしさにびっくり。
紅生姜、高菜、替え玉にまたまた驚いたものです。
今ではインスタントでも白濁とんこつ味が普通にありますよね。
それがいいのか悪いのか、
遠くまで旅行に出る人や海外旅行に行く若者が減っているというのもうなずけます。
見てみたい、食べてみたいが旅の原動力ですものね。
私も今やあの感動の長浜ラーメンには二度と出会えないでしょう。
ゴーヤちゃんぷるーも本場でびっくりした味のひとつ。
奄美にシーカヤックマラソン大会で通うようになってみると、
強い日差しの中カラカラに乾いた畑で元気に育っていたのはゴーヤばかり。
商店の店先には山積みになって売られていてさすが本場と思いました。
苦味を食べるのかと思っていたら、出てくるちゃんぷるーはそんなに苦くない。
不思議に思って居酒屋のおばちゃんに厨房を覗かせてもらって
作り方を教えてもらったのがこの味。
多めの油でしっかり火を通すのがコツ。そうすると苦くない。
それ以来ちょっと彩りは悪くてもこれが我が家の味。
庭のゴーヤと奄美の友人から届いたかつおぶしと島の塩で。
ぜひお試しくださいね。
奄美仕込みのゴーヤちゃんぷるー
- ゴーヤ …1本
- 木綿豆腐 …適量
- 卵 …2個
- 削り節 …少々
- 塩 …適量
- 油 …適量
1.ゴーヤは縦半分に切り、スプーンで種と綿をかきだしスライスする。
赤くなった種の周りをとって乾燥し来年の種まき用に。
2.スライスしたゴーヤに塩少々を振りまぜてから5分くらい置き、
ザルにとって水で塩と苦味を流す。
3.薪ストーブは細い薪と炭少々で火をおこし、クッキングスタンドをセット。
タークのフライパンに油を多めにひきゴーヤを炒める。
4.ゴーヤをフライパンに広げて薪ストーブのドアを閉め、時々混ぜながらじっくり火を通す。
5.少し焦げ目がついてしっかり火が通ったら一旦取り出す。
豆腐を加え、炉内に戻して崩しながら炒める。
6.とき卵と削りたての鰹節を加えたら軽く混ぜたら、塩で味付けして完成。
塩は強めがおいしい。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス アンコール
クックウェア » ターク ローストシリーズ サーバー
オール自家発電の「ひかり祭り」
今年のひかり祭りは凄かった。
今年で8回目になる廃校になった地元の牧郷小学校で行われる光と芸術と音楽の野外フェス。
何といってもオール自家発電。
ソーラーパネルが24枚並んだ様は見事でした。
こんなにあるともうよくわからない他人事の電気屋の話のようになりがちですが、
しくみは先月ファイヤーサイドでダンナさんが講演させていただいたローコストソーラー発電と同じ。
これがたくさん並べてあるだけなのです。
体育館で行うライブ、トークショウの電源は全てソーラーで。
校庭のメインステージはてんぷら油を回収してバイオディーゼルで。
これをやるにあたっては地元で立ち上げた藤野電力が大活躍。
震災をきっかけにエネルギーも自分たちで作っちゃおう!という人が集まったグループ。
いずれは電気を地域で自給自足して雇用も生み出したいという壮大な計画を持っています。
もちろんウチのダンナさんも一員。
(自転車発電)
電気がない中イベントをやるということは、
参加するみんなで協力して作り上げていかなければなりません。
出店者もスタッフも基本電気なし。
飲食の屋台には電球一個だけ。
冷蔵庫や炊飯ジャーは持ち込めませんから
みんな知恵を働かせてメニュー決めして保温・保冷しています。
そんな心意気が必要なのでごはん屋は地元のカフェやレストランに限定。
よく野外フェスで見かける専門屋台は出てません。
クラフトのマーケットエリアは電灯なし。
みんなキャンドルやランタンでステキに演出していましたよ。
お客さんもライト持参。トイレとか真っ暗ですから。
(キャンドルのオブジェ)
でも暗さとそれによって浮かび上がる光の美しさを楽しんでいただけたと思う。
学校の壁にダンスを映し出す人間影絵?もあり幻想的な世界。
この暑い時期に電気なしでやるのだから大変。
氷を作る用に牛乳パックをたくさん集めたり、
ソーラー発電をもっている人やボランティアや車や必要物品を集めたり。
全て地域通貨よろず屋のメーリングリストが大活躍。
震災後にさらに加入者が増えどんどん繋がって安心が生まれる地域ができています。
ひかり祭りの電力担当の友人が、
東京電力のバッテリーをバンバン!と落としていったときが気持ちよかったーと言っていた。
でも同時に各所から電気ほしい電気ほしいと言われて
電気を作っては分ける東電の気持ちもわかったって。
最後のステージを見てたら、
3日間良くやりきったなぁってこみあげてくるものがありました。
藤野の仲間たちでよそからの若者をもてなした感じ。
ボランティアがほとんどだけど雇用が生まれて経済が成り立ってる。
これって始まりだと思いませんか。
VIVA!藤野電力!!