バーモントのウッドストックへ
今年4月に2週間ほどバーモントキャスティングスの薪ストーブメーカーの研修に行ってきました。その時ウッドストックという町に宿泊しました。
ファイヤーサイド本社がある長野県駒ヶ根は「田舎の町」と言われていて、二つのアルプスに囲まれて、農業が盛んな地域です。
しかし、バーモント州に比べると都会のようです。
ウッドストックには一本も信号がありません。
そしてウッドストックからバーモントキャスティングスの工場の40キロの間にも、一本も信号がない!
バーモントに行くたびに「ここは本当のアメリカン カントリーだなぁ」と思う。
ウッドストックといっても、あの音楽イベントの町はニューヨーク州。
バーモント州のウッドストックは、ニューイングランド地方の魅力をそのまま表現したような町並みの美しい小さな町です。
ウッドストックはバーモント州の中心にある小さな田舎町です。
穏やかな森や牧場に曲がりくねったオタチーチー川が流れている。
屋根のついた橋(カバーブリッジ)は油絵のように見える。
4号線を西方面にドライブするとフィールドに民家が点々と建っている。
眺めが美しく、そして家の建築が素晴らしいものです。
1997年に「最も美しいアメリカの小さな町」に選定された。
絵本のようにドアや窓の周りを模様で飾っている建物が目に入る。
町の歴史的なダウンタウンのビレージグリーン(セントラルパーク)の周囲を、築200年以上の素敵なレンガや石製の建物が囲む。
ジョージアン建築(1714年から1830年まで)がアイビー・リーグ大学の建築と言われている。
他にフェデラル建築(1780〜1830)が政府の建築に使われていた。
1761年創立、1768定住。家と教会の建築で有名。
ウッドストックにはアメリカ革命家・鋳物職人(ダッチオーブンの発明家という伝説もありますが)ポール・リビアが作った教会の鐘が4つもある。
「ギリシャ奴隷」彫刻家ヒラム・パワーズ氏の発祥の地。
ノーザン・パシフィック鉄道の社長フレデリック・ビリングスの住宅。
1934年にできたアメリカ初のスキーリフトの場所。
ビレージグリーンで演劇を練習するバーモンターたち。
大木を囲むベンチ
田舎町の小さな裁判所が典型的なフェデラル建築です。
ベルタワーの銅張りのドームがポイントです。
裁判所の隣は石造りの図書館です。
ビレージグリーンの周囲の鋳物製のドングリ模様のフェンス。
馬車の時代、これに馬のひもを縛っていた。
銀行はフェデラル建築です。白い石のギリシャのコラムが立派です。
窓の上の飾りが特徴的。
バーモントキャステングスのアクレイムというストーブのデザインに似ています。
ここからアイデアをもらったのでしょうか?
ジョージアン建築の家。
各部屋に暖炉がついている。(中の撮影ができなかった)
家の窓のファンライトのデザインが、バーモントキャステングスのアンコール等の薪ストーブのドアに現れている。
バーモントキャスティングスの薪ストーブが、ニューイングランド バーモント州の建築の伝統的な模様になっている。
炎がこのファンライトに映り込み、さらに美しく見えます。
ジョージアン建築の建物。煙突が家の壁と一体化されています。
嵐の時に閉める窓の脇のストームシャッター(雨戸)がアクセントになっています。
ウッドストックの建物の窓の上はプロセニアムアーチが多い。
アンコールのドアの上のカーブがこの曲線と同じ。
ウッドストックではアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されている建築が多い。
独特な石積み教会
ミドルブリッジ。大雪の降るバーモントの橋には屋根が多い。
カバードブリッジは除雪不要なので合理的な考え。
ダウンタウンの風景
多彩な特徴を備えたウッドストックイン&リゾートに宿泊しました。
ウッドストックインはジョージアン建築のレンガ作りのホテルです。
環境保護家ローランス・ロックフェラー氏がこのホテルを融資して拡大したもの。
白くペイントしたレンガにグリーン色のストームシャッターをアクセントにしたロビー棟。
ロビーの暖炉は2メートルの薪で焚いています。
秋から春まで消さずに継続して燃やしているため、
この石壁に蓄熱され、ロビー全体が暖かい。
第二ロビーの「ハンターズ」暖炉。
アメリカの大統領たちがここで談話していたそうです。
豪邸に見えるがこれは一般の客室の外観です。
私の部屋は左上の出窓でした。
スパ棟;
マサージ、エステ、温水風呂などリラックスリフレッシュはいかがでしょうか?
薪ストーブが設置されているスパ棟のロビー。
ホテルの焚き火スペース。
デラックス客室にバーモントキャスティングスのガスストーブがついています。
ウッドストックのワイルドライフ
面白いレンガのコーナー。角を落として奇麗に収める方が普通ですが・・・
鋳物のデッキブラケット。唐草模様がこの時代の建築の特徴です。
さて、ウッドストックの町から南西に20~30分のウィンザーという町は、古い機械に興味のある方にお勧めです。
19世紀、ライフルの生産が絶好調だった頃の工場が博物館になった「アメリカ精密機博物館」「The American Precision Museum」があります。
水力などを動力にした18世紀の工業機械が展示されています。
機械自体がアートに見える美しいもの。
また当時の人のイノベーションとアイデアが楽しいです。
アンコールの製造ライン。一台一台丁寧に組み立てていきます。
バーモントの建築はこのストーブに現れ、我々の家もバーモントの風景になります。
より良い薪ストーブを提供することを目的に、今回もバーモントキャスティングスの技術スタッフとストーブ製造改善会議を行いました。
バーモントキャスティングスのショールームに展示された初代デファイアント。
このデザインにバーモントのウッドストックの建築の影響が良くわかりますね。
とても憧れですね!
初めてであります。
突然で恐縮ですが、イントレビツトのサイズアップ版の
『スーパーイントレビット』
を作ってもらいたいです。
サイズはデファイアントを超えることが望ましいと
思いますが、いかがでしょうか。
値段はデファイアントに敬意を表わす意味で越えないように
お願い申し上げます。
このアイデアが採用になったあかつきには、出来上がった
スーパーイントレビットを頂戴いたしたく、宜しくお願いいたします。
ちなみに、私はイントレビットを世界中で一番大切に思っているものです。
高野さま、
スーパーイントレピッドは面白いアイデアです。
デファイアントより大きくすることですよね?
実は新しいストーブを開発sするには大変なことですが、十分ご要望を取り入れてバーモントキャスティングスに伝えたいと思います。