思い返せばボクは、「ニホンカモシカ」で写真家として一枚看板をあげました。森の好々爺のようなカモシカですが、カモシカから教わった自然のことがあまりにも多すぎて語りだすといくらページがあっても足りません。半世紀におよぶボクの写真活動の集大成「東京都写真美術館」での展覧会も開催されます。
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ボクは最近になって意識を変えて針葉樹を見直すようになりました。それは、針葉樹にはいろんな殺菌作用成分があって、野生動物たちはこの針葉樹を“薬局”のように利用していることに気づきました。
特にムササビやリス、モモンガといった齧歯(げっし)類は、巣材にスギやヒノキがとても必要みたいなのです。
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かわいい渡り鳥たちがやってくる季節ですが、今年もよからぬお土産をはこんできた可能性があります。それは、「鳥インフルエンザ」。すでにハクチョウやツルの飛来地では強毒な鳥インフルエンザが見つかっていますが、山野で越冬する大小の野鳥たちもウイルスを十分に持っている可能性があります。
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水辺には、イタチやタヌキの足跡がよく見られるので、見分けられるようになっておくと便利です。イタチは主に生きている魚を水中に潜っていって捕まえ、タヌキは死んで流れ着いた魚を拾って食べていることが多いので、そのような足跡がみられる川には魚影も濃いから、動物の足跡を見ることは釣り人にとって大事です。
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野鳥の声のリスニングから森の深みを耳で知るのも初夏という季節の楽しみ方です。今夏、中央アルプス山麓に渡ってきたキビタキの一部に囀(さえず)りの変化がおきています。それは、囀りのイントロに「アオジ」の声を必ず入れているからです。これまで、キビタキにはこのような変化はありませんでした。
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最近のボクは、生きものたちの「フン」ばかりを撮影しています。
それを言うと、けっこう笑う人が多いのです。
でもね、ボクは野鳥や動物たちがどのようなフンをしているのか気になって仕方がありません。野鳥のフンが作っている里山の緑について考えてみましょう。
» 野鳥のフンから見つめる自然環境…の全文を読む
中央アルプス山麓の高原地帯。
その森林のなかに、ボクの仕事場があります。
森林を別荘地のように開発したところなので、森や住宅地がモザイク状に広がっています。
そんなモザイクの塀の道にカメラを仕掛けてみました。
» となりの塀は「けもの道」…の全文を読む
今年の夏、久しぶりに北海道へ、ひと月半ほどの旅をしました。目的は、恩人の墓参りでした。若い頃から大変お世話になった漁師が亡くなっていたので、墓前に手を合わせこれまでの礼を述べるためでした。
» 北海道の番屋のオヤジさん…の全文を読む
新緑のはじまった中央アルプスの高原で、「ルリビタキ」に出会いました。
美しい幸せの青い鳥、ルリビタキを半年にわたって観察してみました。
» 幸せを運ぶ青い鳥、ルリビタキ…の全文を読む
冬になって野山が雪化粧になると、動物たちの足跡がいっぱい見られるからうれしくなります。
その足跡から動物たちのいろんな動きが見られ、行動や心理を想像する楽しさがあります。
雪が降った翌日の足跡探しの教科書にしてください。
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