すずきみちよ 薪ストーブでおうちごはん

アウトドア料理コーディネーター鈴木道代によるシンプルな素材が生きる「おうちごはん」レシピ

チキンとポテトのロースト

待ちに待った春がやってきましたね。
窓から射す陽がやわらか。
日中は薪ストーブを焚かなくてもいい日もあります。

どんどん薪をくべ、足りるかなぁと不安だった1月2月を越えやっとホッとしています。薪貯金もう少しがんばらないとダメですね。

薪集めもおっくうになる時もありますが、新築して薪ストーブを入れた友人が嬉々として薪を軽トラに積み薪割りをしている姿を見て、
あぁ私たちもあんな風だった、薪集めって楽しいことだったんだと思い出しました。
自分で集められるご近所エネルギーなんて貴重ですよね。

お正月に実家で初詣した時に桜の木が倒れていたのを即チェック。
先方の快諾のもと薪をいただくことができました。
娘もおじいちゃんと一緒に薪運び。
随分重い薪も動かせるようになってきて頼もしい限り。
ただし安全には十分に注意が必要。
積む時も下ろす時も割る時もですね。

来年に向けてたくさんの薪が確保出来てありがたいです。
これを割るのもまた一苦労なのですが喜びと共にがんばりたいと思います。

 

空中お座敷

さて神奈川の山あいの我が家は冬場は日当りが悪く1階のリビングが暗くなってしまいます。
吹き抜けを見上げると上の方には大きな窓からの日がさんさんと入っているではありませんか。
なんとか居心地のいい暖かい部屋をつくろうと立ちあがったのが「空中お座敷プロジェクト」。
吹き抜けに浮かび上がるロフトのような空間を作ろうというものです。

もともと雑多な家で道具やら材やら(ガラクタやら・・・)なぜか集まってくる我が家。
取り壊した古民家の太い梁はもらって積んでありました。
太さも色もウチのログハウスにピッタリ。

腐っているところを切り落として加工し、家の梁にもほぞ穴を開け、この重たい材木をロープで何とか3人で持ち上げ組み上げます。

ほかの梁も溝を切って横木を渡して、とりあえずコンパネを敷いて空中お座敷の仮完成。

明るいし薪ストーブの熱が上がってくるので暖かくて、窓の外からは森の緑が見えて、家じゅう全部が見渡せるし最高の居場所ができました。

ここでコーヒーと読書でまったりするのがとても幸せ。
狭いけど布団を持ち込んで娘と眠るのもまた良し。
起きるとすぐ緑が見えるのがロッジに泊まっているみたい。

階段がないのでハシゴかロッククライミングでの入室になります・・・。

  

 

きらめ樹間伐

そこへまたステキなお客さんが。
Moss(毛)rock(石)山の山主、石毛さん。
自宅の裏山Mossrock山で取れた間伐材でツリーハウスも作っちゃうスゴイ人です。
山の木は製材所に出して地元の家になったりしています。
» Mossrock山のヒノキ 製材中

彼らは「きらめ樹間伐」(皮むき間伐)といって間伐したい木の皮を剥ぎ立ち枯れさせ、林に光を入れ人工林を再生するという取り組みで森を元気にする活動を始めています。
地面に光が入ることによって草木は豊かになり、土や水を保つ豊かな森になるそうです。

手入れのされない人工林は問題になっていますよね。
花粉症もそのひとつでしょうか。
立ち枯れさせた木は軽いので伐採・運搬などの扱いもかなり楽になると言っていました。
乾燥の期間も短くてすむそうです。

きらめ樹間伐体験キャンプとしてツリーハウスに宿泊することもできます。
森遊び体験ワークショックもいろいろ。
なんとも活動的なお二人です。

そんな森のサイクルのひとつに我が家も組み入れてもらえたらと空中お座敷の床材をお願いしてありました。
触ってみると温かくてすべすべで香りがよくて。
近くの山からウチに来るのを喜んでくれているかのよう。

なんときらめ樹材を自前のMossrock製材所で製材した第一号なのだそうです。
続けてきたきらめ樹間伐を自分でカタチにして届けることができてとても喜んでくれました。
わたしも感激です。

 

チキンとポテトのロースト

ちびっ子二人を連れてファミリーで来てくれたので初Mossrock材お祝いパーティ。
ストーブでご飯を炊いてけんちん汁を作り、メインは家にあった鶏むね肉とじゃがいもをスキレットでオーブン焼き。

夏に掘りあげたじゃがいもも芽かきをしながら食べ繋いできましたがさすがにシーズン終了のようです。
畑の種芋を残して食べきってしまわないとですね。

使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール

 

材料

 

  • 鶏むね肉 …1枚
  • じゃがいも …小7個くらい
  • にんにく …1かけ
  • オリーブオイル …少々
  • 塩こしょう

作り方

1.薪ストーブはおき火の中火状態に。
 クッキングスタンドをセットする。
2.鶏むね肉は塩こしょうをして、じゃがいもは半分に切っておく。
3.スキレットにオリーブオイルをひきニンニク、鶏肉、じゃがいもを入れオリーブオイルをたらす。

4.炉内にいれ焼き目がついたらひっくり返す。

5.火が通ったら完成。

簡単すぎるけどダッチオーブン料理にはこのチキンとじゃがいもの組み合わせがベストマッチです。
おいしい♪ 中に入れて焼いただけ? と喜んでもらえました。
彼らの家にも薪ストーブはあるので何かアイデアをつかんでくれたらいいな。
薪ストーブクッキング、広まると嬉しいです。

 畑の食べ物はもちろん、古材を再生した部屋と近所の山から来た床材や薪で山の恵みも地産地消のありがたい我が家です。

こんなに知っている人の手が入った暮らしが温かくないわけがないですね。
薪ストーブ暮らしを楽しむためにも近隣の森や林のことにもっと目を向けていきたいです。

Photoes by Michiyo Suzuki
*隔月連載。次回の更新は5月中旬です。

 



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