高橋みな 火のあるお料理とクックウェア探検

ウッドストーブクッキングアドバイザー高橋みなが楽しい料理と共にクックウェアの可能性に迫る!

Snow white Valentine. 薪ストーブで楽しむチョコレート・フォンデュ

薪ストーブで楽しむチョコレート・フォンデュ

 

 

春の足音

二十四節季でいう「大寒」から「立春」となり、暦のうえでは“春”になった。
とはいえ人は目からの情報にかなり頼っているものだから、
これほどの雪がまだまだ残っていては春を実感するのも苦労する。

特別豪雪地帯に認定されているこの地域、ここ数日寒気がゆるんで積雪は粒子が粗いザラメ雪となり、
雪質の変化によって春の訪れをわずかばかり感じる。 

そして、日が伸びた。
5時すぎても明るい、のは大きな変化だ。
庭の梅の木もつぼみをふくらませていることだろう・・。
木は雪に埋もれて立っているので地上から見る事は出来ない。

この2月を持ちこたえることができれば、薪のストックをそれほど心配しなくてすむ。
むしろすべての薪を今シーズンに使ってしまったほうが、来シーズン用に作った薪をどのような配置で積むべきか・・、まっさらに考えることができるので気楽だ。

それにしても車庫は本来、車をいれるためのスペースのはずなのに我が家ではすっかり薪に占領されている。
日本海側気候の雪の多い地域で薪ストーブを焚く家ではこんな家があちらこちらに結構あるかもしれない・・。

 

 

薪ストーブトップで楽しむ「チョコレート・フォンデュ」

薪ストーブで楽しむチョコレート・フォンデュ

 

 

  • 板チョコレート …5~6枚
  • いちご …1パック
  • オレンジ …2個
  • バナナ …2~3本
  • バゲット …半分
  • マシュマロ …適量
  • 竹串

 

 

1.バゲットは薄切りにする。

2.フルーツはすべて食べやすい大きさにカットしておく。

3.ストーブトップにエマリアソースパンをおいて湯を沸かし、ターク・ローストフライパンをおいて熱する。

4.湯の沸いたソースパンにエマリアミルクパンを浮かせて板チョコレートを割りいれ、湯煎する。

5.ターク・ローストフライパンで薄切りのバゲットをカリカリにトーストする。

6.チョコレートは湯をこぼさないよう、ゴムベラでゆっくりかきまぜて溶かす。

7.ストーブのそばに材料をよせておき、
あとは竹串にフルーツやバゲット、マシュマロをさし、チョコをつけて、
「いただきま~す。」


 

毎年どんなチョコレートにするか、幸せな悩みですが、
子どもも大人も楽しめて、ストーブのあったかさも味わえる、
薪ストーブでのチョコレート・フォンデュはいかがでしょう?

この日は立ったままおやつを食べてもいい日、に認定!
子どもたちはフルーツやマシュマロいろんな組み合わせを楽しんでいました。 たまには、いいですね。 
この他、お好みでおせんべい、プレッツェルなどの塩味、 甘栗、いもかりんとうなどもおいしそう。
アイデア思いつくまま、いろいろなバリエーションを試してみてください。 

そうそう、もうひとつのホット・スイーツが …
「焼きマシュマロ」
アンコールのフロントドアを開放して、竹串に刺したマシュマロをおき火で焼く。
竹串はちょっと短いのでトングや火ばさみではさんで火に近づけます。

ほどよい焦げ目がついたら、中はとろーんと溶けています。

これぞ「冬のお楽しみ」。
いくら寒くても、こんな楽しみがあれば冬が大好きになるはず。

 

 

winter, after spring

今シーズンの冬も大雪だったな・・。
あの時は、1月の13日から一週間ずっと雪が降りやまず、ずっと家にこもった状態がつづいた。
除雪は市街地が優先され、この地域では道路があらわれたのも10日たってからのこと。
白菜や大根、米が備蓄してあったからよかったけれど・・。 

豪雪地ならではの不便さや被害は自然現象ゆえに、この先も変わることはないけれど
雪国で暮らす人々は、ひるむことなくその厳しさを自分たちの生活や仕事に役立てる粘り強さを持っている。
「雪中貯蔵米」や和紙作りの際の「雪ざらし」という工程、雪解け水の豊かさあっての米作り。
薪ストーブの温もりに励まされて、長い冬を乗り越え、春を迎える・・。

草や木の芽がいっせいに芽吹く春も、もう近い。

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コメント

  1. みなさま、
    本当に雪がすごいですね。なんとなくうらやましい気持ちです。
    薪小屋までトンネルが必要のではないでしょうか?大変そうですね。薪はこびご苦労様です。

    フォンデュはスイスのお料理で400年も歴史があるそうです。やはり雪国からの宝物ですね。
    作ってみたい!早く梅のつぼみが現れるように…

  2. ポールさん、おはようございます。

    雪が多い!としてもポールさんなら「楽しい雪国暮らし」に変えてしまいそうですね!

    3月に入れば残雪のなか山菜とり、渓流釣りいろいろと楽しめますよ。

    ストーブ屋さんのアドバイスで薪置き場は雪除けした家の軒下にすべて収められます。

    なので、薪小屋へのトンネルは大丈夫・・。非常に助かっています。

    フォンデュはそんなに長い歴史があるんですね。新潟と世界の雪国文化との比較を考え

    てみるのも面白そうですね。チーズ料理もいいなぁ・・。

    梅はつぼみの頃からいい香りが漂ってきますよ!

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