ほうれん草の生パスタ、チーズクリームソースで
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4月に入ってすぐ、南からの突風が吹き荒れた日、冬から春へと季節が交代した気がします。
思い出したように空から白く冷たい雪がちらついても、
日に日にその力を増す太陽の光によってあっという間に融けていってしまいます。
冬中まいにち降り続ける雪が積み重なって屋根まで届くほどとなり、
毎日雪かきに明け暮れた日々もようやく終わり。
けれども、集落の元気なお年寄りは、
野菜を育てるスペースを少しでも早く確保したいと雪山と戦い続けています。
この姿勢は見習いたい・・!
私は去年、なす、ピーマン、ミニトマト、とうもろこし、バジルなどのハーブを庭の片隅に植えました。
とうもろこしは小さくても粒がちゃんと出来ていて、とても嬉しくなりました。
蒸して一口かじったら、皮が硬くてびっくり。
それでも、今年は畑のスペースを増やしたいし、野菜の種類も多くしたい。
雪が融ける前に出来ることを今のうちから段取りしておかねば・・。
それがこの春の私の目標です。
今回のストーブクッキングは、まだ見ぬ野菜畑を夢見て、
ほうれん草のペーストを練りこんだ 「手びねりの生パスタ」 をつくってみました。
ほうれん草の生パスタ、チーズクリームソースで
- ソース(約2人分)
- 生クリーム …200cc
- パルメザンチーズ …大さじ1~2
- バター …大さじ1
- 塩・荒挽きこしょう …適量
- トッピングの胡桃 …適量
- ほうれん草のパスタ生地 (2回分、できあがり700gくらい)
- 薄力粉 …200g
- 強力粉 …200g
- ぬるま湯 …100ccくらい
- オリーブ油 …大さじ1
- 塩 …小さじ1
パスタ生地作り
1.ソースパンに良く洗ったほうれん草を入れ、水を100ccくらい注ぐ。
2.蓋をして200度以上になっているストーブトップに置いて蒸す。
3.蓋の間から蒸気が吹いてくるようになったら、
ひと呼吸おいてざるにとり、冷ましておく。
4.ボウルに粉類とオリーブオイル、塩を入れぬるま湯を100ccほど注ぐ。
ざっと手で混ぜ、まとめる。粉っぽくても良い。
5.冷ましておいたほうれん草をぎゅっと絞り、5cmくらいに切る。
ミキサーに入れ、50ccくらいの水も加え、そしてペースト状になるまで細かくする。
6.ほうれん草ペーストを粉っぽさの残る生地に混ぜ込み、よくこねる。
7.水気が多くべたべたした状態なら強力粉を足し、あつかいやすい固さにする。
8.表面にオリーブオイルを塗ってボウルに入れ、ラップをして1時間くらい休ませる。
9.この間に胡桃を粗く刻んでフライパンでカリッとするまで炒る。
生地をのばして手びねり
1.休ませておいた生地を2等分し、めん棒で厚さ3mmくらいにのばし、4つに切り分ける。
2.端から幅5mmくらいに切る。
3.両手を使って1本ずつひねりながら伸ばしていく。
4.くっつかないよう強力粉をまぶす。
5.ストーブトップに水を7分目位に入れて蓋をしたソースパンを置いて湯を沸かす。
泡が立つまで湯が沸いたらパスタを入れ、すぐに蓋をする。
天板のもっとも温度が高くなる場所に置いて茹でる。
しっかり湯温が上がってから4~5分くらいで茹で上がるが
途中で火の通り具合を確かめてみる。
6.芯の粉っぽさが無くなっていたらザルにあけ、水気をきる。
チーズクリームソース
1.フライパンをストーブトップに置き、生クリームを200cc入れる。
泡立つくらいになったらバター大さじ1を入れて混ぜる。
続いてパルメザンチーズも入れてざっと混ぜる。
2.そこへ水気をきったほうれん草パスタを入れてソースとよくあえる。
3.器に盛って、炒った胡桃をトッピングし、黒こしょうを散らしてできあがり。
使用ストーブ
» バーモントキャスティングス アンコール
クックウェア
» エマリア ソースパン
» ターク クラシックフライパン
雪中にんじんサラダを添えて
こってりめの白いチーズクリームソース、緑のほうれん草パスタとの相性も抜群です。
そこへさっぱり味の「雪中(ゆきなか)にんじんのサラダ」を添えました。
「雪中にんじん」は雪の多い越後「津南」でとれたにんじんを雪室で保存したもの。
このにんじん、本当に甘みがあって美味しいのです。
作り方は、キャベツと共に千切りにして、ボウルに入れ、塩をひとつまみ、
オリーブオイル大さじ1、シークァサー果汁大さじ2(レモンでもよい)
黒こしょうを振って味をみながら良くあえます。
お口直しに酸味があってとても美味しい。大好きな一品です。
柏崎・春の海辺をウォーキング
これまで度々、柏崎の海の風景を楽しんできました。
日本海側海水浴場発祥の地、といわれる「鯨波(くじらなみ)海水浴場」
「夕日の美しい柏崎マリーナ」
ごつごつとした岩場と海中の生き物の観察が面白い「番神(ばんじん)海水浴場」。
地形的変化に富んだ柏崎市。
私の暮らす山里の方では雪解けもゆっくりですが、
海沿いとなると桜のつぼみも膨らみ始め、草木の活動も生き生きしています。
ある日春風のなか、潮の香りが匂いたつ浜辺を友人たちと歩きました。
住み始めてから何年も経つのに、意外に知らない町の歴史や隠れた名跡を発見する一日となりました。
「海の豊かさ」は山とも無関係でなく、山の栄養素が雪解けなどと共に川に流れ込み
街を蛇行して海へと届けられ、その結果海の幸をはぐくんできた、といわれます。
自らの住む自然環境や、この街を形作ってきた人々の思いに耳をすませることで、
その可能性を損なうことなく次世代へつないでいく・・。
とても大きなテーマについて考え始めた私たちは、
せっかくなのでその気持ちを継続的な活動とすることとし
グループの名前を「遊朴民」と名づけました。
» 遊朴民Facebookページ
山と街と海、すべてに共通するのは人々の暮らしとつながり。
動き始めた季節のなかで何を見つけられるのか・・、今からとてもワクワクしています。
薪ストーブって何でも料理せきるんだ~。
煮物専門って感じがしたんだ、焼くとか中の火加減難しそうとか思ってたわ。
このエッセイに最近注目してます。
私も薪ストーブ屋に嫁に来たからどんどん挑戦してみようと・・・
ほうれん草の生パスタ美味しそうだったわ。
saekoさん、
こんにちは、はじめまして!
コラムへのメッセージ、ありがとうございます。
暖房器具の枠を超えていろいろなメニューができますね。
とても、楽しく、お菓子の下ごしらえ、パンの発酵・・と
いくらでも活躍の場が広がります。
薪ストーブでお料理した時にはまた、教えてくださいね。