ショコラ・フリュイ・セッシュ ~ドライフルーツのチョコレート
◆
大木のひとえだひとえだに降り積もる新雪。
毎年のことですが、柏崎市大沢はこの冬も豪雪となりました。
2月の中ほどになるといつもなら少しは落ち着いてくるはずなのに
今年はいっこうに雪の勢いは衰える気配なし。
集落のあちこちから聞こえてくる除雪機の音は自然の猛威に立ち向かう
「負けないぞ~」という人の心のエネルギーそのものです。
そして毎日20時間くらい焚いている我が家の薪ストーブ。
穏やかなあたたかさと、柔らかに踊る炎。
あたりに熱気を広げる煙突が立っているおかげで
屋根に雪が高々と積もることが無いのは最も感謝すべきことかも。
今年のバレンタインはストーブの熱を利用した
「ドライフルーツのチョコレート」をつくることにしました。
ショコラ・フリュイ・セッシュ
- イチゴ …1パック
- バナナ …3本
- キウイ …2個
- (そのほか様々な果物で)
- ナッツ類 …適量
- ブラックチョコレート …4~5枚
道具
- ボウル
- オーブンシート
- 温度計
- ゴムベラ
薪ストーブでドライフルーツを作る
1.イチゴはさっと洗ってへたをとり、大きなものは縦に3つ、小さなものは半分にする。
キウイは厚さ5mmくらいの輪切りにする。
2.果物の半分の重さの上白糖をそれぞれ全体にまぶす。
3.ラップをして冷蔵庫に入れ、1日おく。果物から水分が出てくる。
4.バナナは5mmくらいの輪切りにしそのまま使う。
オーブンシートに果物を並べ、それを金属のトレイにのせる。
5.薪が燃えている暖かいストーブの上に金網を置き、その上にトレイをおく。
その時、高温になる天板は避けてウォーミングシェルフにおく。
天板におく場合はトリベットを使って熱をやわらげる。
6.乾かし始めてから5時間ほどたった状態。
7.そのまま向きを変えながら丸一日乾かすとほとんど水分が抜けてきます。
※果物が減っているのは 「つまみぐい」 ですね。
バナナ、イチゴ、キウイのドライフルーツができました。
真ん中は一緒にトッピングするナッツ類。
手前は年末につくっておいたオレンジピールです。
10.ピスタチオナッツは粗めに刻んでおく。
チョコレートのテンパリング
テンパリングとはチョコレートを溶かして固める時に行う温度調整などの作業のことで、
チョコレートの結晶の形を整え、なめらかでつやのあるチョコレートに仕上げます。
1.ブラックチョコレートは5mmくらいに細かく刻み、ソースパンに入れる。
2.ボウルに50度くらいのお湯を入れ、ストーブの上に置き温度をキープする。
3.刻んだチョコレートを湯煎でゆっくり溶かし、
温度計で測りながらチョコの温度を40~45度くらいにする。
4.10~15度くらいの冷水で冷まし、チョコの温度を27度に下げる。
5.その後再びお湯につけて31度に上げる。
仕上げ
オーブンシートの上にスプーン1杯のチョコレートをたらし、丸く広げ、
ドライイチゴと刻んだピスタチオ、ドライバナナとカシューナッツをそれぞれのせる。
オレンジピールとキウイはチョコにくぐらせる。
使用ストーブ
» バーモントキャスティングス アンコール
クックウェア
» エマリア ミキシングボウル » エマリア ソースパン
「フリュイ・セッシュ」は仏語でドライフルーツ
薪ストーブの熱はドライフルーツを作るのにぴったりです。
旬の果物が多く手に入った時いろいろ試してみるのもおもしろいもの。
水分が飛んで甘みが凝縮されたドライフルーツが簡単に「自家製」でできてしまいます。
生のままだと酸味の強いキウイもしっとり甘酸っぱく大変身。
バナナも干し芋のようになり、小さな子のおやつによさそうです。
デリケートなチョコレートのテンパリングも湯温をキープしやすく、驚くほど容易にできました。
柔らかい熱の伝わり方がチョコレートにはぴったりなようです。
家でゆっくり過ごす日は、時間をかけて作る料理に取り組むチャンス。
カラフルで楽しいドライフルーツ、
のんびり本など読みながらできあがりを待つのも素敵な冬の過ごし方です。
バレンタイン関連レシピ
» Snow white Valentine. 薪ストーブで楽しむチョコレート・フォンデュ
» ハートのクッキーボックスに入った生チョコをエマリア ミルクパンで