サマープディングをエマリアミキシングボウルで
Mid Summer Day
夏がきたよ、と緑の風が教えてくれた。
今年の夏至は6月21日、北半球で一番昼が長く夜が短い日。外で遊ぶにはもってこいの季節。
そして、桑の実がおいしく熟す時期でもあります。
おべんとうを持ってとっておきの場所へ桑の実摘みに行きました。
枝のつけ根には黒や赤や未熟な白いものも・・。
桑の実は英語で「マルベリー」と呼ぶと知ったのはつい最近のこと。
小鳥になったつもりであっちこっちの枝につく実を次々と口に入れていきました。
やわらかくてデリケートな果実はいたむのが早いのでお店では売っていない、野山限定の味です。
意外に酸味は少なくて、種のプチプチした歯ごたえがなんだかいちじくを食べたときのよう。
それもそのはずで、桑といちじくは同じグループの植物にあたるそうです。
日本では養蚕に不可欠な作物だった桑ですが、もっとベリーとしての利用が広がっていいかもしれません。
取りに行った次の日、桑の実「マルベリー」、ストロベリー、ブルーベリー、
3つのベリーの“サマープディング”を作ることにしました。
この日は打って変わってお天気がぐずつき気味。
梅雨時の湿った空気をカラッとさせたくて焚いたストーブのなか、ベリーの砂糖煮を作ります。
小枝のたきつけをたっぷりとくべて、マッチで火をつける、この小さな火が燃え上がる瞬間がたまらなく楽しい。
そして、中くらいの薪を入れて大きくなり始めた火をガラス越しに眺める。
冬とは違う楽しさを感じました。火を入れてもあまり暑苦しく感じないのも不思議・・。
除湿されたおかげで床板が素足で歩いてもべたつかず、いい気持ちです。
サマープディング エマリアミキシングボウル0.7L一個分
- お好きなベリー …700g
- 砂糖 …70g
- 水 …100~150cc
- 食パン …5~6枚
1.エマリアミルクパンにベリー類と砂糖、水を入れる。
2.ストーブのおき火の上にクッキングスタンドをおき、ベリーの入ったミルクパンをおく。
3.ふつふつと煮えてくるまで時折あくをとって、15分ほど加熱する。
3.ベリーがやや煮崩れたあたりで取り出す。
4.煮汁を半分ほど取り分ける。
5.食パンの耳を落とし、半分に切ったものをボウルの側面に沿わせて貼り付けていく。
6.底には1/4にカットしたパンを押し込む。2枚分のパンを耳をおとした状態にする。
7.ベリーを1/3入れ、シロップも染み込ませる。
8.パンでふたをする。
9.残りのベリーを入れる。
10.もう一枚のパンでふたをする。
11. ヒタヒタになるようにベリーのシロップを染み込ませる。
12.この状態でラップをし、一晩冷蔵庫で冷やし、ねかせる。
13.できあがり!
たっぷりとシロップを吸い込んだパンは切り分けた時の色合いもきれいです。
今回、ミキシングボウルはケーキの型として使ってみました。
ホウロウの色合いもかわいらしく、食卓をはなやかに彩ってくれます。
ミルクパンを、ストーブ炉内で使う時は炎が側面にあたらないように気をつけます。
すすがついて、後片付けが大変ですから・・。
もし、すすで黒くなった場合でも、粒子の細かいクレンザーをスポンジにつけて
軽くこするだけできれいになります。
内側が焦げ付いたときは、お湯をわかし、重曹を入れ、しばらくおきます。
あとはスポンジで洗うだけです。
幸運の使者、Four Leaves Clover
桑の実取りに行った日は、一日中お日さまを楽しんでいました。
小学校の校庭の脇に立つ、大きな木のそばで四葉のクローバーを探します。
ここは少し木陰になっていてクローバーの群落は瑞々しくのびのび育っています。
これだけの数あるクローバーのなかから見つけるのなんてキセキに近いかも・・、
と思いながら目をこらしていると、四つの葉っぱが目に飛び込んできました。
不思議なことに、見つけた瞬間はクローバーと二人だけの世界になってしまうものですね。
夏のまんなかの小さな幸運、大切にしまって帰りました。