夏野菜のカポナータ・フォカッチャ添えとエマリア・ミキシングボウル
今日は友人のヨウコさんと我が家のキッチンの壁塗りをする日です。
以前、家のあちこちをしっくいで仕上げている話をしたら、
面白がって「わたしも手伝う!」とうれしい申し出をしてくれていたのです。
早速、ヨウコさんのお店がお休みの日(彼女はガーデンカフェを開いています!)、
お昼をいっしょに作って食べて、そのあと作業ね!という段取りにしました・・・。
今、近所の畑では夏野菜が収穫の時をむかえ、
あちこちのおばあちゃんからとりたての野菜をいただいています。
そんな野菜で作った何気ないぬか漬けやみそ炒めがほんとにおいしい!
地場産野菜といわれる昔から作られている野菜は一般にあまり流通していないけれども、
味が濃くて、独自の風味があります。
そんな元気な夏野菜をふんだんにとりあわせて、トマトたっぷりの煮込み、「カポナータ」を作りました。
夏野菜のカポナータ
(5~6人分)
- トマト …大2個
- なす …2本
- 赤・黄パプリカ …各1個
- 玉ねぎ …1個
- ししとう …5個
- にんにく …3かけ
- オリーブオイル …適量
- ローリエ …2~3枚
- ローズマリー …ひと枝
- トマト缶 …1缶
- 塩、こしょう …適量
1.にんにくはみじん切り、その他の野菜はひと口大に切る。
2.ダッチオーブンにオリーブオイルをひき、熱くなる前にみじんのにんにくを入れる。
3.きつね色になったら、玉ねぎを加え、透明になるまで炒める。
4.トマト以外の材料を全て入れてさっと炒める。
5.トマトのみじん切りを加え、切れ目をいれたローリエの葉、ローズマリーひと枝、
塩こしょうをして、水を少々加えてダッチオーブンのふたをしてしばらく火をとおす。
6.水分が出てきたら、トマト缶を加えて水気がとぶまで弱火で10分ほど煮込む。
味をみて、塩こしょうで調える。
そして、庭では焚き火台で火をおこし、キャンプダッチオーブンでフォカッチャを焼いていきます。
フォカッチャ
- 強力粉 …600g
- ドライイースト …大さじ1と1/2
- 砂糖 …大さじ2
- オリーブオイル …大さじ3
- 塩 …小さじ2
- ぬるま湯 …2カップ
1.ボウルに強力粉を入れ、イースト、砂糖、オリーブオイル、塩をおく。
2.ぬるま湯をまず、1カップくわえて混ぜ、様子をみながら2カップ目を加えてこねていく。
3.ある程度まとまったら捏ね台にとりだし、力をいれてこねる。
4.表面がなめらかになったら、まるめてサラダ油をぬり、ボウルごとラップをし、1時間ほどねかせる。
5.2倍ほどにふくらみ、ゆびを生地の表面にさしたあとが戻らないくらいになったら、
一度てのひらで押してガス抜きをし、オーブンシートの上にとりだす。
6.平らにのばし、ゆびでところどころ穴をあけ、ローズマリーをさしていく。塩をふる。
7.オーブンシートごとキャンプダッチオーブンにいれ、遠火の中火で焼く。
(トライポッドのくさりは短め)
8.ふたにもおき火をおく。約20分くらい。
やけどをしないように、ふたをあけて焼きあがりをたまに確認。
焼いているそばでは子供が棒のさきに黄色い花をさし、見上げていました。
「なにしてるの?」と聞くと、
「ちょうちょがとまるから、まってるの。」
「くるといいね。」思わず、笑ってしまいました。
いただきます。
今日の壁塗りを手伝ってくれるヨウコさんはお菓子工房でいっしょに働いていた仲間です。
ちいさなちいさな工房のなかで、ケーキの型を洗ったり、計量をしたり、タルトの生地をのばしたり・・・。
背中あわせに作業をしながら、この先の夢とかいろんなことを話していたっけ。
後ろをむいたまま聞く彼女の夢は私には手のとどかない、はるかとおくのお話のようで、
でも彼女が話すとなぜか、はっきりとしたかたちをともなって、現実になっていきそうな気がしました・・・。
あれから何年かたって、ヨウコさんは愛犬ウィズや子供たちと一緒に夢をどんどんかなえていきました。
いっしょに料理をつくっている彼女の横顔を見ながらそんなことを考えていると、
「おなかがすいたよ~」
子供たちの大合唱が。
はいはい、もう待ちくたびれましたね。
「どうぞ!」
ふっくら焼きあがったフォカッチャと太陽の味がしそうなカポナータ。
つぎつぎと手がのびていきます。
そんなみんなの様子を見守る犬のウィズ。彼もやっぱり楽しそうでした。
エマリア社 ミキシングボウル
今回、器として所々に登場しているカラフルなボウルにお気づきでしょうか?
ポーランドのクックウェアメーカー、エマリア社の製品です。
エマリア社は1907年の創業から、ひとつひとつ手作りのホウロウ製品を大事に作りつづけています。
今回はそのなかでもカラーバリエーション豊かなミキシングボウルをご紹介します。
丸く、やわらかいカーブと何度も塗り重ねられたような深みのあるカラーリング。
キッチンで使うのはもちろん、みんなが集まる楽しい食卓でもいろんな場面で活躍してくれます。
もっとも大きなサイズのミキシングボウルは直径18センチ、高さ10センチ。
このミキシングボウルを使って、細切りにしたキャベツ、きゅうり、にんじん、
そしてみょうがを合わせて塩でもみました。
夏になると庭のはずれでいつのまにか群生しているみょうが。
ひやむぎの薬味や、暑気払いの熱いみそ汁にぱっとちらすなど気のむいたときにぬいて使っていますが、
なんといっても塩のみでつくる浅漬けが一番おいしいかも。
このほかお好みで、なす、ピーマン、かぶなどもよいと思います。
作ってそのままテーブルに出して、ボウルのかわいらしさごと味わっちゃいましょう。
いちばん小さなサイズのミキシングボウルは直径10センチ、高さ6センチ。
子供用のごはん茶碗くらいの大きさ。
食後の口直しにひんやり甘いアイスクリームを盛りました。ローズマリーをちょんとのせて・・・。
このほか、カフェオレボウルにしてみてもgood!
アイデアしだいでいかようにもお使いくださいませ。
ちなみに真ん中サイズのミキシングボウルは直径14センチ、高さ7.5センチ。
ふつうのどんぶりくらいの大きさです。
ふたりで壁塗りを。
漆喰塗り初挑戦のヨウコさんは、まず手の届きやすい場所から。
マスキングテープをはっていき、そして床に新聞紙を敷いて壁塗りスタート。
「厚みはこんな感じでいい?」「はがれないかしら。」
気を遣いつつていねいに塗っていってくれました。
「ざっくりと塗る感じでいいの、そういうのが味になるから」
わたしは天井の石膏ボードを止めてあるねじくぎの頭にパテ塗りをしていきます。
錆が浮いてくるのを防げるし、へこみをたいらにならしていくと漆喰がきれいに塗れるのです。
20分もするとカウンターの下はすっかりきれいになりました。
「あっというまに塗るのうまくなったね。」
「面白かったもん。」
「ヨウコ作、ってサインいれておいてもよかったね」
「昔の建物には大工さんの名前がよく書いてあるらしいもんね」
「またやろう」
「OK!」
今日のところはここまで。
ゆっくり、仕上げる家作りもまた楽し、です。