六月の緑は日捲りのカレンダー。 山々の緑が日毎に深まっていく。庭の木立が緑に染まっていく。 その林床を桜草がピンクに染めていく。 水仙とチューリップの季節はいった。その花柄を折り取っていく。 小鳥たちのラブソングはもうな …
» Arcadia is here 寒山六月的アルカディア…の全文を読む
英国の著名な劇作家であるバーナード・ショウはこう言っている。 「神に出逢いたければ庭を探せ」 バーナードは孤独を好んだ作家だった。 彼の電話は呼び出し専用で、外部からかかってくることはなかった。 彼は庭に一坪ほどの小屋を …
» Dandelion Celebration タンポポのオムレツ…の全文を読む
高冷地に住む佳さの一つは、春がどのようにしてやって来るのかを、じっくりと見守れることだ。 人は季節を四分割して、春夏秋冬と名付ける。 人は、何かにつけてケジメを付けたいのだ。 なぜかと言えば、区切りをつけることで、人は前 …
» Spring of cold mountain 寒山の春…の全文を読む
クロスカントリースキーには遅すぎ、渓流釣りには早すぎる三月。 冬用の厚い靴下を履いていようか、それとも薄手のそれにしようか、いつも迷う三月。 残雪の野面を渡る風は冷たいが、さりとて家に閉じこもっているには陽光が明るすぎる …
» Smoke cookery in the garden 「薪焚き人の薫製術」…の全文を読む
薪小屋の薪山が日毎に低くなっていく。やがて一山二山と消えていく。 秋には軒先からはみ出すほどに積み込まれていたのに、 今は軽自動車を収納できるほどのスペースができてしまった。 哀れ薪山の薪。燃えゆきて儚し。 されど、それ …
» Fire woods 「人生いろいろ、薪もいろいろ」…の全文を読む
寒い山の冬はロマンチックだ。 きみのことだけを思っていればいい。 冬はきみのこと以外は何も考えられなくなる。 だから、冬は何処へも行かない。誰にも会わない。 冬はずっときみと一緒にいる。冬の寒山は誰もやってこない孤島だ。 …
» Winter of Woodstove enthusiast 「薪焚き人の冬」…の全文を読む
「わたしは大きな樹です。 夏には涼しい木陰を投げかけ、冬には北風を遮ります。 わたしは二酸化炭素を食べて、酸素を大気に放ちます。 わたしはその二酸化炭素を炭素として木質に固定化します。 木材は、わたしが固定化した二酸化炭 …
» Faith in a tree 「樹木への信念」…の全文を読む
季節は秋で天気もよかった。 トラックに夢を満載して大都会を後にした。 ミズナラのドングリが、赤いトタン屋根に落ちる日に引っ越してきた。 ここが私のベースキャンプ。 すぐ側に岩魚泳ぐ渓流が流れていて、 夏にはクライマーで賑 …
» Beyond a dream 「夢の彼方へ」…の全文を読む
空の色がライトブルーに変わった。 空気が澄み渡ってきた。 白樺と山桜が色付きはじめた。 花々はまだ咲き競っているが、その花あしらいは夏の名残。 寒山の夏は束の間の夢のよう。 去っていく夏の後ろ姿は愛しい。 だが、夢のいた …
» 薪ストーブとメンテナンス…の全文を読む
ルドベキヤは笑ってる。 エキナシーヤは澄まし顔。 ベルガモットははしゃいでる。 それから、百合と松虫草に朝顔。 黄色、赤、紫、白…花々は咲き競い蝶たちが舞っている。 クジャク蝶、ミドリヒョウモン、スジボソヤマキ、カラ …
» 薪ストーブと政治…の全文を読む