木工術への通暁は、薪焚き人の人生に神託をもたらす……。 実をいえば、薪焚き人は「樹木という植物の何であるか」を、 日々体験的に学習している学徒として捉えることができる。 木を伐り、樹を割り、木を乾燥させて、それを焚くとい …
» Once a tree 昔、1本の樹だった…の全文を読む
木枯らしが吹き荒れている。 シベリアにいる冬将軍が、おもいっきり凍った息を日本列島に向けて吹きつけているんだ。 その風は日本海の上空で水蒸気をたっぷり吸い込んでから、寒冷な脊梁山脈に衝突する。 で、列島の日本海側に大雪を …
» Making a fine job of it. 折り焚く枝木の記…の全文を読む
ミズナラの薪が気持ちよく燃えてる。 アンコールのダンパーを閉じて、吸気レバーを絞っても火力が落ちない。 オレンジ色の焔が楽しそうにスイングしている。 暖かすぎて、セーターを着ていられない。 「乾燥した楢の薪はさすがだ! …
» How shall we deal with woodpile? 親友といかにつき合うか…の全文を読む
紅葉の季節。 木々の葉がシーズンの役割を終えて、すべてを土に帰そうとしている。 その間際に、木々の葉は紅に黄色にオレンジに燃える。 紅葉の色は、木の葉の緑が変色するんじゃない。 それは、光合成を終えた葉緑素 …
» Woodstove Visions 薪ストーブの夢…の全文を読む
山暮らしは秋。色づいた山桜の葉が庭に降ってる。鹿が鳴きはじめた。 「おしなべて ものを思わぬ者にさえ 心をつくる秋の初風」(西行) 南瓜とメロンを収穫した。霜降る前に鷹の爪とピーマンを取り込んだ。 &nbs …
» I make a fire. She begin to sing a song. 薪ストーブは歌う…の全文を読む
木々の葉が重たく繁茂して、そよりともしない。 ツリバナの細い枝だけがかすかに揺れている。 深くて重たい緑は、その生長を止めた。 秋を待つ木立。 その樹間からこぼれてくる朝の光が綺麗だ。 陽が高くなってきて、谷風が山に向か …
» Home among the swinging trees 夏を数えて…の全文を読む
八月。 夏が燃え立って、ルドベキアの花が咲き競う季節。 この小さなヒマワリは北米原産のワイルドフラワー(野草)。 野原や道ばたの何処にでも咲いていて、アメリカの夏を謳っている。 コロラド、ワイオミング、モンタナ、オレゴン …
» Woodstove in August 八月の薪ストーブ…の全文を読む
六月の朝は、苺を食べた。 庭の苺をたっぷりシリアルのボールに乗せて牛乳をかけて苺を食べつづけた。 昼食と夕食はアスパラガスとレタスとラディッシュとコカブを食べつづけた。 そして、七月。 苺の季節が終わろうとしている。ラズ …
» The kitchen Garden is beyond all praise. キッチンガーデンとミニハチェット…の全文を読む
六月の緑は日捲りのカレンダー。 山々の緑が日毎に深まっていく。庭の木立が緑に染まっていく。 その林床を桜草がピンクに染めていく。 水仙とチューリップの季節はいった。その花柄を折り取っていく。 小鳥たちのラブソングはもうな …
» Arcadia is here 寒山六月的アルカディア…の全文を読む
英国の著名な劇作家であるバーナード・ショウはこう言っている。 「神に出逢いたければ庭を探せ」 バーナードは孤独を好んだ作家だった。 彼の電話は呼び出し専用で、外部からかかってくることはなかった。 彼は庭に一坪ほどの小屋を …
» Dandelion Celebration タンポポのオムレツ…の全文を読む