柏崎ブイヤベースをロッジ社キャンプダッチオーブンで
~the summer vacation~
子どもたちの夏休みが始まってから、一週間。
今年は特別、暑い夏です。
畑のトマトは実をつけたあと、植えた順に葉っぱの色が変わり始め、収穫期の終わりをおしえてくれました。
麦茶の氷はあっという間にとけてなくなり、何もかもがぐったりしているよう。
元気なのは青空を背に花を咲かせているひまわりくらいかもしれません。
ある夕暮れ時、子どもたちと港に夕日を見に行きました。
日本海の水平線はおだやかで、金色やオレンジの波がきらきらかがやいています。
あちこちで釣り糸をたれている人たちは何を釣っているのかな?
何か釣れた様子のおじさんのそばへ行くと、かわいい豆アジ!
から揚げにするつもりかな・・?
でも、一匹じゃ全然おなかいっぱいにならなそう。
けど、おじさんはそれでもうれしそう!
のんびりした釣りになんだか愉快になってきて、
空を見上げると飛行機雲がずーっと続いていた・・!
防波堤によせる静かな波音を聞きながら、赤く染まっていく空と海を眺め、
夕日が沈んだあともまたこの景色を見たい、と思った・・・
次の日も快晴、また海へ・・。
この日は魚市場で、カワハギ、コダイ、ムール貝などの新鮮な魚介類を仕入れて
海辺でブイヤベースを作ることにしました。
ブイヤベースはフランス・マルセイユの素朴な漁師料理。
夕暮れの空はどこまでも広い。
トライポッドをたて、キャンプダッチオーブンで作る、
海の香りいっぱいの柏崎版ブイヤベースです。
柏崎ブイヤベース
- 12インチダッチオーブン(10人分くらい)
- ジャガイモ …6個
- 玉ねぎ …2個
- トマト缶 …4個
- にんにく …3かけ
- オリーブオイル …大さじ3
- 新鮮な魚介類 …1~2kg
- ブーケガルニ …適量
- (あればサフラン)
- 塩 …少々
- 水 …1L
1,プレヒートしたダッチオーブンにオリーブオイルをいれ、
みじん切りのにんにくを色づくまでローストする。
2,食べやすくきった玉ねぎとジャガイモをいれ、炒める。
3,野菜が透き通ってきたらうろこをとり、下ごしらえした魚や貝をいれ、
ダッチオーブンのふたをして蒸す。
4,10~15分ほどして火がとおったら水を1リットルほどいれ、だしをとる。
5,そこへ、トマト缶とブーケガルニを加え、ふたをして10分ほど煮込む。
6, 味をみて、塩を加え、できあがり。
ざくざくと切った野菜と、魚介のうまみを楽しむトマト風味のスープ。
白身の地魚をいろいろとりあわせて味の変化もつけられそうです。
本場、マルセイユでは、どんな作り方なのか少し調べたところ・・、
漁師が売り物にならないような小魚を鍋で煮込んで食べていたのがその起源といわれ、
「ブイヤベース憲章」という昔ながらの味を守るため、定められたものまであるそうです。
内容を見てみると、
1、地中海でとれる魚を使うこと
2、魚の種類は最低でも4種類は使うこと
3、だし汁をとる魚は決められた魚をつかうこと
4、強火で短時間で仕上げること
となっています。
なかなかキビシイですね~。
これも自分たちの「食文化を守る」という心意気から生まれたと聞けば、
見習いたくなるというものです。
さて、地域の食文化、というところでは柏崎にも郷土料理がありました。
「鯨と夕顔の味噌煮」です。
この時期、魚売り場で見かける短冊切りの鯨。
夕顔の実とあわせて味噌で煮る、というもので私も作って食べてみました。
なつかしい・・。
初めて食べたのに懐かしい感じがしてくるのはなぜなのか?
あと、「煮菜」とか、「棒だら煮」とかね。
昔ながらのおばあちゃんの味、作り方をきいて食卓にのせていくことが、
「マルセイユ」に通じる道、のようですね。