納涼祭特別編・後編 ミニ胡麻あんぱんと“薪ストーブ倉庫”の巻
ストーブグローブやファイヤーツールがあちこち置いてあるなか、
みんな汗びっしょりになってダッチオーブン料理を仕上げていきます。
そして最後にデザートメニューのひとつ、ミニ胡麻あんぱんにとりかかりました。
中に入れるあんは今回市販のものを利用しましたが、鍋に入れ、水分をとばしてほどよい固さにするとき、
最後にごま油をひとたらし・・。たちまち、中華風の胡麻あんに!
ミニ胡麻あんぱん
- 30個分
- 強力粉………………600g
- ドライイースト………大さじ1.5
- 砂糖…………………大さじ3
- バター………………40g
- 塩……………………小さじ2
- あたためた牛乳……1カップ
- ぬるま湯……………1カップ
- 粒あん………………750g
- ごま油………………適量
1. ボウルに粉類、バターを入れ、あたためた牛乳、ぬるま湯を少しずつ加え、混ぜる。
2.表面がなめらかになるまでこねる。
3.こねあがったら油をぬり、ボウルごとラップをかけ、
2倍の大きさになるまであたたかいところでねかせる。(1時間くらい)
4.指のあとがそのまま残るくらいになったら打ち粉をした台に取り出し、30等分にする。
乾かないよう、固くしぼったぬれふきんなどをかけておく。
5.市販のあんは丸めやすい固さまでねって、ごま油をまぜこむ。
6.大さじ1ほどの大きさの胡麻あんをころころ丸め、パン生地でつつむ。
7.オーブンシートをしいたダッチオーブンのなかに、少し間をあけて並べる。
8.ふたをし、ふたの上におきを広げ、下火は遠火の中火程度。(トライポッドにつるすとよい)
様子をみながら、15分程度焼く。
ダッチオーブンで焼く時、オーブンシートを敷くことで焦げはかなり防げます!
ちょっとくらいなら許せるけど、あんまり黒いのもこまりもの。その逆に温度が低すぎて生焼け状態もおなかが痛くなりそう!?薪や炭の火加減が野外料理の勝敗を分ける大事なポイントですね。
なるべくおき火をたくさん準備しておくと、火の調節がしやすく、今回のような大人数向けの大量、長時間にわたる料理にも対応することができました。
おや?
ふとみると、向こう側のグリルチキン班のポールさんはじめスタッフの皆さん口元がもぐもぐ動いているよう・・!
「こっちも味見しちゃうべ」
みんなで焼きたてあつあつのあんぱんをぱくり!
「あんこがあふい~」
「やけどする~」
「でもうまい~」
はふはふ言いながらお先に試食・・。
でも、あんまり食べるとおなかいっぱいになっちゃいそう~。
納涼祭
スタッフ皆さんの協力のおかげでテーブルに数々のアウトドアメニューが並びました。
どれも力作、暑い中の熱い料理ばかり。
ポールさんの音頭で
「乾杯!!」
お疲れ様でした。
存分に暑気を払ったら、元気に夏をのりきれそうです!
みんなで楽しんで作った料理、もちろん全部おいしかったけど、
最高のごちそうはみんなの笑顔かな?
どきどき薪ストーブ倉庫見学
納涼祭の参加とともに楽しみにしていたのがファイヤーサイドの薪ストーブ倉庫の見学。
ここ、長野県、駒ヶ根のファイヤーサイド本社倉庫にはアメリカ・バーモント州の工場で生産されたばかりのストーブが、全国各地への出荷体制を万全にして、待機中。
そして、煙突、ストーブ・アクセサリー、クック・ウェアなどなど、ストーブファンならワクワクするようなモノたちがそれぞれの倉庫内に整然と納められ、出番を待っています。
バーモントキャスティングスの薪ストーブたちは、40フィートのコンテナに入って船に乗り、航路はるばるかけて名古屋港に到着。そこでコンテナがトラックに乗せられて、またもやはるばる中央道を通って、ファイヤーサイドの倉庫に届けられます。
アメリカから到着したばかりのストーブ梱包用のダンボールには黒いテープがかけられていますが、1台1台の検品ののち、黄色のテープにかけ替えられるとのこと。
ストーブの商品管理、検品を行うのは松澤さん、森さんの2名です。
お二人に検品作業の際、心がけている大事なことなどをあれこれうかがってみました。
シンプルにして最も重要なポイントは「安全な状態のストーブをお客様にお届けする。」ということ。
薪を燃料とする暖房器具であり、火をユーザー自身が取り扱う以上、ストーブの品質が
「安全である」
ということが保証されていなければ安心して使用することはできません。
1台1台が手作業で製造されるため、輸入されたばかりのストーブはネジの止め加減など1台ごと微妙な差があり、検品作業の際はそれを修正し、出荷しているということです。
たとえば、ダンパーを開閉するレバー操作の力加減。
ここでは生産国アメリカの職人さんと日本のユーザーとの平均的な力の差、が問題になってくるらしい。
実際、検品前の“アンコール”のダンパーレバーを
「ちょっと、動かしてみて。」
と言われるがまま、いつも通りに動かそうとすると、
「ガギッ,ガギギ」
あれっ、動かない?
私の力では相当に無理をしないと動かないよ~。
「ほら、こうすると・・」
かちゃかちゃ、と松澤さんが少しレバーの固さを調整したあとは・・
「カチャコンッ!」
すごい、気持ちよく動くようになりました。
スムーズなレバー操作ができる、ということはその部分に必要以上の力がかからなくなり、
結果、壊れるのを防げるっていうことかな。
「シュワルツェネッガー級の握力がいるところを、マイケル・ジャクソンのムーン・ウォークのようにスムーズに・・」
が、松澤氏の信条とのこと。
これはもちろん、氏ならではのユーモアですが、自分の手元から送り出す薪ストーブたちがいつまでも安全で気持ちよく、使ってもらえるように・・、というストーブへの大きな愛情だと感じました。
う~ん、我が家の“アンコール・レッド” ますます、かわいく思えてくる!
「そうそう、車と同じで、普段からのメンテナンスが大事なんだよ、最初に設置したばかりのいい燃え方をしているストーブの状態を覚えておく。そして、ストーブの微妙な変化に気づいてあげて。取り扱い説明書もすぐ、見られるところに。ストーブ友達の会なんかも作るといい!」
あふれるほどの心遣いが伝わってくる・・。
ファイヤーサイドでは7名の商品管理スタッフの皆さんがそれぞれの持ち場のお仕事にとり組んでいます。
こんな、素敵なスタッフの皆さんが送り出す薪ストーブ、心までも温めてくれるに違いありません。
今年の冬も暖かいぞ。