牛バラ肉のシチュー ヴィンテージ風で
雪のモノローグ
夜、眠っているあいだに鼻が冷えて目が覚める時はかなり寒い朝を迎えることになる・・。
玄関の外の白い世界に慣れるまで少し目を閉じて、ゆっくりまぶたを開けた。
雪を踏みしめ、足の裏の感触を確かめる。
「キュッ」と鳴る寒い朝。
溶けかかったシャーベットのようにゆるむ日もある。
足元から雪のメッセージを受け取りながら今日も白い一日が始まった。
真冬に薪ストーブの火がちらちら踊るのを見ていると、ほっと安心するように、
心も体も「あったかいもの」が大好きです。
あったかいもの、といえばコトコト時間をかけて作る「煮込み料理」。
今回は手早く作れるのに何日もかけて煮込んだような味わいのビーフシチューです。
ワインの年代物のように、という訳で「ヴィンテージ風」と名づけてみました。
牛バラ肉のシチュー ヴィンテージ風で
- (5~6人分)
- 牛バラ肉 …400g
- セロリ …2本
- にんじん …2本
- 玉ねぎ …1個
- デミグラスソース …1缶
- トマトジュース …600cc
- 赤ワイン …150cc
- 水 …300cc
- 塩こしょう …適量
- ローリエ …1枚
1.250度から300度に焚いたストーブのクッキンググリドルに
ダッチオーブンを置き、15~20分ほど予熱しておく。
2.オリーブオイル大さじ1をひいたダッチオーブンに
塩こしょうした角切りの牛肉を入れ、表面を焼きつける。
3.肉の表面がこんがりしたら赤ワインを150cc加え、蓋をして20分煮込む。
さらにトマトジュースを600ccと水を300cc加え、蓋をせずに1時間煮込む。
4.デミグラスソースを1缶加え、さらに煮込む。
5.煮込んでいる間に野菜ペーストをつくる。
クッキンググリドルで10分ほど予熱したフライパンにオリーブオイル大さじ1をひき、
みじん切りしたセロリ、にんじん、玉ねぎを入れて透き通ってくるまで炒める。
6.炒めた野菜を3回くらいに分けてミキサーにかける。
この時、水を50ccくらい加えて混ぜるとスムーズにミキシングでき、ペースト状になる。
7.野菜ペーストをシチューに加え、30分煮込んだらできあがり。
野菜ぺーストのとろみが速成ヴィンテージを可能にしてくれたようです。
ウォーミングシェルフであたためた、ほかほかパンを添えて召し上がれ!
使用ストーブ
» バーモントキャスティングス アンコール
クックウェア
» ロッジ ダッチオーブンループハンドル
» ターク クラシックフライパン
節季市
1月も七草粥を食べる頃になると徐々にお正月気分から遠のき、
しゃきっとした気持ちになってくるかもしれません。
でもこのあたりでは小正月の行事が大切にされ、
1月中は新年を迎えた気分を味わい直す機会が度々あります。
おとなりの十日町市では今年いちねんへの期待と願いをこめた
「しんこ餅細工」の小さなお人形を売る市がたちます。
「節季市」またの名を「ちんころ市」といって、毎年たくさんの人でにぎわいます。
今年は10日、15日、20日、25日に行われます。
せまい路地にひしめくように店が並ぶのを一軒一軒楽しみながらゆっくりと歩く。
農家自家製の青豆のきなこや、漬物、車麩や竹かごなど。
今日は前から欲しいと思っていた「かご」をひとつ手に入れました。
とっても丈夫そうで素朴なかごです。
そして、一番のお目当てはかわいい「ちんころ」。
犬やねこ、うさぎや、辰。
縁起物のお人形ですがおもちでできている為しまいにヒビ割れ、ばらばらに・・。
でも、細かく割れるほどに縁起がいいそうです。
人は未来がわからないがゆえに「祈り」をこめて慎重に一年を暮らしてきました。
昔も今もそれはかわらないのだ、と感じています。