新米の季節のキーマカレー
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空はいつのまに遠く離れてしまったんだろうか・・、雲は高く背伸びしています。
秋が、私のすぐ横に並んで歩くようになりました。
庭のばらの赤い新芽がのびてきています。
初夏のばらと違って少し花が小さい秋ばら。
つぼみが少しずつふくらみ、返り咲く準備をしているのね。
優しくなった太陽の光のなか、田の稲穂が重たげに揺れるようになりました。
このあたりで栽培されているお米の種類は
「こしひかり」を筆頭に「こしじわせ」「こしいぶき」などがあります。
「早稲」とは早く収穫できるお米。
「こしじわせ」は8月20日頃には刈り取ることができ、
次に「こしいぶき」が9月5日頃、「こしひかり」が9月10日頃と続きます。
それぞれの美味しさをもつ越後のお米たち・・。
残暑もやわらぎはじめた季節、
とれたての新米を炊き、キーマカレーを添えて味わうことにしました。
火の準備
アンコールに火を入れるのは久しぶり・・。
保存しておいた灰を炉床にならし、広げます。
小枝をくべ、マッチで火をつけるとあっというまに勢いよく火が大きくなりました。
日当たりの良いところで乾かした楢の薪をひとかかえ運び込み、
水分計で水分量を測ります。
13%というよく乾いた薪をフロントドアを開けて、
一本ずつ重ねていきました。
ゆっくりと火がつき、安定して燃え始めます。
ガラスに煤がつくこともなくて安心しました。
新しいストーブトップサーモメーターを購入しました。
お料理に最適な温度も把握できるので、この温度計は大切な相棒です。
キーマカレーライス
- (3~4人分)
- 合いびき肉 …150g
- 玉ネギ …中1個
- ニンジン …小2本
- ニンニク …ひとかけ
- オリーブオイル …大さじ1
- 市販のカレールー …100g
- お好みのスパイス …適量
- 水 …600cc
- 米 …2カップ
【準備】
・玉ネギ、ニンジン、ニンニクはみじん切りにしておく。
・米2カップをボウルに入れ、水を替えながらとぎ、きれいになったらそのままつけておく。
1.ストーブトップに置いたサーモメーターが200度くらいになるまでストーブを焚き、
クッキンググリドルが十分にあたたまったら、エマリアソースパンを置く。
オリーブオイル大さじ1を入れ、みじん切りにしたニンニクを香りが出るまで炒める。
2.玉ネギ、ニンジンを炒める。しんなりとして薄く色づいたら取り出す。
3.オリーブオイルを再び大さじ1入れ、合いびき肉を色が変わるまで炒める。
そこへ先ほどの玉ネギとニンジンを戻して一緒に炒める。
4.そこへ水を600cc注ぎ、ふたをして温度が上がるのを待つ。
5.ぐつぐつ煮え始めたらあくをとり、カレールーを割り入れ、20分ほど煮込む。
6.水につけてあった米をざるにあけ、水分をきる。
7.サ-ビングポットに米を入れ、その上に手のひらを置いて、手の甲のあたりまで水を注ぐ。
8.ふたをしてカレーの鍋の横に置く。
そのまま、20分ほどおいて炊く。
9.サービングポットのふたの隙間から粘り気のある水が出なくなったら、
脇のウォーミングシェルフにおいて10分ほど蒸らす。
ふたをあけるとふっくら炊き上がって、つやつや美味しそう!
煮込んだカレーの仕上げには、友人からいただいたインドのお土産・・、
魔法のパウダーを小さじ一杯。
スパイシーさがひきたつキーマカレーができあがりました。
カレーには、はちみつをかけたヨーグルトを添えて、マイルドに・・。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス アンコール
クックウェア » ロッジ サービングポット、エマリア ソースパン
栗の木小道
山里に「秋」からのプレゼントが配られ始めました。
おみなえしや、すすきの穂、つり船草の花・・。
なんといっても一番の人気者は栗の実。
朝から栗の木の下でいがを踏んで実を探すのは我が家の子ども。
大粒の実がなる木が集落のあちこちに立っているので、収穫に大忙しです。
採ってきた栗はすぐに茹でてそのままいただきます。
ほくほくしたのや、しっとり甘いの、
おなじ栗でもここまで味が違うのか!と毎年の楽しみのひとつ。
山の恵みの旬をカレンダーに書き入れておけば来年の目安になりますよ。