雪の日は薪ストーブでこってり煮込む
冬が好きです。
冬は絶好調です。
春や夏は身体が思うように動きません。(そう思い込んでいるだけですが・・・)
元気な冬の間にこの森の藪刈りを済ませ、
スギ花粉が舞う前に何本か伐採していきたいと考えています。
伐採したスギの木は岐阜と駒ヶ根で十分すぎるほどの焚き付けになります。
キンクラのお陰で焚き付けづくりもスピーディになりましたしね。
そうそう、ハンマーを置く台を用意しておくと効率も良くなります。
また薪割りシーズンになると木っ端も増えてきます。
木っ端には、木っ端役人と例えがあるように
「取るに足らない、つまらないもの」との意味もあります。
ところが、薪焚き人にとっては価値ある存在です。
岐阜では木っ端ばかりが増えてしまっているので、
デファイアントは贅沢なほどの焚き付けで火起こしを始めています。
さて冬が好きな一番の理由は、薪ストーブ!と言いたい所ですが
薪ストーブは冬でなくても焚けるので除外です。
冬はやっぱり雪です。
駒ヶ根は雪国というほど積雪はありませんが、
それでも岐阜よりは遙かに期待できます。
先月訪れた時も願いが届いたのか、ちゃんと雪が降ってくれました。
翌日は夜明け前から焚き火を始め、森に朝陽が差し込む頃、日陰はまだ青白さを残しています。
僅かな隙に訪れるブルーモーメントの瞬間です。
スノーシューで森を散策した後は、何をするでもなく雪の中で焚き火を愉しむ。
無意識にお湯も沸かしている。
ただ雪の上で動き回っていたいだけかもしれません。
雪が降ると懐かしく思い出すのが、幼い頃のスキーです。
恥ずかしいですが、服装や装備からかなり古い時代だとお分かり頂けると思います。
防水性など全くないので、頭の天辺から足の爪先まで常にびしょ濡れ。
とにかく冷たくて寒いという記憶しかありませんが
リフト終了まで目一杯滑る父親に最後まで付き合い、帰りの車は爆睡です。
帰り道、決まって立ち寄るのが「どて煮」の店でした。
子供ながら、味噌でコテコテに煮込まれたモツの味は今でも忘れられません。
ですから雪といえばスキー、スキーといえばどて煮なのです。
名古屋名物と言われる「どて煮」ですが、
父独自のレシピを真似て、駒ヶ根滞在中に作ってみました。
スキーの後のどて煮
[材料]4~5人分
●豚モツ(ボイル)・・・800g
●大根・・・・・・・・・1/3本(イチョウ切り)
●こんにゃく・・・・・・1枚(サイコロ状)
●玉子・・・・・・・・・4~5個
*生姜スライス・・・・・4・5枚
*にんにく・・・・・・・4・5片
*八丁味噌(赤味噌)・・300g
*酒・みりん・ザラメ・・大さじ各5
鍋の中にモツ・生姜・にんにくを入れて30分ほど煮込みモツ臭さをとります。
一度ザルに取り出し、水でもみ洗いします。
別の鍋で大根・こんにゃくを下茹でし、ゆで卵もつくっておきます。
土鍋にモツをいれ、具材が浸るほどのお湯を入れ、
酒・みりん・ザラメ・味噌を加えてストーブトップで1時間ほど煮込みます。
次に大根・こんにゃく・ゆで卵を加え、更に1時間ほど煮込みます。
前夜にここまでして、一旦ストーブから下ろし一晩寝かせます。
翌日、再びストーブトップでじっくり煮込んでいきます。
煮込み料理こそ薪ストーブの真骨頂だと再認識させられます。
続いて、どて煮に合うのはやっぱり白いごはん。
熾きの状態でクッキングスタンドをセットし、細めの針葉樹を数本燃やします。
鋳鉄のごはん釜を炉内に入れて扉を閉じ、沸騰するまでしばらく待機します。
吹き始める頃には薪も燃え尽きているので、熾きをならして弱火の状態にします。
15分ほど経ったら炉内から取り出し、10分程度蒸らして出来上がりです。
鋳物製は冷めるとごはんがこびり付くので、
炊きあがったらすぐにお櫃に移し替えます。
白いごはんにどて煮をのせても旨い!
「どて飯」といってこれも名古屋名物です。
余りは自宅に持ち帰り、厚揚げを加えて更に煮込みます。
3日目あたりはこってり煮込まれ、もう秘伝の領域です。
ガスや電気で何日も煮込むなんて勿体なくて考えられませんが、
薪ストーブならのせておくだけ。
ぐつぐつ煮込んだ名古屋の味を一度お試し下さい。
(隔月連載。次回の更新は4月上旬です)
お初にお目にかかります。
「薪ストーブ」いいなぁ。と思って3年になります。失敗談もいろいろ見聞きしました。
息子も友達も「薪ストーブ」を連呼しています。たまに来る人にとってはいいものです。
日常的に使う人は大変だと思います。
今は移動式囲炉裏(台車に囲炉裏を固定させたもの)作っています。
4年後の定住を想定し猿に対応した果樹、野菜を考え植えて行きます。
今のところはママゴトですが力を入れ過ぎずやって行きます。
いろいろ参考にさせてください。
よろしくお願いします。