フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

枝の先までコツコツ薪づくり

岐阜では4月に入ってから20℃を越える日もあり、
ようやく裏山の桜も咲き始めました。


今シーズンは例年よりも薪が余り、残った薪は一番手前へと入れ替えました。
相変わらず我が家のガレージは薪に占領されています。

3月は伐採現場の情報に恵まれ、原木の調達も順調です。

腕ほどの太さの丸太は、まとめて切り揃えます。
本来は手作りの木枠に収めるのですが、
ボロくなったので椅子を裏返して代用しています。


店舗前の薪棚には、ディスプレーも兼ねて新しい丸太を積み上げ
残っていた古い薪は駒ヶ根行きです。

場所が変わってこちらはKOMAGANE BASE。

こちらではスギは豊富にありますが、広葉樹がなかなか手に入りません。
ですから薪が乏しくなると岐阜から運び込みます。

前々から伐採したいと思っていた栗の木も3月にようやく取りかかりました。

隣に電線があるので高い枝はノコギリで慎重に払い、
残りはチェンソーで伐り倒します。
もうこの時期は花粉症対策が必須です。

敷地内で伐採された木は、枝の先まで無駄に出来ません。
細かな枝は1ヶ所に集め、斧で適当な長さに伐っていきます。

気が遠くなるような作業に見えますが、意外と捗るものです。


この枝切りではグレンスフォシュのハンターかワイルドライフをよく使います。


鉈(なた)との決定的な違いは、
切断面の長さが斧の方が圧倒的に長く太い枝も切りやすいのです。


枝ぶりのいいものは残しておいて、焚き火やクラフトに利用します。
枝はあらゆる可能性を秘めたツールでもありますからね。


太めの原木はその場で玉切りし、虫食いがひどいものは焚き火用として使います。
栗の木はスコンと簡単に割れるので薪割りも楽です。
また、燃えるとパチパチ爆ぜるので焚くのが楽しみです。


玉切りを薪棚へと運び、一気に割るつもりでしたが時間もなく次回に持ち越し。


次回といっても、毎週末に来られるとは限らないので取り敢えず薪棚に積んでおきます。
この取り敢えずが、結果的には長期間放置したままになってしまいますが・・・。

料理も最近手抜きになってきました。
午前中から作業に取り掛かると昼食で中断するのが面倒になり
つい冷凍食品で済ませてしまったり、昼食抜きになったりもします。
初めてダッチオーブン料理をした時のあの感動を呼び覚まし、
K-BASE滞在中はマンネリ化していた料理を一品ずつ見直すことにしました。
今回は簡単なスイーツであるフルーツコブラー。
調理工程は複雑にしないというのが私のポリシーですが、若干調理法を変えて試作してみました。

 

ピーチフルーツコブラー3パターン

そもそもコブラーとは、アメリカ南部発祥のビスケット生地がのったもので
ソフトなものもあれば、カリカリ香ばしいものもあったりと様々です。
クランブルのそぼろ状の生地とは若干違うようです。


色んなレシピを参考に3パターンのコブラーを作ってみました。
粉の調合は面倒なのですべてホットケーキミックス(HKM)を使っています。


Aは桃の缶詰(シロップなし)の上にHKMを50g入れ、その上から桃の炭酸水を加えました。


Bは桃の缶詰(シロップあり)の上にHKMを50g入れ、その上から溶かしバターを加えました。


Cは桃の缶詰(シロップあり)の上にバターを練り込んだそぼろ状のHKM50gを入れ、シナモンを振りかけました。


それらを熾きの中に入れ上火中心で約30分焼き上げます。
いい香りが漂ってきました。


熾きを払いのけ、そっと蓋を開けてみると、、、
Aのコブラーはなんと失敗。炭酸水が多すぎたようです。
BとCは見た目もキレイに焼き上がり、粉っぽさもありません。

さっそく試食してみると

Bの溶かしバターは表面がカリッと香ばしく中はしっとり柔らかめです。


Cのバターを練り込んだ生地はクランブルっぽいポロポロとした食感。

結論としては大した違いはないというのが実感です。
そもそも、どちらもホットケーキミックスで手抜きしているので、大差はないということでしょうね。

しかし焚き火料理はやっぱり面白い。
手抜きダッチオーブン料理、今度は何を作りましょう。

 
(隔月連載。次回の更新は6月上旬です)

 

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