フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

ダッチオーヴン お勧めは10インチ

魔法の鉄鍋ダッチオーヴン。
国内外様々なメーカーがある中、私はアメリカLODGE社の大ファン。
100年以上の歴史あるLODGE製品からは
西部開拓時代のワイルドな雰囲気が漂ってくるからです。

そのLODGE社のダッチオーヴン
始めて購入したのはキャンプダッチでもキッチンダッチでもない
鋳鉄製のケトルでした。


ボテッとしたフォルムとロゴマークに一目惚れして衝動買い。
今ではすでに廃盤になっています。

ケトルの話はさておき、
ダッチオーヴン料理をするためには最初に何を買うべきか?
初めての1台を決めるのに散々悩みました。
結局アレコレ増えて、今では収納場所に困るほどですが・・・。

そこで、これから始める方へのアドバイス。
調理場所、料理内容、人数によって選択肢は様々でしょうが、
私のお勧めは10インチ。(正確には10-1/4インチ)


(撮影協力:ファイヤーライフ岐阜

 

幅広く使える10インチ

ワンサイズものを含め、ラインナップが最も多いのは10インチです。
大きすぎず小さすぎず、ちょうどファミリーユースにぴったりサイズで、
アンコール、デファイアント、レゾリュートなどでも幅広く使用できます。

そして種類が多いということはカバー(蓋)が共有できるのです。
カバーといっても単なる蓋ではなく、様々な機能が備わっています。
例えばスキレットカバーの内側に施された突起物。
食材から出た蒸気が、自動的に突起を伝って再び食材へと降り注ぎ、
旨みを染み込ませてくれます。(セルフベイスティングシステム)

また、キャンプダッチオーヴンのカバーにはフリンジ(縁)が付いているので
炭や熾きが乗せやすくなっています。
熱源やレシピによって、カバーの組み合わせを変えるのもちょっとした小技です。

ちなみに私が最初に買ったのはコンボクッカー。
旧タイプなので残念ながら現行の10インチカバーは合いませんが
現在発売されているコンボクッカーなら大丈夫。
熱源を選ばず、多機能なので最初の1台にはお勧めです。


焚き火が好きな方なら2台目は3本脚のキャンプダッチオーヴン(右)。


キャンプダッチのカバーはコンボクッカー(右)にも合い、
上火料理にも役立ちます。

 
ダッチオーヴンは薪ストーブやキャンプなど
特別なユーザーに限った調理器具ではありません。

日常的にキッチンで使うフライパンやスキレットも選択肢のひとつです。


スキレットカバーはturk社のクラシックフライパン28cm(奥)にも利用可能。
たたき上げの手作りですから隙間なくピッタリという訳にはいきませんが、
蓋の機能としては十分です。

ダッチオーヴンを使い始めれば、きっと2台目も欲しくなる。
サイズの違うものを買い足すよりも、まずは10インチで統一してはどうでしょう。

 

スキレットで簡単料理

さて、ここまでモノトーンの画像が続いてしまったので
ビジュアル的に寂しくならないよう簡単料理を一品ご紹介します。


ブロックベーコンのモッツァレラチーズ焼きです。

使用するアイテムは
10インチスキレットをベースにキャンプダッチカバーです。

熱源はデファイアント

 

ブロックベーコンのモッツァレラチーズ焼き

材料

  • ベーコンブロック …200g
  • プチトマト …1パック
  • ジャガイモ …5個
  • モッツァレラチーズ …適宜
  • バジル …適宜
  • クレージーソルト …適宜

 

作り方


ストーブトップでベーコンとじゃがいもを炒め、
クレージーソルトで味を調えます。


じゃがいもの色が変わってきたら、
トマト、チーズ、バジルを入れ、カバーをのせます。

炉内は熾き状態がベストです。
熾きを両縁にずらしクッキングスタンドをセットします。

カバーの上に熾きをのせ、フロントドアを閉めて数分。

焼け具合を確認するときはトップローディングドアを開け
ファイヤーバードをリッドリフター代わりにして中身をチラ見します。

上手く焼けていたらカバーを閉め、ファイヤーバードで熾きを払い除けます。


ベーコンとじゃがいもにチーズがからみ、とても美味。
これからの季節、冷たいビールと相性がいいかも。

 
最近、岐阜では30度を超す暑さ。
「こんな日にわざわざ薪ストーブを焚かなくても・・・」
と言うほど不快な熱さにはなりません。
それに我が家にはガスオーブンも電子オーブンもないですから。

 

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コメント

  1. 調理オーブンとして薪ストーブを炊くんですか?!
    ストーブ料理は冬しか出来ないと思っとりましたので、眼から鱗が5枚程剥がれ落ちました。

    • リターンライダーさんへ

      5枚も剥がれてしまったんですか。それは大変です!
      鱗は温度の検知器としての役割もあるそうですから、そんなに剥がれたら夏に薪ストーブ焚いても熱く感じないかもしれませんね。
      冗談はさておき、クッキングストーブとして利用されている方は多いと思いますよ。毎日は無理でも、時間に余裕のあるときは薪ストーブを利用してみてください。

  2. うちのダッチオーブンは、最初がキッチンダッチ10インチ、次はコンボクッカー、サービングポット、9インチスキレット、大きいラウンドグリドル二枚、ダブルプレイグリドルとどんどん増えてしまいました。日常的に使うのはパンのトーストのためにラウンドグリドル(ステンレス鍋の蓋を使っています。水分をパンの上に落としたくないので)、コンボクッカーの蓋と9インチスキレットをフライパンがわりに、コンボクッカーの鍋側を深めのフライパン、サービングポットは揚げ物と煮物といった具合です。最初に買ったキッチンダッチは最近出番がありません。
     薪ストーブだけでなくガス火も常用しております。あっという間に増えてしまいますね。薪ストーブ、火をつけると我が家でももう暑いです。代わりに火鉢を使っています。
     写風人さんのように外で使うことはないですが、それでもとっても楽しく嬉しいダッチオーブンです。
     人には買いすぎと言われましたが(苦笑)
     

    • rosemaryさんのラインナップ、すごいです。インドアならこれだけ揃っていれば十分ですね。
      気になってブログを拝見しましたが、多芸多才で驚きました。
      また使い込まれた火鉢が渋いですね。薪ストーブも火鉢もダッチオーヴンとは相性がいいですから、火のある生活を愉しんでみえるのが伝わってきます。
      あと、
      タークもなかなかいいですよ。

  3. 写風人さんの影響もあってlodge社のダッチオーブンもそろえてあります。もちろんコンボクッカーも。便利ですよね。ピザ作りにも便利ですよね。子供たちの大好物です。あの黒さがとても、いいですよね。

    • おがちゃん様
      返事が遅くなって申し訳ありません。

      LODGE製品の中では、キッチンや薪ストーブでも手軽に扱えるコンボクッカーが一番人気でしょうか。使いこなしていくうちに、より黒光りしていく様も楽しみのひとつですね。お子様の人気メニューもドンドン挑戦してきて下さい。

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