フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

悩ましい薪の虫粉

10月中旬、中央アルプスの千畳敷で初雪が観測されたようです。
駒ヶ根高原の紅葉は、いよいよこれからが本番。
麓の紅葉と白いアルプスとのコントラストが楽しみな季節になりました。


針葉樹の森に囲まれている我が家はそれほど紅葉感はありませんが、
敷地内の雑草は盛りを過ぎ草刈りの手間も省けていよいよ薪割りシーズン。
8月に届いた原木も猛暑でなかなか手が付けられず、
石垣の下に積み上げたまま秋の長雨でカビが生えないようにタープで覆ってあります。
これらの原木も冬までには薪割りを終えたいと思っていますが、悩みどころは薪に付く虫です。


こちらは5月の連休に玉切りしたナラの原木。
手前の針葉樹はすべて樹皮を剥がした状態ですが、ナラはそのままの状態で夏を過ごしました。


暑さが和らいだ9月後半から薪割りを再開すると薪割り台は虫の粉でいっぱい。


割った薪から玉切りまで、ほぼ全てに虫が入っています。
5月から7月にかけて薪棚周辺でよく見かけていたので、
恐らくカミキリ虫の一種チャイロホソヒラタだと思います。


(写真:長野県産カミキリ図鑑より)
ナラやクヌギなど乾燥した薪や玉切りに卵を植えつけていくコイツです。
森に囲まれた環境のせいか、喰われた数は尋常ではありません。
産卵を防ぐには、「風通しの良い野天で7月頃まで雨ざらしにすると、
木の匂いが落ちて虫が寄りつかない」という説もあるとか・・・!?

しかし全く虫を寄せ付けないのは、プロの薪屋さんでも至難の業だと聞きます。
こちらに移住してからは、あれこれ試して対処法を見つけていきたいと思いますが、
取り敢えず今は虫に喰われるのは当たり前!と開き直っています。
ただ我が家のように室内に大きな薪棚があると、その粉はとても厄介な存在。


そこで室内用の薪はすべて樹皮を剥がしています。
樹皮剥がしには、先の尖った山刀(ナガサ)やグレンスフォシュのカーペンターをよく使います。


カーペンターは大工用の斧ですが、
幅広く直線的な刃が樹皮を簡単に剥いでくれます。


大量に出るナラの樹皮は火持ちが良い焚き付けとして、
屋外のファイヤープレースで利用しています。


樹皮も大量に出たので処分も兼ねて焚火料理をしました。
焚火台の上には最近発売されたLAVAのダブルプレイグリル
フラットプレートとグリル面の両方で使い分けができる1台2役の優れもので焚火台にジャストフィットしました。

今回は見た目豪華で簡単にできる秋鮭とアサリのアクアパッツァ。

  • 材料
  • 秋鮭切り身 …2切
  • アサリ …10粒程
  • エビ …4尾
  • ミニトマト …10個
  • アンチョビ …適宜
  • バター …8g
  • にんにく …適宜
  • マジックソルト …適宜
  • 白ワイン …適宜
  • イタリアンパセリ …適量


鮭とエビにマジックソルトを振り、パセリを除く食材をフラットプレートにのせアルミホイルで全体を包んで火に掛けます。
フツフツと汁が流れ出し全体に火が通ったら焚火台から下ろします。
ハンドルは非常に熱くなっているので、火傷しないようミトンやグローブを二重にして使いましょう。


最後にイタリアンパセリをのせて出来上がり。
グリル面では岐阜の郷土食材明宝ハムを焼き上げました。


食欲の秋、ガッツリ食べたい肉は、やはり焼き目が食欲をそそるグリルで焼き上げたいものですね。

 
(隔月連載。次回の更新は2018年12月下旬です)

 



このWebマガジンはファイヤーサイドが提供しています。

  • ページの先頭へ

薪ストーブエッセイ・森からの便り 新着案内