フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

アンコールとべったり過ごす南信州

岐阜の自宅にある桜は早くも散り始めました。

南信州では4月中旬以降が見ごろだとか。
満開の桜も2度愉しめそうです。

3月までは比較的仕事の余裕もあり、ほとんどの週末は南信州入り。
話題は目白押しです。

話はアンコールが設置された2月6日に遡ります。
ちょうど冬型の気圧配置に変わり、強い寒波が押し寄せた頃でした。
そして2日後の8日、翌週の14日と連続して大雪に見舞われ、
南信州も20年ぶりといわれるほどの豪雪になったそうです。
そんな時は岐阜でおとなしく過ごしていればいいものを
喜び勇んで出掛けるものだから、どこもかしこも通行止め。
迂回路の解除を待ちながら
到着したのが普段の4倍、なんと8時間もの長旅でした。

強行突破で南信州入りしたフィールドは、信じられないほどの積雪。
冬はほとんどスキー場で過ごした若かりし頃を思い出します。


フィールドではスキーこそ出来ないものの
スノーシューを思う存分満喫し、


深い雪の中での焚き火など
まるで子供のようにはしゃいで過ごした2月。

 

光と影とアンコール

南信州へは、
どんなに遅くなっても夜に岐阜を発ちます。
それは少しでもアンコールと一緒に過ごしたいから。
到着して真っ先に向かうのもアンコール。
人気のない家は、とにかく寒い。
悠長に火起こしなどしてられないので、
太薪、中薪、小枝を一気にくべて、ファイヤースターターで着火します。
ありったけのケトルをストーブトップに置き、それから夕食の仕込みです。
キッチンは未改修のままなので、料理の熱源はすべてアンコール。
水回りなど多少不便さはありますが
インドアキャンプ気分でこんな愉しい事はありません。

遅めの夕食が終わり、就寝準備。
寝床はアンコールの前を陣取ります。

焚き火の傍で野宿するカウボーイのつもりではありませんが、ここが一番暖かい。
薪の爆ぜる音が心地よく、寝付きの悪い私もコロッと寝入ってしまいます。

明け方はさすがに冷え込んで、いつもより早く目が覚めます。
僅かに残った熾きに薪をくべ、

再びシュラフに潜り込んで焔を眺めていると、朝陽が昇り始めます。

真っ白な壁はスクリーンとなり、
窓から射し込む光とアンコールの焔との競演です。

光と影の演出に堪能した後は朝食準備。
今回は卵を使った時短朝食メニューを2日分紹介します。

 

卵のココット

材料

  • (ベビーダッチ1つ分)
  • 卵 …1個
  • ミニトマト …適量
  • ピザ用チーズ・モッツァレラチーズ …適量
  • 塩・黒コショー …適量

鉄鍋にチーズを入れ、卵を割り入れトマトとモッツァレラチーズを加えます。
黄身は爪楊枝で数カ所穴を開け、薪ストーブの炉内に入れて数分。
塩と黒コショーをふりかけて出来上がりです。

 

オレンジのふわとろスクランブルエッグ

材料

  • (1人分大盛り)
  • 卵 …2個
  • オレンジ …1個
  • バター …適量
  • 砂糖 …適量
  • 塩 …ひとつまみ


卵を溶いて塩を混ぜておく。オレンジは一口大に切る。
ストーブトップでプレヒートしたタークフライパンにバターを溶かし
オレンジと砂糖を炒めます。甘さはお好みで。


オレンジが柔らかくなってきたら、溶き卵を流し入れすばやく混ぜます。
半熟状態でストーブトップから外し、器に盛って出来上がりです。

シンプル且つアバウトが心情ですので
「適量」の多い項目はご勘弁下さい。

 

ストーブ周り、充実

さて、話はアンコールの炉壁に戻ります。

これは設置されたばかりの状態。
朝陽が射し込む風景もいいのですが、それはほんの一瞬のこと。
いかにも殺風景すぎます。
壁は近いうちにリメイクする予定なので
躊躇なくビスを打ちまくり、飾り立てました。


ほとんど岐阜から持ち込んだものですが
前から欲しかったマルチウォールラックとピザピールは新調。
シンプルが心情と言いつつ、
このゴチャゴチャ感はなんとなく落ち着きます。

そもそもここは研修室として使われていた部屋で
舞台や演題があり、カラオケセットも設置されていました。

当時のパンフレットのうたい文句は
「雄大な自然の中での会議や研修、はずむボイス(カラオケ)で健やか満喫」
はずむボイス・・・、ぷっ(笑)
カラオケのアンプとスピーカーだけは残し、すべて撤去。


現在はこんな感じ。
アンコール1台では暖房しきれない85平米あるだだっ広い部屋です。
パーティションで半分に仕切って冬を過ごしました。

ゆくゆくはリメイクしたいと全体の構想図を描いてみました。

総面積約300平米(約90坪)の平屋です。
研修室は半分ほど土間にして、囲炉裏やかまどのある薪焚き小屋へ。
外には薪釜の露天風呂とファイヤープレースを。
薪ストーブは少なくとも3台は設置したい。
と、まぁ
懐具合を省みず、あくまで願望ですが・・・。

いや、妄想です。

 

(隔月連載。次回の更新は6月上旬です)

                

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コメント

  1. いいですね!
    別荘ですか!憧れます。
    私も、岐阜に住んでいます。アンコールを使って二年になります。
    段々と温かくなっってきて、ストーブが炊けなくなるなーと少しさみしいです。

  2. ZIGGYさん
    コメントありがとうございます。
    同じ岐阜なんですね。
    facebookにもコメント頂いて、スキーの写真拝見しました。カッコイイですね〜。
    ZIGGYさんも、やはり冬型ですか。
    私も薪ストーブが焚けなくなるのは寂しいですよ。
    ゆくゆくは岐阜から離れこちらに移り住む予定ですので、薪ストーブが少しでも長く焚けることを願ってます。

  3. 写風人さん、おはようございます。(^-^)
    御返事ありがとうございます。
    僕は、どちらかと言えば冬型です。
    昨夜からまた寒さが戻り、一晩中焚いていました。
    朝早く起き、薪をくべてピザを子供と作りました。
     アンコールも少し工夫して焼肉等もよくやっています。
    写風人さんのように、いっぱい道具は揃ってませんが 僕の自作焼肉網きっと良いと思います。
    機会があれば、一度使って頂きたいです。(^-^)

    • ziggyさんへ

      最近、また冷え込んできましたね。ちょっと嬉しいですね。
      へぇ〜、自作焼き肉網ですか。
      どのように工夫されたのか一度拝見したいです。

  4. ご無沙汰しております。

    素晴らしいディスプレイですね。
    何かの雑誌から飛び出た感じ。
    (取材来ましたか?)

    それにしても凄い構想図です。ステキ過ぎます。
    絶対に実現させて下さいね。男の浪漫。

    • BOOさんへ
      いつもありがとうございます。

      ディスプレイは少しずつ変わっています。
      まだまだ中途半端な状態ですので、とても取材の対象になるような家ではありませんよ。構想図といっても勝手な妄想ですので、果たして何年かかるか・・・? 

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