薪ストーブでビス(二度)コット(焼く)
庭には、春からの玉切りが残ったまま。
夏は暇になるからとサボっていましたが、とてもこの暑さではやる気がしません。
しかし、ほんの少し裏山に入ると、そこはまるで避暑地のような涼しさです。
深く生い茂った雑木林の木陰は、草ひき作業も実に快適。
蝉の鳴き声も涼しい場所の方が多く聞かれるそうです。
玉虫もよく飛んできます。
今年は8匹ほど捕まえ、教材として小学校へ。
地元の小学校は6月に修学旅行に出掛け、
奈良の法隆寺で色褪せた玉虫厨子を見学してきたばかりなのです。
本物の玉虫を見たことのない生徒は「すげぇ、きれい」と目を輝かせ、
「貴重な昆虫をありがとうございます。私も初めて見ました。」
と先生からも感謝の言葉。
珍しくもない玉虫が、同じ地域でこれほど存在価値が違うとは・・・
今年、国連食糧農業機関(FAO)から、
昆虫を食料として推奨する報告書が発表されました。
昆虫の多くはタンパク質、脂肪分、カルシウムが豊富で、
食料としてのポテンシャルが高いのです。
昆虫は森林がもたらしてくれるひとつの資源ともいえるでしょう。
この発表に嫌悪感を抱く国もあるようですが、
日本ではイナゴや蜂の子などは昔から食べられていますので、
そう考えれば違和感のある報告でもない気がします。
薪焚き人の身近な昆虫といえばカミキリムシ。
樹木を蝕む害虫として嫌われていますが、
この幼虫を焼いて食べるシーンをテレビや雑誌でよく見かけます。
そこで、今月は昆虫料理!
と思いましたが、とてもじゃないけど虫嫌いの私には無理です。
自給自足の山暮らしになれば挑戦してみようと思いますが・・・。
取り敢えず昆虫料理は今回見送り、
自然の恵みで栄養価も高いといえば、木の実。
強引にも木の実に話をすり替えることにしましょう。
先日、生のアーモンドをいただきました。
アーモンドは栄養価も高く、特にビタミンEはナッツ類でトップクラスだそうです。
- 抗酸化作用での老化予防
- 鉄分補給による貧血予防
- 食物繊維で便秘解消
- 善玉コレステロールが増え血液サラサラ
- デトックス効果、若返り効果
など素晴らしい効能がいっぱいです。
アーモンドは、生のままか、ローストかフライかは説も色々あるようですが、
塩分を控えたい方は素焼きが一番でしょう。
アーモンドを使ったお菓子で気になっていたのがビスコッティです。
固いお菓子なのに、どうしてこんなにきれいに切れているのか不思議でした。
よくよく調べて見ると、
ビス(再度)コット(焼く)という意味のイタリア語なんですね。
正確にはイタリア トスカーナ地方の郷土料理で
カントッチョと呼ばれているそうです。
一度オーブンで焼いたものを柔らかいうちに裁断して、再び焼いて水分を飛ばす。
だからカット面がきれいなんですね。
物は試し、早速薪ストーブで作ってみました。
使用ストーブ » バーモントキャスティングス デファイアント
薪ストーブでビスコッティ
材料
- アーモンド …100g
- 小麦粉 …300g
- きび砂糖 …150g
- グラニュー糖 …50g
- 卵 …2個
- ベーキングパウダー …小さじ1
- 岩塩 …少々
作り方
生アーモンドを扉を閉めて炉内でローストします。
薄力粉はよくふるい、材料を混ぜ合わせます。
冷めたアーモンドを練り込みます。
スキレットに小麦粉を軽くふり、生地にも薄くふりかけます。
熾き状態の炉内に入れて、扉を閉めます。
固くなりすぎないよう様子をみながら20~30分ほど焼きます。
炉内から取り出し、少し冷めて柔らかいうちに切り分けます。
切り口を上にしてスキレットに並べ、再度炉内で焼きます。
焼き終わって、自然に冷めるのを待つと
固いビスコッティの出来上がり。
イタリアではヴィンサントと呼ばれる甘いワインに浸して食べたり
コーヒーにビスコッティという軽めの朝食も多いようです。
食卓に昆虫、という生活はイメージできませんが、
木の実とストレッチでアンチエイジング始めました。