田渕義雄さんの絵
原発の事故が伝えられた時、「あっ」と思いました。
この絵を思い出したからです。
昨年10月に書かれた
»『Woodstove Visions 薪ストーブの夢』にあった田渕義雄さんのイラストです。
この絵に描かれている3つの塔のようなものは放熱塔で
1979年に起きたスリーマイル島原子力発電所事故の象徴となっていた図形でした。
勉強不足で知らなかったのですが、この時、田渕さんに教えていただきました。
強い風が吹きすさぶ中に建つ一軒の家。
燃えるような紅葉とも、本当に燃えている山ともつかない木々の激しい色。
煙突からは煙が出て、家の中ではきっと薪ストーブが燃えています。
その後ろに迫る、3つの塔。
なにかを暗示させるような絵です。
この時、田渕さんはこう書いています。
自分たちがどうありたいのか?
自分たちのコミュニティーや国はどうあるべきなのか?
我々は、これからどんな社会を目指すべきなのか?
(中略)
微笑みと勇気持て。
光と風と雲から新鮮なエネルギーを得よ。
薪エネルギーを夢として燃やそう!
フクシマはスリーマイルを上回るレベル6相当になってしまいました。
この震災によってエネルギーを見直す大きなうねりが来るように感じます。
今日、田渕さんのコラムを更新しました。
»『You’re secretive. 薪ストーブの秘密』
そこには、こう書かれています。
優しい気持ちになろう。
優しさは、支え合うためのエネルギーだ。
今は、そのエネルギーを燃やすときだ。
この『森からの便り』では
宮崎学さんは美しい三陸海岸の思い出を、
鈴木道代さんは停電に直面した時の知恵を書いてくれました。
ポール氏と高橋みなさんのコラムは順を追ってアップ予定です。
明日からこのブログでも
ストーブから生まれる様々なエネルギーを通して
元気が出る話題をお届けしていきたいと思います。
優しさを忘れずに。
田渕さんの言葉、心に滲みました。
エネルギーの問題をずっと生き方で追究してこられた田渕さんの言葉は重いです。
田渕さんに導かれて8年前、家の新築と同時に薪ストーブを導入しました。
オール電化の選択肢もありました。しかし、何か引っかかるものがあり、暖房は薪ストーブ一台、給湯+風呂は石油、台所はIHクッキングヒーターとなりました。
今思うと、かなり正解だったと思います。計画停電のとき、我が家は楽勝でした。それは薪ストーブです。給湯は、薪ストーブの上においたケトルで大量にお湯がわかせます。(まあお風呂は無理ですが)。料理は、薪ストーブで、煮る・焼く・炊く・オーブンまでできました。
松原さん
「石油屋のせがれ」から薪エネルギーの伝道者へ。
生まれながらにしてエネルギーと深い関わりを運命づけられた田渕さんの言葉は、
松原さんがおっしゃるように心に滲みます。
計画停電で薪ストーブが活躍されたとのこと。
オール電化神話が崩れた今、サバイバルツールとしての薪ストーブが見直される時代はすぐそこかもしれません。
>何か引っかかるものがあり
この感覚が大切なんですね。