フォトエッセイ「写風人の薪焚き日和」

風のように自由気ままに撮り続けたい…カメラマンの視点から綴る日々の薪ストーブライフ

愛犬銀とのオールドキャンプ

もう15年、共に暮らしながらこのコラムには初めての登場。

愛犬の「銀」です。

この男らしい名前は、大好きな漫画「硬派銀治郎」から名付けました。
同じ作者の「サラリーマン金太郎」と迷いましたが、人前で「きんたぁ~」はひんしゅくですしね・・・。
その銀。
車にめっぽう弱く、一緒にキャンプに出掛けたことはありません。
ましてやカヌーに乗せて旅する光景なんてあり得ないことです。
過去2度ほど、やむなく駒ヶ根まで連れてきたことがありますが、車の中で暴れまくる、お漏らしはするなど大変な道中でした。

8月初旬、この日は弟が世話できないとの事で3度目の駒ヶ根行きとなりました。

岐阜は全国一暑いと有名になりましたが、駒ヶ根も日中は暑い。
午前中は猛暑の中、草刈りを済ませ、
午後からは木陰のある涼しいせせらぎエリアで、銀と初めてのキャンプです。
(ウロウロしてるだけですけど・・・。)

今回も例によって、親父のバイブルからオールドスタイルのキャンプを愉しむことにしました。
参考にしたそれぞれのアイテムです。


タープやポンチョを利用した簡易テント。


焚き火場は「自動式シチュー用焚き火」・・・?


焚き火周りには、なべかけ。
これらを応用してサイトづくりを始めます。
既製品を組み立てるだけのキャンプは面白くないですからね。

さぁ、タープはどう張ろう?
全体のレイアウトはどうしよう?
あーだこーだと考えている瞬間も愉しいです。

タープは就寝用スペースなのでなるべく低くし、一点を枝のトライポッドの先端に引っ掛けテンションをかけます。
日陰になった途端、銀はちゃっかりタープ下でくつろいでるし・・・。


張り綱の自在も手作り。


トライポッドの真下をせっせと深く掘り起こし、かまどを作ります。
焚き火をするまでは、ヤブ蚊が多くて蚊取り線香は必需品。


次に枝別れの多い木を地中に立て、なべかけです。
多くの食器や道具が掛けられるように枝を継ぎ足しました。

ようやく完成したサイトの全景です。

右側にあるのが昨年作ったチッペワ食器棚。
奥にある差し掛け小屋の骨組みは今回使いません。


タープの中からの風景。
焚き火に近いので、タープもコット(担架ですが)もキャンパス製を使用しています。

さて火入れです。

良く乾いた樹皮やスギッパに着火して焚き始めます。


このかまど、本には「自動式シチュー用焚き火」となんとも語呂の悪い名称。
その仕組みは、深い穴の中に立てた薪がゆっくり燃えて自動的に下に落ち込むという焚き火です。火力も弱いので煮込み料理にふさわしい焚き方からそう翻訳されたのかもしれません。


かまどは石を囲むことで輻射熱が得られ、
鍋・ケトルが置けるので、保温にも役立ちます。
また穴の中で燃焼されるので、夏の暑い日や風の強いときに向いていますし、放っておいてもゆっくり燃えてくれるので、他の作業に専念できるとても便利な焚き火スタイルです。
ただ、この名称はいかがなものかと・・・。
「落とし穴式」なんてのがいいんじゃないでしょうか。

サイト設営も終わり、夕食まで時間があるので軽く汗を流しました。

廃材のステンレス浴槽で作った薪釜の露天風呂です。
やや小さめですが五右衛門風呂よりは快適だし保温性もバッチリです。

さてサッパリした後は夕食準備。

夏といえばカレー。キャンプといえばカレー。
自動式シチュー用焚き火で作るなら、やっぱりカレーでしょ。
今回はホワイトカレーをベースに抹茶カレーなるものを作ってみました。
初挑戦なので果たしてどんな味になるのか・・・?


友人が登山帰りに遊びにくるので材料は5人分。
ホワイトカレーの素1箱、鶏もも肉250g、じゃがいも3こ、玉ねぎ1コ、ニンジン1本、
牛乳200ml、水500ml、抹茶適宜。

手順は普通のカレーと同様です。
鶏もも肉、玉ねぎ、ニンジン、じゃがいもを炒め、水を加えて煮込みます。
鍋を火からおろしルウを入れて弱火で5分ほど煮込みます。


温めた牛乳に抹茶を溶かし、それを加えます。
5分ほど煮込んで完成です。


同梱されているターメリックライスの素でご飯も炊きました。


「抹茶カレー」
シチューのようでスパイシーなホワイトカレーの味わいと、口に広がる抹茶の香り。
微妙なバランスのカレーでした。

結局その夜は部屋で遅くまで友人と語らい、そのまま寝てしまいました。
翌朝4時にゴソゴソと起きはじめ、キャンプサイトでごろんとしたら再び二度寝。

朝陽と共に、銀の鳴き声で目覚めました。

焚き火は意外にも灰の中に熾きが多く埋もれ、朝の薪ストーブのような状態で残っていました。
小枝だけで簡単に燃え始めます。

就寝前に太い丸太をくべていれば、きっと朝まで燃え続けていたかもしれません。
そうすれば虫除けにもなります。

お湯が沸騰したら、目覚めのコーヒー。
寝起きから豆をガリガリ挽くのは面倒なので、インスタントです。

コッパーケトルのハンドルはグローブでも熱く、ファイヤーバードを使って注ぎます。

ちなみにコーヒーのお供はミルクケーキ。

写風人は歳をとった子供なのです・・・。

そして人の年齢でいえば80歳近い硬派の銀。

車の中では、お漏らしもしないイイ子でした。
キャンプサイトでは寝てばっかりでなんの役にも立ちませんが、
ひょっとして熊が出没した時は私よりも早く気づいてくれると信じてます・・・。

 

(隔月連載。次回の更新は10月上旬です)



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コメント

  1. Dear Shahoojin, this is cool. I love your style.

    Enjoy your life in forest !

    no mad NOMAD, diehardwalker, from Sitgreaves National Forest AZ.

  2. Dear Tonto Gata
    Thank you for comment from far-off Arizona.
    This book of American Camping Association is really useful.

  3. ホワイトカレーおいしかったですよ。

    とても楽しい夕食で、登山の疲れが癒されました。

    それに、いつもネットで見ていたKOMAGANE BASEが生で見られて感激でした。

    ありがとうございました(^^)

  4. naoさんへ
    登山の後に試作品を食べさせてしまってゴメンなさい。それにこの日は暑かったですね。せっかく温泉でさっぱりしてきたのに暑い部屋で汗だくになっちゃって。
    こちらへ登山に来る時は遠慮なくお寄り下さい。
    そういえば、この前のメモリアルデーも登山で欠席でしたね。夏の登山、気をつけてください。

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