冬をまた一つ数えて
シンプル（Simple) というカタカナには二つの相反する意味があるように思える。それを漢字にすれば、素朴と簡素ということになるのではなかろうか。
カテゴリー：［薪ストーブ物語］の記事一覧
薪ストーブと台所家電
オーブントースターを追い出したことで、ロールパンをトーストすることができなくなってしまった。しかしながら、窮すれば通じるものだ。
寒山小夏日和
この家のハウスリノベーションは、多分これが最後だ。小夏日和の日差しに暖められている真新しい外壁を、わたしはうっとりと見つめた。
もっと近くで、もっとゆっくり
わたしは何処にも行かないで、この庭とこの家にただいる。思えば、７月８月は村を出ていない。
わたしは蒲鉾みたいに自分の庭と家に張り付いている。
養蜂家への道
年を取ったら蜜蜂を飼おうとおもっていた。おもえば、もう充分に年を取ったので蜜蜂を飼おう……とこの冬におもった。
薪ストーブとギフチョウ
こんな春の日の午前中に、ギフチョウは羽化する。十ヶ月におよぶ蛹時代をへて、彼女は今、羽ばたこうとしている。ヴィーナスの誕生である。
早春の庭の風物詩
釣りと薫製作りは、時を無駄遣いするための気の利いた娯楽だ。先ずもって、桜材の大きな木皿を作った。燻煙材を調達するためである。
高冷地にいらっしゃい
温暖化が確実に進行している。大きな声では言えないが、寒い山に住み侍りければ、気候の温暖化はWHY NOT ？だ。
寒山の曼陀羅壁画
広葉樹の紅葉は、その盛りを過ぎようとしている。夏に岩魚釣った谷を渡って、落葉松の黄葉が山腹を染めあげていく。
初秋の歌
わたし、この夏は遊び暮らしました。久し振りに、釣りて釣りて釣り暮らしたんです。昨日のつづきを今日釣って、今日のつづきを明日釣って……。
