ファイヤーサイドスタッフブログ われら薪焚人(まきたきびと)

中央アルプスの麓、標高800mの大自然より四季折々の話題をお届けします。

2010 Aug. 19

松葉酒

小松家には代々伝わる魔法のクスリがあります。

その名も「松葉酒」
マツバオールド
こちらは20年物!
そもそもの始まりは、孫たちの喘息を治してあげたいと、おばあちゃんがどこからか教わってきたのだとか。

そのおかげなのか喘息はすっかり治り、今では小松家の風邪薬として活躍している松葉酒です。
気管支系統への効能が強いのか、のどが痛くてつらい時には手放せません。

松の新葉がぐんぐんと元気なこの季節。私も次の代へつなぐために、松葉酒づくりデビューしてみました!!
なにしろミョーなところに生えちゃった赤松があったので。

松葉酒に使うのは、赤松が良いようです。
今年芽吹いた新芽を、剪定がてら収穫して、よーく洗います。
葉の部分を使うのでむしり取ります。
(剪定の必要がなければ、枝から葉だけを収穫したほうが楽かも。)
マツバ

手が松ヤニでべったべたになったころ、瓶へ松葉と砂糖と水を入れます。
砂糖の量は、てきとうです。
(1.8Lの瓶の場合100g位らしいです)
水の量は、まぁだいたい8分目くらいです。
↓水少なすぎることに気づき、この後足しました。
発酵へ

ここから1週間ほど、日によく当てて発酵させます。
密閉するフタをするとタイヘンなことになるので、キッチンクロスでフタしました。

4日後・・・
暑い暑い日差しのなか、葉っぱも浮いて順調に発酵しています。
4日後

1週間経ったら日の当らない場所へ移動し、さらに発酵を進めていきます。
1カ月ほどしたら濾して葉を取り除きます。
そのあたりから飲めるようになるようですが、置けば置くほど味がまろやかで飲みやすくなるそうです。

琥珀色
これは約10年物、きれいな琥珀色。
お酒をいっさい使っていないので子供もアルコールを取れない人も飲んでいますが、はたして度数が無いのかは不明・・・

シュワシュワとしたサイダーのような感じの松葉酒は、気管支系のほかにも利尿作用・冷え性改善、生活習慣病にも良いのだそうです。

 

薪ストーブライフでは焚き付けなどに重宝する松、昔々からの身近な活用法がたくさんあるんでしょうね?。
(一部、発酵期間の部分を修正しました。)

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コメント

  1. シュワシュワ?
    昔ラズベリーを瓶に入れっぱなしにしていたら
    シュワシュワしだしたことがありましたが、
    松葉でシュワシュワサイダー!?
    気になるしゅわ。
    小松家……奥深し。

  2. あ、でも10年物はもうシュワシュワ…ではなくて
    結構刺激的なんでしゅわ。
    のど痛かったら持ってきますで試してみてください。

    ラズベリーのそれは、天然酵母に使えますね…

  3. 松葉酒・・・これは初耳です。
    子どもに、水で薄めたりして飲ませるんですか?
    ノドにいいのかな・・
    甥っ子が気管支が弱くていつもゼハゼハ言ってます。
    すすめてみようかしら・・・・

  4. 味には結構クセがあるので、そのままだと子供には飲みにくいかもです。
    小松家の子供たちはハチミツなどを混ぜて飲んでたそうです。
    あくまで民間薬ですが、「気の持ちよう」というのもクスリには大切な成分ですもんね?!

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