ファイヤーサイドスタッフブログ われら薪焚人(まきたきびと)

中央アルプスの麓、標高800mの大自然より四季折々の話題をお届けします。

2009 Dec. 2

スウェーデンの本物のチムニースイープとの出会い

カテゴリー: 仲間たち, , 薪ストーブ
先週、私はスウェーデンの手作り斧のメーカーグレンスフォシュ・ブルークスに行ってきました。
(その内容は私のコラムに後で掲載しますよ!)

夕方(午後2時ごろ)、工場の玄関に真っ黒い男が現れました。
グレスフォシュの社長さんと話しをしているが、
斧を作るクラフトマンたちの顔はきれいなのに、とにかくこの人の顔が煤だらけ。
「この人は何の仕事をしている?」と聞きますと
「あぁ!彼はソタルナだよ。煙突掃除屋なんだよ」と社長が言う。

スウェーデンの家には必ず煙突がついている。
私が見たところではほとんどレンガでできていて、穴の径はかなり小さいもの。
そして使用している薪ストーブのほとんどが、
小さなハスクバーナ製のアンチークのクックストーブであることがわかりました。
そのアンチーククックストーブのことはまた別のブログに後で掲載します・・・

ソタルナの職人さんの話しによると、
スウェーデンでは1528年から煙突掃除のグルド(弟子/組合)の記録があり、
免許制なので必ず試験を受けなければならない。
昔の煙突は大きなもので煙道も大きく熱を無駄に逃がしてしまう。
近年は、ダンパーが装備され、狭い炉筒となった。

1600年代には、煙突に関する都市自治体消防制度の規定ができた。
これによってススの除去や火災の検査や消火のためのルールが設けられた。
1600年代後半には、ドイツ人の煙突掃除屋がスウェーデンに移民し、
煙突のスイープとして仕事を始めた。
そしてスウェーデンの職人や弟子に技術を教えた。
 
1700年から1800年代には、煙突掃除は身体の小さな男の子の仕事だった。
他の技能のようにチムニースイープ職人が組織され、
1897年のスウェーデンでは、煙突マスター協会が結成された。
1915年には、煙突スイープマスター協会は、現在に至るスウェーデン語の名称に変更された。
煙突スイープマスター協会のスイープは「ソタルナ」といいます。


煙突スイープマスター協会のマーク


 帽子にもスイープ協会のマークがついている。


 彼のトラックにこのかわいい看板の絵が描かれていました。


ストックホールムのアンチークショップで購入したはがき。
そのころまだ子供の仕事だった。


ハッピー・イースタが描かれている。

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コメント

  1. いいなぁ、、、
    なんか良い感じの煙突掃除屋さん。

    実際に本場のプロフェッショナルの方々と交流できるポールさんが羨ましい。

    国家に認められているのも羨ましい限り。

    煙突メンテナンスがきっちり出来て、本物の薪ストーブ屋さんですよね!

  2. 偶然だったのでラッキーでした。彼のブラシもよく見てください。

    スェーデン煙突スイープマスター協会のHPを見つけました。かっこい!
    http://simab.se/

    日本も認められばいいと思いますよ。

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