りんご園から帰ったら…
薪作りによい季節はいったいいつでしょう?
それは葉が落ちてから芽吹く前までの間、木が休んでいる時です。
含水率が低いほうが扱いやすいからです。
2月25日のコラムで果樹園での手伝いの様子を紹介しました。
本日はその続き。果樹木の薪作りのお話です。
人それぞれ薪作りの方法があると思いますが、
今回はファイヤーサイドスタッフ松澤のオリジナルです。
彼のこだわりは100%の無料調達と100%の手割り。
午前中にりんご園を後にして、お昼はのんびりひと休み。
午後は家で薪作りに精を出します。
雑木に関しては、伐採したらなるべく早く割ったほうがいいようです。
今回はアンコール用、45cmの薪を作ります。
果樹園で玉切りしてきた木をどんどん斧で割ります。
このとき割りっ放しにするのがポイント。(敷地面積の許す限り?)
最低2週間雨ざらしにして、アク抜きをします(2週間?1ヵ月を目安に)。
すぐ積んでしまうと、こもった水分がカビの原因になることもあるので、
この時点でプチ乾燥もできます。
2週間たちました。薪小屋にストックします。
積む時のコツは、ネズミがチョロっと通れるくらいの隙間を作ること。
ギチギチに積むより乾きがよくなります。
薪小屋のスペースに余裕がない時は、ログラックを使って仮の貯薪場を作ります。
四面を覆わず、トタンや石を使って上部だけ養生します。
薪小屋が空いたら移動します。
半端な木っぱです。
かさばるのでコンテナに入れて乾燥させます。
すべてを使い切る「もったいない」の精神で。
焚き付けを作るのが意外に手間ですが、これも大切。
よい焚き付けを使えば着火もスムーズです。
ここではログラックで管理しています。
果樹の場合、薪を燃やすのにちょうどよい具合に乾くのに18ヵ月かかります(含水率20%)。
そう、今回作ったのは再来年のストーブシーズン用です。
「薪作りワークは贅沢な遊び」です。
自分の体力以上にがんばらないこともポイント。
苦労して作った大切な薪… その薪があげる焔はまた格別ですね。
薪割りを含めたストーブライフを楽しみましょう!
おまけ:松澤家の外観。
ほうろうホウロウ琺瑯カンバン!
カフェと間違えて入ってくる人もいるとか。
写真:スタッフ松澤