ファイヤーサイドスタッフブログ われら薪焚人(まきたきびと)

中央アルプスの麓、標高800mの大自然より四季折々の話題をお届けします。

2011 Oct. 5

県知事と薪ストーブと森林の話をしました

9月のある日、長野県知事の阿部守一さんからツイッターメッセージが入りました。
「長野県では、自然エネルギーの普及拡大に力を入れていきたいと考えています。
森林県としては、薪は重要なエネルギー。
薪ストーブ普及のため、どこが課題かご教示いただけるとありがたいです。」

そこでアポイントを取り、昨日県庁に行ってきました。
秘書室に行ったら、県の温暖化対策担当、新エネルギー推進係長、
県産材利用推進室担当などの方たちが私を招き入れてくれました。
知事が私に薪ストーブ普及についての意見や活動を聞き、
ペレットストーブについての考え方などを問われました。


(阿部知事とポール)

薪ストーブの普及は薪燃料の収集が大きな課題です。
石油燃料は簡単に手に入るが、薪燃料は手に入れにくいことなどを教えました。
薪燃料も簡単に手に入ることが大切であることも伝えました。

日本での薪ストーブの安全基準や
技術統一がされていない業者の知識の問題の話しもしました。
ペレットストーブは電気も必要なのと複雑な機械であること、
そして燃料はプラントで作られて初めて手に入る。
ペレットを普及するには簡単な外壁に設置するペレット式ボイラーと
それの燃料供給や灰回収サービスシステムの必要性等の話しをしました。

また、薪ストーブの良さ;静かな燃え方、電気が要らないこと、
電気が止まった時でも料理ができたり、暖をとることができる
サバイバルツールであること。
お料理ができる魅力がペレットにないなどの意見を述べました。

現在、里山の活用が少なくなって森林の健康が問題になっています。
これから長野県民が長野県の自然と共に素敵な暮らしをするには
薪ストーブが大切な道具である。
安心してできるように県もがんばって欲しいと思いました。

短い時間でしたが、私の想いが伝わったのならうれしいのですが。
大きな話題なので一度だけの話し合いでは深い話しはできませんでした。
今後、薪ストーブが長野県の暮らしにどう関わるか?
豊な暮らしを実現する提案などはこれからしていきたいと思いました。
10月下旬に南信に訪問すると言っていましたので、
薪ストーブも見ていただけるよう予定を組んで欲しい。

阿部知事;大切な時間を割いて私の話しを聞いていただいてありがとうございました。


「長野県(地球)の将来のために薪ストーブ」をと説明しました。

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