ファイヤーサイドスタッフブログ われら薪焚人(まきたきびと)

中央アルプスの麓、標高800mの大自然より四季折々の話題をお届けします。

2016 Oct. 14

限定アンコール秘話

9月1日から開始したアンコール30周年キャンペーン。
おかげさまで多くのご注文をいただきましてありがとうございます!

本キャンペーンの目玉とも言えるのが、30周年限定アンコール。
これは『こだわりの詰まった特別なアンコールを作りたい』という思いが実現したものです。

一番目を引くのはアートグリドル。限定アンコールの顔ともいえる部分です。鋼鈑製の固いパーツのため、彫刻や転写といった加工が難しく、コストも問題になりました。
方法を調べ、コンタクトをとった業者さんに更によい方法や業者さんを教えてもらい…ということを繰り返し、わらしべ長者のようにご協力いただける業者さんに巡り会いました。普段は看板や美術工芸品を得意とされ、トンネルの銘板なども製作されています。
加工は、1.デザインを元に型を作成する  2.グリドルに薬品を塗布  3.型をグリドルに当てて特殊な光を照射。型に合わせて鋼鈑が溶解する、という仕組みです。
一見しただけではわかりませんが、グリドルのイラストは溶けて浮かびあがったものなのです。

つづいてロゴ入りアッシュドア。この部分は、小さな砂の粒を対象にぶつけて表面を削るブラスト加工がされています。

アッシュドアの表面に型を当ててその中を削るのですが、加工時間がかかりすぎるため、作業中にゴム型が破損してしまったり、アッシュドア表面の凸凹から砂が入ってしまうなど、トラブルもありました。
この問題は地元長野の業者さんの、砂の粒を大きくする、隙間を糊で埋めるといった工夫でクリア!繊細な形を浮かび上がらせることに成功しました。
加工には、なんと一台あたり2時間という時間がかかっています。

最後はハンドル部分。こちらはファイヤーサイドと同じ伊那谷にある業者さんにご協力いただきました。普段は建具や茶箪笥を作られています。

用途に適した木を求めて、サクラ、アカマツ、カエデ、ナラなど様々な木材で試作を重ね、塗装の色も複数試し、最も木目の美しさが際立つナラ材のオイル仕上げに決定しました。

こうして、見た目も手触りも限定版にふさわしい特別なハンドルができ上がりました。

アメリカで作られた本体が、日本の技術でさらにバージョンアップした特別仕様です。ぜひ、お近くの店舗で実物をご覧ください。

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