マリー・デジャルダン 薪ストーブは私のキッチン Marie Desjardins Ma cuisine. Mon poele a bois.

カナダ生まれのマリー・デジャルダンによるレシピ集 薪ストーブのあるサンルームで過ごす時間は何よりの宝物!

Cabane à sucre メープルの森

 
春休み、末っ子の胡桃と二人で故郷Québec(ケベック)へ帰りました。
向こうに着いたら雪が多くて-5℃でした。

今回、私達がとても楽しみにしていたのは、
カエデの森の中にあるCabane à sucre(砂糖小屋)を訪れることでした。


(砂糖小屋の前で娘の胡桃と)

この時期わずか数週間の間だけ、
カエデの木から甘い樹液を収穫できます。
砂糖小屋では、出来たてのメープルシロップを使った
伝統の料理を味わうことができます。

 

メープルウォーター


厳しい冬を耐えてきたカエデの樹液は、春になれば溶け始めます。
それと同時に大地から豊富なミネラルを含んだ水分を吸い上げます。


夜中は寒いけれど、昼間になれば溶けた糖分を含んだ水のような樹液が流れ出します。
これはメープルウォーターと呼ばれます。


Canadaに住んでいた頃は、
この季節におばあちゃんがメープルウォーターを沸かしてお茶を入れてくれました。
甘い香りのメープルティーを味わえるのは1年に一回きりでした。
写真はおばあちゃんの家です。


ケベック州はメープルシロップの生産量がカナダ全土の90%以上を占め、カエデの中でも糖度が高い、30年~100年まで育った「サトウカエデ」の樹から採取しています。

収穫期は3月〜4月の6週間。
いちばん昼夜の温度差が大きく厳しい環境でないと樹液を出してくれません。。

1本の樹からはおよそ30〜50リットルの樹液が採れます。
これを約40分の1になるまで水分を飛ばし、
ぜいたくなメープルシロップが出来上がります。
 


A Vermont Maple Suger Camp.
こちらはケベックのお隣、アメリカ・バーモント州の砂糖小屋。
私の持っているメープルシロップの歴史の本に載っていたものです。

 

Bon appétit! いただきます!

Québecの砂糖小屋(Cabane à sucre)で特に出されるメニューを紹介します。

まず始めにカナディアン ピースープ(豆のスープ)をいただきます。
今日のシェフは分厚いオムレツを焼きました。
スタッフは皆、笑顔で運んでくれます。
おかわりも自由です。


このオムレツは誰もが楽しみにしてます。
お家ではなかなか焼けません。
卵は50コ!
メープルシロップをたっぷりかけるとケベック風になります!


次はベーコンビーンズが出てきます。
もちろんメープルシロップをかけて食べますよ!


メープルでからめたベーコンやソーセージも食べ放題!
ピクルスや焼きたてのパン、ポテトもテーブルにたくさん置いてあります。


すべての料理にメープルシロップをかけていただきました。
食後にデザートが待ってます。
甘いメープルパイです。


誰もが好きな人気の定番、パンケーキもあります。


皆大満足です。

口の中でたまらなく甘いです!
出来たてのメープルシロップのお陰ですべて美味しくいただけました。
でも「ごちそう様」を言うのはまだ早い?

 

この季節によく働く馬たちが、毎日夕方になるとカエデの森からメープルウォーターが入った大きな樽を積んで帰ります。
樹液を煮詰めると小屋の中も森全体もメープルの香りでいっぱいになります。


水あめのようになるまで煮詰めたメープルシロップをタフィと言います。


食べられるだけ味わって、
そして本当に本当にごちそう様です!!

Cabane à sucreでの食事は1年に一回で十分!!
今年もケベックへ帰ってこられてよかった!
家族と友達と再会して、甘〜い時間を過ごせました。
お腹も心もステキな思い出でいっぱいです!

 

春のストーブ料理

日本に戻って来たら庭の木々はもう芽吹いていました。

Canadaから離れればメープルシロップの事がまたすぐ懐かしくなります。
薪ストーブトップで簡単にすぐに出来るデザートを教えます。

 

Grands-pères dans l’sirop シロップの中のおじいちゃん

材料

  • メープルシロップ …150cc
  • 水 …250cc
  • (A)
  • 小麦粉 …150g
  • ベーキングパウダー …小さじ2
  • 塩 …ひとつまみ
  • 胡桃(粗く刻んだもの)…約100cc
  • 牛乳 …150cc
  • 溶かしバター …30g
  • ベリー(苺やブルーベリー、冷凍でもOK)…約100cc

下準備
口の広いホウロウ鍋にメープルシロップと水を入れ、
ストーブトップで蓋をしたまま沸騰させる。
 

作り方

ボウルに(A)の材料(小麦粉、べーキングパウダー、塩、胡桃)を合わせる。

次に牛乳を加えて、天ぷらの衣を作るように軽く混ぜる。
溶かしバターも同じように加えて混ぜる。

生地を素早く2本のスプーンで丸めて、
沸騰したシロップの中に落として蓋をしておく。

10分ほど火を通す。
鍋をウォーミングシェルフの方に移動させ、しばらく蒸らす。

スープがカラメルのようになる。

少し冷めてから器に入れて、
苺やブルーベリーを飾れば、甘くて美味しいおやつの出来上がり。
小麦粉を全粒粉、牛乳を豆乳に代えても美味しい。

庭の楓の小枝を添えてみたら、
カナダと日本のコラボでさらに嬉しいデザートに仕上がった!
 

P.S.
4月21日(日)PM6:30〜
BS朝日テレビ『食彩の王国』再放送。
メープルシロップを取り上げた番組です。
その中で私もメープル料理を紹介します。
ぜひ見てね!

 Photoes by Marie Desjardins

*次回の更新は6月です。

 



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