マリー・デジャルダン 薪ストーブは私のキッチン Marie Desjardins Ma cuisine. Mon poele a bois.

カナダ生まれのマリー・デジャルダンによるレシピ集 薪ストーブのあるサンルームで過ごす時間は何よりの宝物!

Pain de son ふすまパン

 
Québec(ケベック)では朝・昼・晩、パンを食べます。
日本みたいに沢山種類がなくても、沢山の食べ方があります。

私の手作りパンの中でも人気のある“ふすまパン”。
今回、ひとつの生地で3種類のパンを焼き上げました。
色も香りも食欲を誘う香ばしいパンです。

 

ふすまパンの基本レシピ

材料

ふすまパン4個+マフィン12個分
(ふすまパン1個はグレープフルーツよりひと回り大きいくらい)

  • (a)
  • 強力粉 …750g
  • ふすま …150g
  • 塩 …15g
  • キビ砂糖 …60g
  • ドライイースト …10g
  • (b)
  • ぬるま湯(30℃) …600cc
  • ゴマ油(白) …100cc

 

作り方

1.ボウルに(a)を入れ、ゴムべらで粉を崩すようにして空気を入れ込みながら混ぜ合わせる。(b)のぬるま湯とオイルを合わせて粉に加える。
最初はゴムべらでゆっくり混ぜ合わせる。
次に手でギュッギュッとつかんで、粉がなくなるまで混ぜ合わせる。
耳たぶくらいの固さにこねる。

2.打ち粉(強力粉)をした作業台に取り出し5~6分くらいこね上げる。

3.丸くまとめたら薄くオイルを塗ったボウルに生地を入れ、布をかける。

4.ストーブの近くで約1時間発酵させる。
約2倍に膨らんだら全体をこぶしで軽く押し、中のガスを抜く。

 
5.打ち粉をした作業台に生地を丸く整え、スケッパーで半分にする。
(残りの半分は次のパンに使う)
半分にした生地をさらに4等分にし、1つひとつ丸めたら、
ふすまを軽くふったグリドルにのせる。
台に残った粉をスケッパーで集め、茶こしを使ってまぶす。
ナイフで表面に切れ目を入れる。

1時間発酵させるとこのように切り口が開く。

 

基本レシピをアレンジしたマフィン2種

残した生地を使って2種のマフィンを作ります。

材料

  • 【胡桃マフィン】
  • 胡桃
  • メープルバター
  • 【レーズンとクランベリーのマフィン】
  • レーズン
  • ドライクランベリー
  • メープルシロップ
  • インスタントコーヒー
  • シナモン

 

作り方

1.残りの生地を2等分し、打ち粉をした作業台の上に生地をのせ、
めん棒で2cmくらいの厚さの長方形にのばす。

2.胡桃の生地を作る。
胡桃をたっぷりのせ、めん棒で押し込む。

メープルバターを全体に塗って、手前からくるくると巻く。


※メープルバターはメープルシロップをホイップしてクリーム状にしたもの。
ない場合はメープルシロップを半量に煮詰めたものを使う。

 3.レーズンとクランベリーの生地を作る。
同様に生地をのばし、メープルシロップ、インスタントコーヒー、シナモンを合わせたシロップを塗って、レーズン、ドライクランベリーをのせ、手前からくるくると巻く。

4.それぞれ太巻きを切るように6等分する。
マフィン型に少しのふすまをまぶす。
焼いた時に中身が出ないよう指で生地を集めてしっかり底を閉じ、型に入れる。

3.発酵1時間

 ※薪ストーブのお陰で部屋が暖かい。いつでもパンを作れる。

 

パンを焼く

炉内の両端に熾き火を寄せて真ん中を空けておく。
クッキングスタンドの上にパンをのせたグリドルをのせ、約30分焼く。
250℃がベスト。
1回目は温度が高いので大きいパンから焼く。

 2回目に焼く時、火が少し落ちてきてちょうどいい。
20分~25分くらいが目安。

 
ナッツやドライフルーツで味付けたふすまパンは何もつけないで食べます。

 
学校から帰ってきた末娘“胡桃”のおやつに嬉しい焼きたてパン。
ホットミルクに合わせて・・・
・・・宿題をやる元気が出ますね!

ワンちゃんの“メープル”も欲しそう。

 
使用ストーブ » バーモントキャスティングス  アンコール
クックウェア » ロッジ  ダブルプレイグリドルクッキングスタンド

 

明日の朝食

ついこの間、友人にいただいた沢山のキンカンがあります。
メープルシロップとレモン汁をかけ、
ストーブトップで一晩ゆっくり煮詰め、コンフィチュールに。

 
私にとって元気が出る朝ごはんは季節の果物のコンフィチュールとトースト。
バターじゃなくてクリームチーズが好き。
カフェ・オ・レとよく合います。
主人が作ったステキなウッドボードに・・・

※ここ青梅は3月から暖かくなってきました。
庭で食べられるのは幸せ!

 

おまけのもう一品

何日たってもパンは美味しく食べられます。
少し固くなったパンを一工夫します。
一口サイズにちぎったパンとレーズンや胡桃をセラミックボウルに入れる。
別のボウルで合わせた牛乳、卵、シナモン、ナツメグをパンの上に流し込む。
200℃くらいのストーブの中へ。

大きなフレンチトーストの固まりみたい!
Québecではどこの家庭でも残ったパンで焼きます。
名前はパンプリン!
食べる時にたっぷりのメープルシロップをかけます。


※冷めても美味しい。

バニラアイスや生クリームをかければ、贅沢なデザート。

 
ふすまパンがあればお昼も大満足。
*バジルペーストを塗ったり、
 スモークチーズやスモークサーモンを挟んでオープンサンドにします。

*フォークでアボガドをつぶしてアボガドトースト。
 黒コショウをかけると大人の味になりますよ!

我家ではお客さんを招待する時は必ずふすまパンを焼きます。
誰かから頂き物をした時のお返しにもふすまパンを焼きます。
いつも喜ばれるからまた焼きたくなります。
 




(何年か前に小さなパンをモチーフにしたカレンダーを描きました)

 

Photoes by Marie Desjardins

 

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