マリー・デジャルダン 薪ストーブは私のキッチン Marie Desjardins Ma cuisine. Mon poele a bois.

カナダ生まれのマリー・デジャルダンによるレシピ集 薪ストーブのあるサンルームで過ごす時間は何よりの宝物!

手づくりグリーンケチャップ Ketchup maison

 

 
昔ながらのグリーンケチャップ、
今年も仕込もうと思ったのは、
10月の終わりにおばあちゃんからもらった一本の電話のお陰でした。
「畑を片付けるけど、緑のトマト沢山あるよ。。使う?」
聞いて「やった!」と興奮しました!

 

長い冬のための保存食

ケベックではこのグリーンケチャップは貴重な保存食品です。
だから長い冬のために、秋になるとみんなで助け合いながら沢山作ります。

20年も前に『マリーのケベック田舎料理』の本の中で一度紹介しましたが、
今回家にある全部のホウロウ鍋を集めて、
薪ストーブに乗せられるだけのせて、
簡単に美味しく作れるように教えます。

 

基本的に必要なのはグリーントマトなので、
寒くなってきてもし畑を片付ける人が近くにいて、
赤くならなかったトマトを捨てるのを見かけたら声をかけてください。
きっと抵抗なく分けてくれるでしょう。。。

 

ケチャップといってもピュレにしないで野菜の食感を残します。
甘酸っぱくてスパイスが香って、
肉やソーセージ、魚など何にでも合います。
ポテトサラダに入れても!
使う材料や作る順番を覚えれば、だれでも美味しくできます。

 

 

グリーンケチャップ

材料

  • 野菜 …半分以上はグリーントマトにして、残りは玉ねぎ、セロリ、きゅうり、
    ブロッコリー、れんこん、りんご、梨など好みで
  • 米酢 …野菜がかぶるくらい
  • メープルシロップ、はちみつ、キビ砂糖 …米酢に対して1/5〜1/4くらい
  • 塩 …ひと鍋で大さじ1くらい
  • ピクリングスパイス …適量(市販もありますが今回は手作りの方法を紹介しています)

 

作り方

おばあちゃんも作り方を覚えたいと言うので、
お昼から野菜を切るのを手伝いにやって来ました。助かりますね。

 かまわず、すべての野菜や果物を丁寧に切るけど。。。

 

小さいトマトはそのままにする。

 

次に用意するのはスパイスです。
「ピクリングスパイス」として売っているけど、もちろん自分で作ることができる。
コリアンダー、マスタード、タイム、オレガノ、トウガラシ、ロリエ等あれば、ガーゼにのせて包み、ゆるくしばる。

 

鍋の数に合わせて作っておく。
私はトウガラシとロリエを別に入れます。
瓶詰めした時に飾れるからです。

 

大きなボウルに材料を合わせたら鍋に移す。
スパイス袋をのせる。

 

メープルシロップ、はちみつ、キビ砂糖をかけたらお酢を注ぐ。
お酢は野菜がかぶる程度。塩も少々。
甘味はお酢に対して1/5〜1/4くらいの量。塩はひと鍋で大さじ1くらい。
どちらも最初は少なめにして、味見しながら後で調節する。

 

ここでストーブに火をつける。
鍋のふたをずらしておく。
一度沸騰して野菜全体に火が通ったら、薪は追加しないでそのまま一晩放っておく。

 

朝になって中をのぞいてみると。。。

 

スパイス袋を取り出して鍋の上でよくしぼる。

 

瓶に詰めて涼しい所に置いておけば来年の春まで食べられる。
プレゼントとしていつも喜ばれる。

 

 

パテシノワに添えて

昔ながらのパテシノワ。
ケベックではどこの家でも作られる一品です。
知らない人はいないです。

 
このお料理に欠かせないのが手づくりグリーンケチャップです。

 
次の日曜日に子供たちが食べに来ました。

 
■パテシノワの作り方

フライパンで挽き肉と玉ねぎを炒める。
塩こしょう、サボリー、とうもろこし缶のクリームとホールを上に広げて、
最後にマッシュポテトをのせ、ドライパプリカをかける。
薪ストーブの中でグリルする。
★余ったものは混ぜてコロッケのタネに。

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おばあちゃんのグリーンケチャップ

今回はおばあちゃんのお陰で
貴重なグリーントマトが沢山手に入りました。
その数日後、おばあちゃんも残りのピクリングスパイスで一人で挑戦しました。

出来上がったものを味見してみると、
カナダのおばあちゃんのケチャップと変わらないくらい美味しかったので、
とても感激しました。

 

Photoes by Marie Desjardins

 

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